Ⅰ. 2025サバイバルのための思考法と未来予測 -21世紀のデザインシンキングとは-
【14:00~15:25】
「大企業の40%は、10年後にはもう生き残っていないだろう」(ジョン・チェンバーズ、シスコ前CEO 2015)
2025年、サバイバルの秘訣とは何でしょうか?それは未来が読めることです。未来予測の精度が高まれば高まるほどその生存率は高まります。しかし、未来が一体どうなるか?そのイメージなくして真のイノベーションは起こりえません。確かに、デザインシンキングとは従来の枠を超えるための有効な方法論です。しかし、思考方法論だけでは、ブレイクスルーは不可能です。
真のイノベーション=視点×変化×方法論。高い視点は、常識や定石に捕われていた視野の狭さを明らかにします。変化への感度は、時代の波の流れを捕まえ、投入資源以上のリターンをもたらします。従来の枠組みに毒された人が、何人で集まろうが、ハッカソン等アイデアマラソンをして本当に何か生み出せますか?イノベーションの本質は、今までの思考の枠組みを理解し、否定することです。
21世紀のデザインシンキングとは、(1)抽象度をあげる (2)兆しを感じる (3)モデリング・アルゴリズム (4)ビジネスプロトタイピング (5)デジタル(ICT活用)をする事により、未来を予測し、的確に未来に対処するサバイバル技術なのです。本セミナーでは、とかく方法論に終始しがちなデザインシンキングをサバイバルのための実践的思考法にするコツをお伝えします。新規事業を担当されている方、これから担当される方、創造性に関心のある方、ライバルに差をつけたい方、大歓迎です。
1.なぜ、デザインシンキングはうまくいかないのか?
(1)発想とは、従来の枠を飛び越えること
(2)方法論だけでは、ブレイクスルーは不可能
(3)真の敵は、貴方の思考(枠、固定観念、パターン、変数)そのもの
2.21世紀のデザインシンキングとは
(1)目的は、勝ち残ること
(2)デザインシンキング=未来予測×新たなポジション×新たな企業モデル
(3)新たなアプローチ
3.創造性とは、企業ビジネスOSの破壊
(1)イノベーションに向いていない人もいる(人材4タイプ)
(2)この10年は、前提疑問型が主役に
(3)AI、クラウドの進展によるイノベーションのスピード化
4.ケーススタディ
(1)産業で何が起こっているのか、これからの勝者の条件は
(2)企業で何が起こっているのか、これからの勝者の条件は
5.最後に
(1)MBA的思考法に離別を
(2)白地のキャンパスの上に自由に絵を書く
6.質疑応答/名刺交換
Ⅱ. 成功する新規事業開発と飛躍の要因
【15:35~17:00】
コンサルタントとしてのキャリアを邁進してきた私が、初めて自ら事業を扱う立場になったとき。私は、幸運にもたくさんの魅力的な事業家たちと接点を持ち、論理的・方法論的な手法で固くなっていた頭を柔らかくする刺激をいただきました。そして、この「事業家」な集団が持つ世界観の中にどっぷり身を浸してみたとき、既存事業を成功させるための枠組みで新規事業に取り組もうとしている人々の活動をみて、非常に違和感を持ったのを覚えています。それは、とりもなおさず過去の自分であったのですが・・・。
事業家としてのマインドを教育されてきていない、MBA的なマインドから脱却することができない私たちは、物事を分析し、考察を得て「こうすればいいのだ」という理屈上の解を求めてしまいます。しかし、そのパラダイムを保持している限り新しい事業開発の芽は育まれにくいです。本セミナーでは「事業家」目線というものが如何なるものかについて皆さんへ共有し、新たな価値を生むために必要な要素について紹介させていただきます。
1.MBA的な手法で新規事業は立ち上がるか?
(1)ケースを通じて考える:新規事業の立ち上げを期待されるAさんに足りないものはなにか?
(2)技術的な課題と適応を要する課題の違い
(3)自分の思考や価値観を変化させることの大切さ
2.成功する事業家たちのメンタリティ
(1)事業家たちのモチベーションの源泉
(2)なぜ、イーロンマスクは「100時間働け」と言うのか?
(3)Why、How、What を明確にすることの意味
(4)Boys(and Girls)、be ambitious!
3.「生き物」である事業をプロはどう扱っているか
(1)「経営は生きた総合芸術である」松下幸之助
(2)戦略論は3つに大別できる:競争戦略論、学習する組織論、組織生態系理論
(3)Googleが飛躍した本当の要因はどこにあるのか?
(4)MBA的なアプローチが新規事業において機能する場面
(5)「マシュマロチャレンジ」が教えてくれること
4.ビジネスの種を見つけ、育てるために・・・
(1)御社にイノベーターはいるか?
(2)社内にある「美しいもの」を棚卸する
(3)波をとらえて新たな方向性を見出す
(4)事業開発=大切な子供たちを育てるということ
(5)マーケットからのシグナルを客観的にとらえよ
5.質疑応答/名刺交換