流動性を特徴づける「チクソ性」を技術的に理解して測定・制御するには
塗料やインキ等の微粒子分散系におけるチクソ性の制御、測定
なかなか学ぶ機会、情報が無いチクソ性を基礎から把握し、実用系で役立てる
■「チクソ性」「チクソトロピー」「非ニュートン流動」の違い■
■「チクソ性」を的確に評価するための測定とそのテクニック■
■実用系における「チクソ性」のメカニズムに基づいた制御のコツ■
1.粘度の基礎
1.1 ニュートン流動と非ニュートン流動
(1)せん断速度と応力
(2)粘度の定義とニュートン流動
(3)擬塑性流動
(4)ダイラタント流動
(5)降伏挙動
1.2 時間依存性流動
(1)チクソトロピー
(2)レオペクシー
(3)チクソ性
(4)履歴現象と平衡流動曲線
2.チクソトロピーの測定と注意点
2.1 測定装置とその選択
(1)回転粘度計の特徴
(2)試料に対応した装置選択
2.2 測定プログラムの設定
(1)二段階せん断法とヒステリシスループ法
(2)チクソトロピー回復過程の測定
(3)チクソ性の評価例
3.コロイド化学の基礎と凝集分散系の非ニュートン流動
3.1 粒子間相互作用と粒子の凝集
(1)電気二重層
(2)ζ電位
(3)DLVO理論
(4)高分子による分散安定効果
(5)高分子の架橋凝集作用
3.2 凝集分散系の非ニュートン流動
(1)凝集分散系の擬塑性流動
(2)三次元網目構造の形成と降伏挙動
4.チクソトロピー性制御の基本概念
4.1 二粒子間相互作用とチクソトロピー
4.2 凝集の空間構造とチクソトロピー
4.3 パーコレーション理論の応用
5.微粒子分散系の粘度コントロール
5.1 非凝集分散系の粘度挙動
5.2 通常の凝集分散系における粘度挙動
5.3 高分子による流動パターン(非ニュートン性)の制御
(1)粘度レベルと流動パターンの独立制御
(2)粒子間のベクトル的性質と粘度挙動
6.特異な時間依存性挙動
6.1 逆チクソトロピー
6.2 ナノ粒子分散系のダイラタント流動
6.3 粘度の不可逆的時間依存性
□質疑応答□