2019年06月27日(木)
10:30~16:30
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★1名で申込の場合、47,300円
★2名同時申込の場合は、2名様で49,800円(2人目無料)
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※2・3名様ご参加は2・3名様分の参加申込が必要です。
ご連絡なく2・3名様のご参加はできません。
○これからSAWを勉強しようとする人
○SAW関係セールスエンジニア
○SAW開発担当者
○SAW実用化担当者
○SAW製造担当者
○SAWの原理
○SAW用材料
○各種SAWデバイスとその原理、応用例
○一般的なSAW知識
○技術開発・実用化の進め方の具体例
○開発テーマを考えた具体例
○技術者に期待されること
弾性表面波(SAW)は小形、軽量、周波数無調整、高信頼性、高周波化対応可能等の特徴を持つ。SAWの民生用への応用はテレビの映像中間周波数(VIF)用フィルタが最初で、その後SAWデバイスは自動車電話、コードレス電話、ペジャ用などへの応用を経て、今や携帯電話、スマートフォンに欠かせない重要な部品となっている。特に近年、スマートフォンの普及による周波数の混雑対策として、(1)急峻な特性と良好な温度特性をもつフィルタ、(2)第5世代用等、より高周波フィルタの要求など、ますますSAWフィルタへの期待が高くなっている。
講演者は、VIF用SAWフィルタの開発後、11年間製造現場に従事してその実用化に成功し、その後、異動した開発部門では、多くの特徴ある世界初の移動帯通信用SAWデバイスの開発・実用化に成功した。東北大に異動後は、板波を用いた、高周波デバイスや超広帯域なデバイス、LiTaO3薄板と水晶基板を用いた高Q、ゼロTCF,スプリアスフリーのデバイスに開発に成功している。本講演者は、このように、SAWの研究の黎明期から現在に至るまで、SAWの開発・実用化・製造に取り組んできている。これらの経験を活かし、SAWデバイス開発・実用化・製造現場での成功の要因や苦労話などをもり込みながら、SAWの原理、SAWの種類、SAW用材料、SAWデバイスの種類、なぜこのような開発テーマを考えたかなどの開発テーマの出し方、今後のSAW技術の動向、技術者に期待される要因等について講演する。
1.SAWの原理
1-1 SAWとは
1-2 SAWとバルク波の違い
1-3 SAWの励振
2.SAWの種類
2-1 レイリー波
2-2 漏洩弾性波
2-3 縦波型漏洩弾性波
2-4 セザワ波
2-5 BGS波
2-6 ラブ波
2-7 板波(ラム波、SH波)
2-8 層状構造弾性波
2-9 境界波
3.SAWの解析方法
3-1 Campbell-Joneの方法
3-2 FEM
4.SAW用材料
4-1 セラミック(PZT等)
4-2 薄膜(ZnO等)
4-3 単結晶(LiTaO3,LiNbO3,水晶、LBO,ランガサイト等)
5.SAWデバイスの種類
5-1 トランスバーサル型フィルタ
5-2 SAW共振子
5-3 縦波型共振子フイルタ
5-4 横波型共振子フィルタ
5-5 境界波共振子・フィルタ
5-6 ラダーフィルタ
5-7 他
6.SAWデバイスの開発・実用化例
6-1 トランスバーサル型フィルタ(テレビVIF用)
6-2 共振子(レイリー波、漏洩弾性表面波、BGS波、境界波等)
6-3 縦結合共振子フィルタ(IFフィルタ、RFフィルタ)
6-4 横結合共振子フィルタ(IFフィルタ)
6-5 ラダー型フィルタ(RFフィルタ、デュプレクサ)
6-6 広帯域板板波共振子、フィルタ(キャビティ型、音響多層膜型)
6-7 高周波板波(ラム波)共振子
6-8 高QSAW共振子
7.実用化にいたらなかったSAWデバイスの例とその要因
7-1 音響光学偏向素子
7-2 音響光学波長可変フィルタ
7-3 ゼロ温度特性をもつSAWデバイス
7-4 他
8.今後の動向
9.技術者として期待されること
【質疑応答】