【第1部】「熱伝導材における有機/無機複合化および樹脂中の微粒子分散/配列制御技術」
10:20~11:50
樹脂材料の放熱特性向上を目指した高熱伝導性無機系フィラー微粒子分散・充填技術の現状を紹介します。また、樹脂系コンポジットの開発事例を交えて、コンポジットの熱伝導性とフィラー充填構造(コンポジット微視構造)の関係や、フィラーによる樹脂の高熱伝導化技術開発のキーポイントを解説します。
1. 熱伝導の基礎
1.1 フーリエの法則と熱伝導率
1.2 熱伝導メカニズム
2. 熱伝導材としてのフィラーの分類と特徴
3. フィラー充填による樹脂の熱伝導特性向上のキーポイントとコンポジット開発事例
3.1 フィラーが樹脂系コンポジットの熱伝導特性に及ぼす影響要因
3.2 コンポジットの熱伝導特性向上を達成するフィラー充填・配列制御
【第2部】「熱伝導材におけるシランカップリング剤の技術動向」
12:50~14:50
1.熱伝導材におけるシランカップリング剤の役割
1.1 熱輸送界面の形態と界面熱抵抗
1.2 熱伝導材におけるシランカップリング剤の役割
2.シランカップリング剤の反応メカニズム
2.1 シランカップリング剤の反応
2.2 加水分解反応
2.3 重縮合反応
3.シランカップリング剤によるぬれ性制御
3.1 シランカップリング剤官能基がぬれに与える影響
3.2 構造制御された単分子膜を形成させるための反応条件制御
3.3 ナノスケールで見る「理想的」シラン界面層と「実際の」シラン界面層
3.4 チオール/ホスホン酸SAMの概要
3.5 SAM修飾熱輸送固-液界面の界面熱抵抗(界面熱コンダクタンス)
4.シランカップリング剤を用いた分子接合界面による界面熱抵抗削減
4.1 酸化物無機材料への界面形成
4.2 反応活性官能基を介する界面形成
4.3 シランカップリング剤を用いる分子接合界面形成
4.4 時間分解サーモリフレクタンス法(TDTR)
4.5 シランSAM修飾熱輸送分子接合界面の界面熱抵抗(界面熱コンダクタンス)
【第3部】「熱伝導材の熱伝導率測定技術」
15:00~16:30
各種の熱伝導率測定法の原理を説明します。また、種々の材料をどのような熱伝導率測定法で測定すれば良いかについて解説します。また、熱伝導材をはじめとした材料の測定事例を紹介します。
1.概要
1.1 熱伝導率測定の必要性
1.2 熱伝導率とその仲間
1.3 熱伝導率類似物性
2.熱伝導率測定方法
2.1 定常法
2.2 非定常法(バルク)
2.3 非定常法(微小領域測定)
2.4 熱伝導率の関連規格
3.各種材料の熱伝導率測定測定事例
3.1 各種材料の熱伝導率範囲と熱伝導機構
3.2 断熱材料
3.3 熱伝導材料
3.4 先端材料(薄膜,微小領域)