【基本編】
1.すでに起こったDXという「産業革命」
日本が「失われた30年」に停滞している間に、世界は「DXという産業革命」を経て、工業社会から「知識社会」へとほぼ転換してしまいました。しかし今でも、ほとんどの日本企業は、DXを単なる「IT化」だと思っています。工業社会での成功体験は通用しません。今までの「常識」を捨て、新しい現実に向かい合うことが、新たな未来を作る鍵となります。
2.働き方と組織の未来:「業務」と「組織」が消える
20世紀の間に、農作業や土木作業といった肉体労働の多くが機械で置き換えられました。21世紀には、人間の知的労働がどんどん機械で置き換えられていきます。そのとき人間は、どんな組織でどんな仕事をしているのでしょう。
(1)DXで、「業務」が消える
(2)DXで、部門や会社という「組織」が消える
【産業編】
3.モノづくりの未来:日本の強みが消える
製品のデジタル化に伴い、日本の繁栄を支えたエレクトロニクス産業は、実質的に国内から消滅しました。
今後はデジタルは、立体印刷やロボットという新たな技術を活用した「デジタル統合生産」は、モノづくりの方法を一変させ、産業を転換していきます。20世紀のトヨタ生産システムから、21世紀には「テスラ生産システム」への移行が進んでいくのです。
そして、化学や素材産業にも、その変革の波が押し寄せます。
(1)デジタル化で沈没した「電子立国日本」
(2)デジタル統合が根本的に変える製造業
(3)AIが変える素材と化学産業
4.エネルギーの未来:無料となるエネルギー
「石油の世紀」と言われた20世紀が終わり、エネルギーの主役は破壊的技術である自然エネルギーに交代しつつあります。産業の基盤となるエネルギーが変わると、世界の構造も変わります。
(1)主役となる自然エネルギー
(2)エネルギー無料の世界がやってくる
5.自動車とモビリティの未来:自動車産業が消える
自動車産業にも、CASEとMaaSという大きな変革の波が来ています。この変化が今ある自動車産業を破壊すると同時に、豊かなモビリティの世界を生み出します。
(1)CASEとMaaSというDX
(2)エンジンが消える自動車産業
(3)豊かなモビリティ社会がやってくる
6.建設と都市と宇宙の未来:拡張する空間
コロナを契機に住宅やオフィスの姿は大きく変わりました。建設業の自動化は進み、また都市化も次第に知能化していきます。さらに今後の宇宙開発についても説明します。
(1)住宅とオフィスの未来
(2)新しい都市交通と知能化する都市
(3)宇宙開発の未来
【社会編】
7.人口動態が示す未来:巨大な市場が誕生する
技術と並び、未来の変化をドライブするのが「人口動態」です。明治以来150年間、急増してきた日本の人口は令和時代には急減します。その一方で、アジア・アフリカの人口増加は豊かな中間層を育て、巨大な市場を生み出します。
(1)日本社会は人口の逆回転に耐えられるか
(2)アジアとアフリカに登場する巨大で豊かな市場
8.知識社会の本質:豊かな未来の基本構造
Z世代が主役になる知識社会の基本的な構造を解説します。
(1)「モノ」から「意味」に価値が移る
(2)産業の形は直線から「円形」へ
9.知識社会の成長産業:自己実現&超越産業
知識社会で成長する産業とは、マズローの高次の欲求段階を満たす「自己実現産業」と「自己超越産業」です。その内容を紹介します。
(1)成長する「自己実現産業」
(2)未来の成長産業とは「自己超越参照」
10.提言 未来を「妄想・構想・実装」せよ
デジタルは産業を破壊すると共に、新たな産業を創り出します。この変化に対応し、新しい事業を創造していくステップを示します。
詳細は、1月22日に開催する「未来実装編」で説明します。
11.質疑応答/名刺交換