本セミナーでは木質バイオマスを総合的に有効利用するバイオリファイナリーシステムの社会実装に向けた先進的な研究例を三重大学の野中教授が解説します。
1.木質バイオマスに関する基礎
・木材の用途
・木材の組織構造
・木材の構成成分(抽出成分,セルロース,ヘミセルロース,リグニン)
・植物種による違い
・木質バイオマスの成分分析法
2.連続的化学的に木材を利用できている紙パルプ産業
・パルプの種類
・クラフト法,サルファイト法,前加水分解クラフト法
・パルプリファイナリー:製紙プロセスを生かす
・再生セルロース,セルロース誘導体
・セルロースナノファイバー
・パルプの酵素糖化
・副産物としてのリグニン
3.木質バイオマス成分分離プロセス
・濃酸糖化法
・希酸糖化法
・蒸気爆砕法
・オルガノソルブ法
・リグノフェノール
・tert-ブチルアルコールを用いた新規成分分離プロセス
4.プラスチック代替材料の開発
・糖からつくれるバイオプラスチック
・生分解性プラスチック
・海洋生分解性プラスチック
・紙製品,木製品
・木質ナノファイバー(リグノセルロースナノファイバー)
・オールバイオマス成形品の研究開発
□ 質疑応答 □