◆本講座は3ヶ月コースの通信教育講座です。
 開講日から弊社より毎月(計3回)テキストを郵送します。

◆テキストに付属する演習問題に解答していただければ、その解答用紙を講師が添削します。
 模範解答と一緒に添削が終わった解答用紙を弊社からご返送します。
 解答用紙の送付・返送やお問い合わせは基本的に全てEメールでやり取りさせていただきます。

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接着の基礎と応用
-接着の原理から接着剤の種類、内部応力などの強度評価、不具合改善策、実作業のポイントまで-

※受付を終了しました。

通信講座概要
略称
接着
通信講座No.
ce201202
開催日
2020年12月16日(水)
講師
ソノヤラボ(株) 代表/山梨大学 名誉教授 Ph.D. 園家 啓嗣 氏
【略歴】
 1977年 大阪大学 大学院工学研究科 博士前期課程 修了
 1977年 石川島播磨重工業(株)
 2006年 産業技術総合研究所 客員研究員
 2007年 芝浦工業大学 教授(システム工学部)
 2009年 山梨大学 教授(大学院医学工学総合研究部)
 2016年 ソノヤラボ(株)設立
 ※御社で接合(アーク、レーザ、接着、摩擦攪拌、超音波接合)、表面処理(めっき、溶射)で解決したい課題がありましたら連絡ください。課題解決のための技術支援をします。
価格
[一般価格]
1名で受講した場合:  44,000円 (本体価格:40,000円)
2名で受講した場合:  55,000円 (本体価格:50,000円)
3名で受講した場合:  66,000円 (本体価格:60,000円)
4名以上で受講した場合の1名あたり追加金額:  22,000円 (本体価格:20,000円)

[会員価格]
1名で受講した場合:  44,000円 (本体価格:40,000円)
2名で受講した場合:  55,000円 (本体価格:50,000円)
3名で受講した場合:  66,000円 (本体価格:60,000円)
4名以上で受講した場合の1名あたり追加金額:  22,000円 (本体価格:20,000円)
価格関連備考
※請求書はお申し込みを受理次第、発送させていただきます。
スケジュール
12月16日(水) 第1講 テキスト配本
1月15日(金) 第1講 演習問題回答締切(必着)  第2講テキスト配本
2月15日(月) 第2講 演習問題回答締切(必着)  第3講テキスト配本
3月15日(月) 第3講 演習問題回答締切(必着)
4月7日(水) 修了書送付
趣旨
 接着剤や粘着剤は、建築・土木、半導体素子を初めとする電子材料、自動車など身の回りの製品に広く活用され、航空・宇宙、再生医療分野でも高性能かつ使いやすい接着剤の開発競争が進んでいる。
 また、トルエン、ベンゼン、フロン類などの揮発性有機化合物を排出しない接着剤、解体性接着剤、バイオソース接着剤など、環境に優しい接着技術も求められている。
 本通信教育では、接着について原理、長所・短所(他の接合法との比較)などを解説する。次に、接着剤の種類について成分、形態、固化・接着方法、機能、特性などから分類して、各々の特徴をわかり易く説明する。また、接着部に生じる内部応力(残留応力)や接着強度評価、良く発生する不具合の改善策について述べる。更に、接着の実作業においてポイントになる点についても紹介する。製造会社で設計、製造に携わる技術者にとって有益な通信教育であると考える。
プログラム
----- 第1講 -----

