流動性を特徴づける「チクソ性」を技術的に理解して測定・制御するには

塗料やインキ等の微粒子分散系におけるチクソ性の制御、測定

なかなか学ぶ機会、情報が無いチクソ性を基礎から把握し、実用系で役立てる

チクソ性(チキソ性)の基礎、制御、測定・評価と実用系への活用方法【WEBセミナー】
~物性評価としての「チクソ性」測定のテクニックと制御~

■「チクソ性」「チクソトロピー」「非ニュートン流動」の違い■
■「チクソ性」を的確に評価するための測定とそのテクニック■
■実用系における「チクソ性」のメカニズムに基づいた制御のコツ■

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セミナー概要
略称
チクソ性【WEBセミナー】
セミナーNo.
st211219
開催日時
2021年12月16日(木) 13:00~16:30
主催
サイエンス&テクノロジー(株)
問い合わせ
Tel:03-5857-4811 E-mail:info@rdsc.co.jp 問い合わせフォーム
価格
非会員:  35,200円 (本体価格:32,000円)
会員:  33,440円 (本体価格:30,400円)
学生:  35,200円 (本体価格:32,000円)
価格関連備考
定 価 :1名につき 35,200円(税込)
会員価格:1名につき 33,440円 2名の場合 44,000円、3名の場合 66,000円(税込)

※上記会員価格は受講者全員の会員登録が必須となります。
※同一法人内(グループ会社でも可)による2名同時申込みのみ適用いたします。
※他の割引は併用できません。
※セミナー請求書は代表者のメールアドレスにPDFデータを添付しお送りいたします。
備考
※資料付
※講義中の録音・撮影はご遠慮ください。
※開催日の概ね1週間前を目安に、最少催行人数に達していない場合、セミナーを中止することがございます。

【ライブ配信(Zoom使用)セミナー】
・本セミナーはビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
 PCやスマホ・タブレッドなどからご視聴・学習することができます。
・お申し込み後、接続確認用URL(https://zoom.us/test)にアクセスして接続できるか等ご確認下さい。
・後日、別途視聴用のURLをメールにてご連絡申し上げます。
・セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
・セミナー中、講師へのご質問が可能です。
講座の内容
習得できる知識
◯「チクソ性」「チクソトロピー」「擬塑性流動」の違いを正しく理解することができるようになります。
◯「チクソ性」を的確に評価するための測定手法が習得できるようになります。
◯微粒子分散系の「チクソ性」をメカニズムに基づいて制御するためのコツが掴めるようになります。
◯凝集分散系が示す粘度挙動の全貌を俯瞰することができるようになります。
趣旨
 塗料やインキの流動性を特徴づけるために、しばしば「チクソ性(チキソ性と呼ばれることもありますが、最近はチクソ性の方が多く使われるようです)」という技術用語が使われますが、このような学術用語はありません。この基となったのは学術用語の「チクソトロピー」と思われますが、両者は必ずしも同じではないため、実用上いろいろな不都合が生じることになります。
 本セミナーでは、まず学術的な意味と技術的な意味の違いを明確にして、物性評価として「チクソ性」を測定するためのテクニックを紹介します。液体中に分散した微粒子は、ほとんどの場合、凝集体を形成します。通常、この凝集はそれほど強いものではないので、高せん断速度においては容易に破壊され、低せん断速度では可逆的に形成されることになり、このときの構造変化によりチクソトロピーや擬塑性流動が観測されることになります。凝集分散系がどのような粘度挙動を示すかについて包括的に把握するとともに、「チクソ性」をどのように制御するかという点についても概説します。
プログラム

1.粘度の基礎
 1.1 ニュートン流動と非ニュートン流動
  (1)せん断速度と応力
  (2)粘度の定義とニュートン流動
  (3)擬塑性流動
  (4)ダイラタント流動
  (5)降伏挙動
 1.2 時間依存性流動
  (1)チクソトロピー
  (2)レオペクシー
  (3)チクソ性
  (4)履歴現象と平衡流動曲線

2.チクソトロピーの測定と注意点 
 2.1 測定装置とその選択
  (1)回転粘度計の特徴
  (2)試料に対応した装置選択
 2.2 測定プログラムの設定
  (1)二段階せん断法とヒステリシスループ法
  (2)チクソトロピー回復過程の測定
  (3)チクソ性の評価例

3.コロイド化学の基礎と凝集分散系の非ニュートン流動
 3.1 粒子間相互作用と粒子の凝集
  (1)電気二重層
  (2)ζ電位
  (3)DLVO理論
  (4)高分子による分散安定効果
  (5)高分子の架橋凝集作用
 3.2 凝集分散系の非ニュートン流動
  (1)凝集分散系の擬塑性流動
  (2)三次元網目構造の形成と降伏挙動

4.チクソトロピー性制御の基本概念
 4.1 二粒子間相互作用とチクソトロピー
 4.2 凝集の空間構造とチクソトロピー
 4.3 パーコレーション理論の応用

5.微粒子分散系の粘度コントロール
 5.1 非凝集分散系の粘度挙動
 5.2 通常の凝集分散系における粘度挙動
 5.3 高分子による流動パターン(非ニュートン性)の制御
  (1)粘度レベルと流動パターンの独立制御
  (2)粒子間のベクトル的性質と粘度挙動

6.特異な時間依存性挙動
 6.1 逆チクソトロピー
 6.2 ナノ粒子分散系のダイラタント流動
 6.3 粘度の不可逆的時間依存性


□質疑応答□

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