xEV用リチウムイオン電池の輸送規則:基礎から実務での適用事例まで【LIVE配信】

※オンライン会議アプリzoomを使ったWEBセミナーです。ご自宅や職場のノートPCで受講できます。

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セミナー概要
略称
リチウム電池輸送規【WEBセミナー】
セミナーNo.
2405135
開催日時
2024年05月31日(金) 13:00~16:00
主催
(株)R&D支援センター
問い合わせ
Tel:03-5857-4811 E-mail:info@rdsc.co.jp 問い合わせフォーム
講師
(株)エーワイイー 代表取締役社長 朝倉 吉隆 氏
元トヨタ自動車(株)
公益社団法人自動車技術会 プロフェッショナルエンジニア(電気動力/実験)

■主経歴等
1976年 トヨタ自動車工業株式会社 (現トヨタ自動車株式会社)入社。
第2技術部に配属後、乗用車製品開発(振動騒音性能)を担当。
1989年 開発企画部に異動。車両運動制御、自動追従走行制御など先進車両安全制御システムや自動運転システムなど車両総合制御技術の開発企画に従事。
1995年 電気自動車、ハイブリッド自動車の製品開発部署(EV開発部)に異動、初代プリウスをはじめトヨタのEV、HEVの全モデルの主要部品、システムの試験評価体系、電動車両の性能、信頼性評価の基盤造りを進める。
2006年 電動車、駆動用電池の国際標準、認証基準およびリチウムイオン電池の危険物輸送規則の適正化に向けて業界活動に取り組む。
2017年4月 トヨタ自動車退職。株式会社エーワイイーを設立、代表取締役社長に就任。現在に至る。

■専門および得意な分野・研究
・電動車両の車両性能、主要部品の試験評価技術
・電気自動車の駆動電池の安全性
・自動車、リチウムイオン電池の危険物輸送規則

■本テーマ関連の専門学協会等での委員会活動
・公益社団法人 自動車技術会 電気動力技術部門委員会(1996年から2024年現在)
・米国自動車技術会 (SAE International) 会員(2003年より2024年現在まで21年間)
Battery Safety Standards Committee
Battery Testing Standards Committee
Battery Transportation Committee
Battery Standards Recycling Committee
ほか電動車両関連のSAE自動車電池規格委員会に所属。
・COSTHA (Council on Safe Transportation of Hazardous Articles) 会員
価格
非会員:  49,500円 (本体価格:45,000円)
会員:  39,600円 (本体価格:36,000円)
学生:  49,500円 (本体価格:45,000円)
価格関連備考
会員(案内)登録していただいた場合、
1名につき49,500円(税込)から39,600円(税込)へ割引になります。

定 価 :1名につき49,500円 2名の場合 99,000円、3名の場合 148,500円(税込)
会員価格:1名につき39,600円 2名の場合 79,200円、3名の場合 118,800円(税込)

会員登録とは? ⇒ よくある質問
定員
30名 ※現在、お申込み可能です。満席になり次第、募集を終了させていただきます。
備考
・資料付(PDFデータでの配布)※紙媒体での配布はございません。
 無断転載、二次利用や講義の録音、録画などの行為を固く禁じます。

【Zoomを使ったWEB配信セミナー受講の手順】
1)Zoomを使用されたことがない方は、→こちらからミーティング用Zoomクライアントを
  ダウンロードしてください。ダウンロードできない方はブラウザ版でも受講可能です。