1.接着技術の概要
 1.1 接着技術の概要
 1.2 接着剤の粘弾性特性
  1.2.1 弾性体、粘性体および粘弾性体
  1.2.2 粘弾性体の応力緩和
2.接着技術の歴史
3.接着の原理
 3.1 機械的結合
 3.2 物理的相互作用
 3.3 化学的相互作用
 3.4 その他の要因
  3.4.1 静電気
  3.4.2 相互拡散
 3.5 濡れ性
 3.6 理想的な接着
  3.6.1 最も強い分子間力
  3.6.2 表面改質
  3.6.3 プライマー・カップリング剤処理
   (1) プライマー・カップリング剤処理の概要
   (2)シランカップリング剤処理
4.接着の長所と効果
 4.1 接着の長所
  4.1.1 接着と各種接合法の比較
  4.1.2 静的強度の比較
  4.1.3 疲労強度の比較
 4.2 接着の効果
5.接着の欠点と対策
 5.1 接着の欠点
 5.2 欠点に対する対策
  5.2.1 複合接着接合法
  5.2.2 クリープ対策
   (1)クリープ現象
   (2)クリープ対策
    (a)複合接着接合法の活用
    (b)クリープを防止する構造(例1)
    (c)クリープを防止する構造(例2)
【演習問題】



----- 第2講 -----

6.接着剤の分類
 6.1 成分による分類
 6.2 接着剤の形態による分類
 6.3 接着剤の固化・接着方法による分類
 6.4 接着剤の機能による分類
 6.5 接着剤の強度や硬さによる分類
  6.5.1 構造用接着剤、準構造用接着剤
   (1)エポキシ系接着剤
    (a)エポキシ系接着剤の特徴
    (b)1液型エポキシ系接着剤の注意点
   (2)アクリル系接着剤(SGA)
   (3)ウレタン系接着剤
  6.5.2 エンジニアリング接着剤
   (1)嫌気性接着剤
    (a)嫌気性接着剤の特徴
    (b)嫌気性接着剤の長所・短所
   (2)光硬化性接着剤
    (a)光硬化性接着剤の概要
    (b)繰り返し使える光硬化性接着剤
   (3)瞬間接着剤(シアノアクリレート系接着剤)
    (a)瞬間接着剤(シアノアクリレート系接着剤)の特徴
    (b)白化現象
  6.5.3 柔軟接着剤・粘着テープ
   (1)シリコーン系接着剤
   (2)変性シリコーン系接着剤(弾性接着剤)
   (3)粘着テープ(両面テープ:感性接着テープ)
 6.6 各種接着剤の特性比較
7.接着部の評価
 7.1 接着強度の評価
  7.1.1 接着部に加わる力の方向
  7.1.2 接着強度の評価方法
  7.1.3 接着結合部の破壊形態
 7.2 接着剤の硬さおよび伸び
  7.2.1 接着剤の硬さ・伸びと接着強度の関係
  7.2.2 接着剤の靭性
 7.3 接着強度に影響する因子
  7.3.1 接着層の厚さが接着強度に及ぼす影響
   (1)接着層が厚いとせん断強度、引張強度が低下する原因
   (2)接着層が厚くなるとはく離、衝撃強度が大きくなる理由
  7.3.2 接着強度の温度特性
  7.3.3 重ね合わせ長さ(接着長さ)がせん断強度に及ぼす影響
  7.3.4 接着部の曲がりの影響
  7.3.5 その他の因子の影響
   (1)被着材の厚さ
   (2)被着材の弾性率
   (3)接着層の厚さ
   (4)接着剤の弾性率
   (5)継手形状の影響
8. 残留応力(内部応力)
 8.1.接着部で生じる残留応力の種類
  8.1.1 硬化収縮力
  8.1.2 熱収縮応力
  8.1.3 使用温度による熱応力
  8.1.4 吸水膨潤応力
  8.1.5 被着材の変形によって生じる応力
 8.2 残留応力を直接求める方法
  8.2.1 バイメタル法
  8.2.2 内部応力測定装置を使用する方法
  8.2.3 有限要素法で求める方法
   (1)接着剤の硬化過程における硬化収縮率の経時変化の測定
   (2)接着剤の硬化過程での弾性率の経時変化
   (3)硬化後の接着剤と部品材料の弾性率、線膨張係数の温度特性
   (4)残留応力の評価
【演習問題】



