高周波弾性波デバイスの基礎知識と技術動向【LIVE配信】

※受付を終了しました。最新のセミナーはこちら

セミナー概要
略称
高周波弾性波デバイス【WEBセミナー】
セミナーNo.
stb200701
開催日時
2020年07月20日(月) 10:30~16:10
主催
S&T出版(株)
問い合わせ
Tel:03-5857-4811 E-mail:info@rdsc.co.jp 問い合わせフォーム
価格
非会員:  51,000円 (本体価格:46,364円)
会員:  48,500円 (本体価格:44,091円)
学生:  51,000円 (本体価格:46,364円)
価格関連備考
51,000円 (Eメール案内希望価格:1名48,500円,2名51,000円,3名73,000円)
※資料付
※Eメール案内を希望されない方は、「51,000円×ご参加人数」になります。
※Eメール案内(無料)を希望される方は、通常1名様51,000円から
 ★1名で申込の場合、48,500円
 ★2名同時申込の場合は、2名様で51,000円(2人目無料)
 ★3名同時申込の場合は、3名様で73,000円
 ★4名以上同時申込の場合は、3名様受講料+3名様を超える人数×20,000円
※2名様以上の同時申込は同一法人内に限ります。
※2名様以上ご参加は人数分の参加申込が必要です。
 ご参加者のご連絡なく2名様以上のご参加はできません。
備考
本セミナーはZoomウェビナーを使用したWebセミナーです。
※ZoomをインストールすることなくWebブラウザ(Google Chrome推奨)での参加も可能です。
講座の内容
趣旨
 圧電薄膜バルク波共振子(FBAR)や弾性表面波(SAW)は小形、軽量、周波数無調整、高信頼性、高周波化対応可能等の特徴を持つ。SAWの民生用への応用はテレビの映像中間周波数(VIF)用フィルタが最初で、その後SAWデバイスは自動車電話、コードレス電話、ペジャ用などへの応用を経て、今や携帯電話、スマートフォンに欠かせない重要な部品となっている。一方、FBARは携帯電話の普及により採用され、当時、SAWの比べて急峻な特性を持つため、急峻な特性が要求されるbandを中心に採用されるようになった。近年のスマートフォンの普及により、両デバイスは、それぞれ特徴を生かしたBandに使用されている。また近年の周波数の混雑対策として、SAWでも急峻な特性が得られるようになってきている。今後、急峻な特性と良好な温度特性をもつフィルタ特性に加え、キャリアアグリゲーションシステムの普及により、広い周波数範囲でスプリアスのないフィルタや第5世代用高周波フィルタが要求されるなど、ますますFBARやSAWフィルタへの期待が高くなっている。
 講演者は、村田製作所入社後、圧電セラミックを用いたエネルギー閉じ込め型バルク波共振子・フィラタ(BAW)の開発やSAWフィルタの開発を担当。テレビ・映像中間周波数用SAWフィルタの開発後には、その実用化のため11年間、製造現場に従事して、その実用化に成功した。その後、異動した開発部門では、高品質なZnO薄膜の開発や、上述の経歴に記載のように多くの特徴ある世界初の移動帯通信用SAWデバイスの開発・実用化に成功した。東北大に異動後は、ラム波や横波型板波を用いた、高周波デバイスや超広帯域なデバイスの研究、圧電薄板と水晶基板を用いた高Q、ゼロTCF、スプリアスフリーのデバイスに開発に成功している。本講演者は、このように、BARや良質なZnO膜の開発に加え、SAWの研究の黎明期から現在に至るまで、SAWの開発・実用化・製造に取り組んできている。これらの経験を活かし、弾性体や圧電体の基本的な考え方・理論、BAWやSAWの原理、BAWやSAWの種類や励振方法、それらに適した材料、それらを応用したFBARやSAW共振子、ラダーフィルタへの原理・構成方法、実用化成功の秘訣、今後のFBARやSAWの技術の動向などについて講演する。
プログラム
1. 弾性体の基礎
 1-1 弾性体の結晶構造
 1-2 歪と応力の関係
 1-3 弾性定数
   (スチッフネス、コンプライアンス、(ポアソン比、ヤング率))
 1-4 運動方程式
 1-5 弾性体の縦波音速、横波音速は何に依存している、どのように求める

2. 圧電体とは
 2-1 圧電現象
 2-2 圧電方程式(圧電定数)
 2-3 結晶構造のおける圧電定数の違い
 2-4 電気機械結合係数

3. BAWとFBAR
 3-1 バルク波(BAW)とは
 3-2 厚みすべり振動とは
 3-3 厚み縦振動とは
 3-4 FBAR用材料
 3-5 成膜方法
 3-6 BAWやFBARの厚み振動共振子の周波数は何で決まる
 3-7 厚み振動共振子の帯域は何で決まる
 3-8 エネルギー閉じ込め振動とは
 3-9 キャビティ構造とSMRの違いは

4. 共振子とラダーフィルタ
 4-1 共振子
 4-2 ネットワークアナライザによる共振子特性の測定
 4-3 スミスチャート、動アドミタンス特性
 4-4 共振周波数、反共振周波数とは
 4-5 電気機械結合係数
 4-6 Qとは
 4-7 等価回路
 4-8 2重モードフィルタとは
 4-9 ラダーフィルタとは
 4-10 フィルタの帯域は
 4-11 帯域は何に依存する
 4-12 高周波化するには

5. SAW
 5-1 SAWとは
 5-2 SAWとBAWの違い
 5-3 SAWの励振
 5-4 SAWの種類
 5-5 レイリー波
 5-6 漏洩弾性波
 5-7 縦波型漏洩弾性波
 5-8 セザワ波
 5-9 BGS波
 5-10 ラブ波
 5-11 層状構造弾性波
 5-12 境界波

6. 板波
 6-1 板波とBAWやSAWとの違いは
 6-2 ラム波と横波型(SH型)板波 
 6-3 LiNbO3やLiTaO3薄膜を用いたデバイスの例

7. SAWの解析方法
 7-1 Campbell-Joneの方法

8. SAW用材料
 8-1 セラミック(PZT等)
 8-2 薄膜(ZnO等)
 8-3 単結晶(LiTaO3,LiNbO3,水晶、LBO,ランガサイト等)

9. SAW共振子
 9-1 SAW共振子の原理

10. SAWフィルタの種類
 10-1 トランスバーサル型フィルタ
 10-2 縦波型共振子フイルタ
 10-3 横波型共振子フィルタ
 10-4 ラダーフィルタ

11. 実用化に成功するために

12. 今後の動向

 12-1 高周波化
 12-2 広帯域化
 12-3 他

    【質 疑 応 答】
関連するセミナー
関連する書籍
関連するタグ
フリーワード検索