2)セミナー前日までに必ず動作確認をお願いします。Zoom WEBセミナーのはじめかたに
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3)開催日直前にWEBセミナーへの招待メールをお送りいたします。当日のセミナー開始
  10分前までに招待メールに記載されている視聴用URLよりWEB配信セミナーにご参加
  ください。
講座の内容
受講対象・レベル
・自動車駆動用リチウムイオン電池の開発、製造、物流業務に関わる方(自動車メーカ、電池メーカ)
・航空輸送、海上輸送に関わる方でリチウムイオン電池(特にEV電池パック、構成電池)の輸送実務に関わる方
・商社など貿易業務でリチウムイオン電池の輸出入に携わる方
・自動車駆動用リチウムイオン電池の二次利用ビジネスに関わる方
・リチウム電池の輸送試験(UN38.3)に関心のある方
必要な予備知識
・電気自動車、リチウムイオン電池に関心を持たれている方、実務で電池を扱われる方などを対象としています。
習得できる知識
電気自動車をはじめeモビリティの駆動用電池として主流であるリチウムイオン電池は、輸送規則および試験方法と判定基準のマニュアルに規定されるUN38.3(リチウム電池)の改定により電池セルだけでなく、組電池としてモジュール組電池、電池パックシステムのすべての輸送形態において、製造時の品質管理規定の準拠、輸送試験適合と試験成績書サマリの作成が求められるため、適用される規則の改定内容を正確に理解することが求められます。
 その一方で、リチウムイオン電池の輸送規則は2年毎に一部が改定されることが常態化しており、最新の規則を確認することは輸送実務を担当する方には大きな負担となっています。
 リチウム電池、リチウムイオン電池の製造にあたっては、輸送対象となる製品型式が輸送試験UN38.3に適合することが求められるほか、製品製造者には品質管理の整備、実施が求められることがあまり知られてはいません。この規則適用は市場での用途寿命を経た電池の二次利用適用時にも適用されるため、二次利用ビジネスへの取り組みには輸送規則の理解と運用が必要です。回収リサイクル、損傷電池の輸送を含めたeモビリティの駆動電池の製造、流通、リサイクルでの適切な運用が求められるところです。
 本セミナーでは、自動車、モビリティ機器の設計、製造、サービスを行う方を対象に、危険物輸送規則の概要とリチウムイオン電池に課せられる規則の体系を理解いただき、日常業務で疑問な点を解消することを狙いとしています。
趣旨
 リチウムイオン電池を用いたモビリティの普及が2015年以降急速に進んでいます。リチウムイオン電池の生産拠点は中国、韓国、日本のアジアから現在では欧州、北米にシフトし、各国のエネルギー政策強化により、各地域への電池生産への大規模投資が進められています。また、電池のライフサイクル(生産、一次利用、二次利用、材料リサイクル)の循環経済社会の構築が進められています。
 一方で、リチウムイオン電池は可燃性電解質を内包する電池であることから、危険物輸送規則のクラス9に分類され、輸送時には規制を受ける電池です。リチウムイオン電池は単電池(セル)から大型の組電池に至るまで、輸送対象となるだけでなく、それぞれの電池に対して、輸送時の安全性を確認する輸送試験への製品型式の適合、製造時の品質管理要求のほか、輸送する電池の状態に応じて包装基準が規定されます。特に輸送試験への適合、製造時の品質管理要求への対応は、企業における法規コンプライアンスに関わるもので、正しく理解することが求められます。危険物としての電池輸送の実務に携われる方だけでなく、製品設計、製造部門の方、自動車の保守サービスを行う方にとっても、輸送規則の基本的な知識と理解が求められます。2022年以降には国連勧告の「危険物の輸送に関する国連勧告試験及び判定基準マニュアル」に定める輸送試験UN38.3に型式適合することが求められ、試験結果サマリ(Test Summary)の作成と当局の提示要請に応じることが規則で定められています。輸送規則の適用が輸送実務だけでなく、設計開発段階から市場での二次輸送、回収輸送に至る電池のライフサイクルのすべてに関わることから、一般の危険物輸送の規則体系とは異なるため、リチウムイオン電池に携わる多くの関係者に理解、運用いただくための基礎知識の確認、整理に役立つよう、
 本セミナーでは電気自動車の駆動電池としてのリチウムイオン電池の概要をご紹介し、輸送規則の改定経緯を交えて、解説いたします。
プログラム

1. リチウムイオン電池を理解する
 1.1 電池の種類とエネルギー密度
 1.2 電池の種類とリチウムイオン電池
 1.3 リチウムイオン電池の発明と基本構成
 1.4 電解質の性状・製造方法による分類例
 1.5 全固体リチウムイオン電池
 1.6 リチウムイオン電池の熱暴走、熱連鎖とは

2. eモビリティとリチウムイオン電池
 2-1 自動車の環境対応と先進電池の普及
 2-2 リチウムイオン電池とeモビリティ普及
 2-3 xEVの駆動用電池の動向
 2-4 xEVの電池交換システムとは
 2-5 xEVと電池輸送規則の関係
 2-6 xEV駆動電池システムの基本構成
 2-7 xEV駆動電池への安全要求
 2-8 xEVリチウムイオン電池の普及状況と将来見通し
 2-9 リチウム電池の輸送規則強化の背景
 2-10 電池保管における消防法令の規制の動向
 2-11 米国での消防規制
 2-12 中国での消防規制
 2-13 自動車ライフサイクルでの電池輸送規則の適用

3. 危険物輸送とは?
 3-1 危険物の海上運送
 3-2 危険物の航空輸送
 3-3 荷送人の責任
 3-4 輸送規則違反の罰則

4. 危険物輸送の国際規則
 4-1 危険物輸送に関する国際規則
 4-2 危険物輸送に関する国連勧告とモデル規則
 4-3 海上、航空輸送における危険物の分類

5. リチウム電池輸送規則と国連勧告モデル規則
 5-1 国連勧告の改定経緯と輸送規則との関係
 5-2 輸送試験UN38.3の制定経緯と試験方法・判定基準
 5-3 Test Summary(試験成績書サマリ)の記載内容と使われ方
 5-4 ナトリウムイオン電池に係る輸送規則
 5-5 リチウムイオン電池の二次利用と電池輸送規則の関係

6. 各国の輸送規則

7. 質疑応答(よくある質問への回答を含めて)

キーワード
リチウムイオン電池、xEV、危険物輸送、輸送試験、規制、講演、セミナー
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