----- 第3講 -----

9.残留応力(内部応力)による不具合と改善策
 9.1 接着剤の塗布位置と塗布量のアンバランス
  9.1.1 接着剤のはみ出し
  9.1.2 接着剤の塗布位置と塗布量
  9.1.3 接着剤の弾性率や硬化収縮率
  9.1.4 勘合接着での偏心
 9.2 異種材料の接着
  9.2.1 接着部が平面状の場合
   (1)加熱硬化後の温度変化による熱応力
   (2)室温硬化後の温度変化による熱応力
   (3)異種材料接着する時の残留応力の低減
  9.2.2 勘合接着の場合
   (1)加熱硬化接着
    (a)大きな線膨張係数の軸部品と小さな線膨張係数の穴部品の場合  
    (b)大きな線膨張係数の穴部品と小さな線膨張係数の軸部品の場合
   (2)室温硬化接着
    (a) 大きな線膨張係数の穴部品と小さな線膨張係数の軸部品の場合
    (b) 大きな線膨張係数の軸部品と小さな線膨張係数の穴部品の場合
 9.3 接着部の構造
  9.3.1 接着層の厚さ調整
  9.3.2 はめ込み部品の接着
  9.3.3 接着層厚さのばらつき
  9.3.4 接着時の位置決め突起
 9.4 短時間硬化による接着
  9.4.1 紫外線硬化型接着剤 
  9.4.2 高温加熱型接着剤 
  9.4.3 室温硬化型接着剤
 9.5 接着剤のクリープ変形
  9.5.1 クリープ現象
  9.5.2 クリープ対策
   (1)複合接着接合法の活用
   (2) クリープを防止する構造(例1)
   (3) クリープを防止する構造(例2)
10.接着設計技術と構成要素
 10.1 接着設計技術
 10.2 接着設計技術の構成要素
   (1)機能設計
   (2)材料設計
   (3)構造設計
   (4)工程設計
   (5)設備設計
   (6)品質設計
11.接着剤の選定
 11.1 候補となる接着剤の種類の選定
 11.2 使用・管理上のポイントを考慮した接着剤の絞り込み
 11.3 選定した接着剤の適性評価
  11.3.1 実際に近い工程での簡易評価
  11.3.2 ダミーサンプルによる評価
  11.3.3 試験片による詳細データ取得
12.接着の実作業時の注意点
 12.1 被着材表面の凹凸
  12.1.1 部品の表面の凹凸による欠陥
  12.1.2 欠陥を防ぐ方法
 12.2 プライマー塗布
  12.2.1 プライマー、カップリング剤、アクチベータ
  12.2.2 プライマーやカップリング剤の塗布量
  12.2.3 プライマーやカップリング剤を薄く塗布する方法
 12.3 接着時の加圧
  12.3.1 接着層の厚さの一定化
  12.3.2 平らでない部品の加圧力
 12.4 硬化時の留意点
  12.4.1 加熱硬化時の緩やかな昇温
  12.4.2 湿気硬化型接着剤の湿度管理
 12.5 部品の管理、接着前処理
  12.5.1 部品素材の確認
  12.5.2 部品寸法のランク分け
  12.5.3 キッテイング
  12.5.4 接着前処理
  12.5.5 接着直前での濡れ性チェック
 12.6 接着剤の管理
  12.6.1 接着剤の受け入れ
  12.6.2 接着剤の保管
  12.6.3 接着剤の取り出しと開封
  12.6.4 使用後の接着剤の再保管
 12.7 計量、混合、塗布の仕方
  12.7.1 計量・混合
  12.7.2 塗布の仕方
 12.8 特殊工程の作業
  12.8.1 特殊工程
  12.8.2 特殊工程での品質確保
【演習問題】
キーワード
接着,表面,界面,張力,接着剤,応力,クリープ,シランカップリング剤,処理,改質,強度,信頼性,測定,プライマー,通信教育,講座
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