2021年04月20日(火)
10:00~17:00
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非会員:
35,200円
(本体価格:32,000円)
会員:
33,440円
(本体価格:30,400円)
学生:
35,200円
(本体価格:32,000円)
定 価 :1名につき 35,200円(税込)
会員価格:1名につき 33,440円 2名の場合 49,500円、3名の場合 74,250円(税込)
※上記会員価格は受講者全員の会員登録が必須となります。
※同一法人内(グループ会社でも可)による2名同時申込みのみ適用いたします。
※受講券、請求書は、代表者に郵送いたします。
※請求書および領収証は1名様ごとに発行可能です。
(申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。)
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アーカイブ(見逃し)配信付き:
視聴期間:終了翌日から7日間[4/21~4/27]
※アーカイブは原則として編集は行いません.
※資料付(PDF・印刷可)
※講義中の録音・撮影はご遠慮ください。
※開催日の概ね1週間前を目安に、最少催行人数に達していない場合、セミナーを中止することがございます。
【ライブ配信(Zoom使用)セミナー】
・本セミナーはビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
PCやスマホ・タブレッドなどからご視聴・学習することができます。
・お申し込み後、接続確認用URL
(https://zoom.us/test)にアクセスして接続できるか等ご確認下さい。
・後日、別途視聴用のURLをメールにてご連絡申し上げます。
・セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
・セミナー中、講師へのご質問が可能です。
企画、デザイン、製品開発、製造、品質管理に携わっておられる方、また、質感や色彩に関わる教育者、研究者等、幅広い分野の方を対象とします。
・種々の測定装置による体現的な知識習得(特徴、測定対象)を行います。
・様々な測定対象に対する、適正な測定評価方法を、背景と共に解説し 実際の問題点と対策について、掘り下げていきます。
・測定値に基づく調色・加工製造のポイントと運用上の注意点を解説します。
インダストリアルデザインに於ける質感の重要性が謳われて久しい。最近の工業製品は、特殊な光学特性を備えた材料や複雑な表面加工を施す事によって、多様な質感を表現している。一方で、デザイン要求に見合う加工や調色といった製造工程の確立や安定した供給を実現することは容易ではなく、供給者側と依頼者側とのコミュニケーション等、極めて困難な現状があり、業界の中での最重要課題であるともいえる。特にコロナ禍により、対面で説明を行う機会が制約される中、的確な数値による伝達・検討の必要性は、ますますクローズアップされている。このような背景の中、デザインや製造上の品質管理には、質感に関連する高次元の情報を簡単に計測できる機器が要望され、統合アピアランス計測の関心が高まると同時に、質感や色彩の基本的な理解と測定技術の確立、及びそれに基づく加工や調色への展開が必要不可欠である。
本講演では、質感の概念に始まり、繊維やプラスチックといった一般材料から、自動車業界に多くみられる光学異方性を備えたメタリック・パール色、肌・化粧料、更には建築材料を含めた物体色全般にわたる対象を、モノづくりの視点を含めて俯瞰し、測定システムを利用、あるいは構成する上での留意点、正しい計測と評価につなげていく為の基本的な概念と知識、製品開発に於ける調色や質感に関する加工製造といったシーンでのシステムの運用上のポイントについて習得を目指す。セミナーはWebによる配信とするが、株式会社 オフィス・カラーサイエンスからのライブ中継を行い、設置されている種々の計測機器を活用し、実演を行う。機器には多角度の分光計測装置、イメージング装置や、表面性状に関する計測装置、測色と表面形状のトポグラフィカルな計測を行う最新のポータブル装置を使用し、色彩と質感の設計・開発から製造の品質管理に至るまでの問題点と対策方法について、フォーカスする。
更に、その原理や多くの計測例を紹介、その中で、測色システムと光学幾何条件、及び質感との関係、材料と表面構造に関する最近のトピックを取り上げると共に、CG技術とのコラボレーションについても実演を実施する。特にメタリック・パール色に関しては、マルチアングルのポータブル分光光度計や分光イメージング装置を用いて計測の実際を理解して頂くと共に、質感に関する計測のアプローチについて、工業生産の側面に立って解説を行う。モノづくりとデザインに於いてCMFは一つの重要なキーワードであり、デザインと製造の両側面からの統合的な解説を実施し、現状の問題点の把握と共に、将来のシステム構築への展開、展望を考察する。
1.色彩・質感の基礎
1.1 視感と色彩・質感
1.2 色彩の基礎と視覚的な意味
1.3 質感の基礎と物理的な背景
2.物体色計測の基礎と測定対象の特徴
2.1 物体色計測の為の機器構成
2.2 測定対象の質感バリエーションと特徴
2.3 測定対象と光学幾何条件(★積分球分光光度計実機実演)
2.4 質感計測の実際 その1(★表面アナライザー実機実演)
2.5 質感計測の実際 その2(★トポグラフィ計測実機実演)
2.6 調色のポイントとクライアントとのコミュニケーション
3.変角測定とメタリック・パール色
3.1 メタリック・パール色の構成材料と発現機構
3.2 変角分光光度計に求められる特性
3.3 計測の実際と計測上の留意点(★マルチアングル機器による実機実演)
3.4 自動車塗色分布に見る質感と傾向
3.5 メタリック・パール色の調色とCCM(Computer Color Matching System)
4.分光イメージング
4.1 画像と分光イメージング
4.2 分光手段と計測方法と注意点(★分光イメージング機器による実機実演、化粧料の計測トライ)
4.3 分光イメージングとCCM
5.色差式の特徴と応用
5.1 各種色差式の特徴
5.2 メタリック・パール色の色差判定
〇DIN 6175-2とAudi2000色差式
6.3D-CGレンダリングへの展開
6.1 BRDF計測とCGレンダリング
6.2 調色シミュレーションとの連携と展開
7.色彩・質感計測の実際と今後
7.1 企画・商品開発と試作・製造のコミュニケーション
何を伝えれば、的確なモノづくりにつながるか
7.2 管理、計測と日本の位置づけ
7.3 色彩・質感計測の方向性と将来
□質疑応答□