繊維・不織布の素材や技術の最新動向を知りたい方や、新しい素材・技術を生み出したい方にオススメのセミナーです。 

繊維・不織布関連企業のための破壊的イノベーションのすすめ[京都開催]
― 次世代を担う新素材・新技術を探り出す! ―

※受付を終了しました。最新のセミナーはこちら

セミナー概要
略称
繊維革新
セミナーNo.
st160303
開催日時
2016年03月04日(金) 10:30~16:30
主催
サイエンス&テクノロジー(株)
問い合わせ
Tel:03-5857-4811 E-mail:info@rdsc.co.jp 問い合わせフォーム
開催場所
京都リサーチパーク  1号館 4F 中会議室C
価格
非会員:  49,500円 (本体価格:45,000円)
会員:  47,025円 (本体価格:42,750円)
学生:  49,500円 (本体価格:45,000円)
価格関連備考
48,600円 (会員受講料 46,170円 )
定価:本体45,000円+税3,600円
会員:本体42,750円+税3,420円
【2名同時申込みで1名分無料(1名あたり定価半額の24,300円)】
  ※2名様とも会員登録をしていただいた場合に限ります。
  ※同一法人内(グループ会社でも可)による2名同時申込みのみ適用いたします。
  ※3名様以上のお申込みの場合、上記1名あたりの金額で追加受講できます。
  ※受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
備考
※資料・昼食付
講座の内容
習得できる知識
◇ 繊維・不織布におけるブレーク・スルー技術の変遷
◇ 繊維・不織布の最新素材・最新技術の概要
◇ 繊維・不織布業界におけるイノベーションの種とその可能性
◇ 破壊的イノベーションを起すために理解すべきその本質
趣旨
 今日の日本社会においてはイノベーションという概念は益々その重要性を増しているにも関わらず、多くの日本人は単なる技術革新と誤解し、その本質を正しく理解していないように思われる。
 20世紀前半に初めての合成繊維が発明されて以降、今日まで数多くの繊維・不織布が研究開発されてきたが、本セミナーでは真の破壊的イノベーションに値する技術の系譜を辿ることによりイノベーションの核心に迫り、次世代を担う繊維・不織布の新素材・新技術を探り出すことを目的とする。これまで産学両分野で数十年間、ポリ乳酸の繊維・不織布化をはじめとする全ての成形加工分野で、基礎・応用研究から技術・事業開発までを世界に先駆けて成し遂げた講師による渾身のセミナーである。
プログラム
1.イノベーション(Innovation)とは?
― 真のイノベーションが求められる今こそ、多くの日本人の誤解を覚醒する!
 1.1 シュンペーターによる「新結合」の概念提唱(「経済発展の理論」, 1912)
 1.2 破壊的イノベーションと持続的イノベーション
 1.3 シュンペーターが意図した真のイノベーション“破壊的イノベーション”とは、
   顧客のニーズに基づくのではなく顧客にないニーズを創発することである!
 1.4 イノベーションを阻む見えない“ガラスの壁”をいかにブレイク・スルーするか!?
 1.5 イノベーションのジレンマ…なぜ優良企業が、優れた経営が失敗するのか?

2.繊維・不織布の技術進展に見る破壊的イノベーションの歴史
― 偉大なる先達の薫陶に触れる、その発明・発見のきっかけとは?
 2.1 はじめての人造繊維…ニトロセルロース繊維(H. de Shardonnet, 1878)
 2.2 初めての合成繊維*…ナイロン66(W. H. Carothers, 1932)
   *ラボレベルでの初めての合成繊維:脂肪族ポリエステル繊維(W. H. Carothers, 1931)
 2.3 紡糸直結型極細繊維不織布(1)メルトブローン(Van A. Wente, 1951)
 2.4 紡糸直結型極細繊維不織布(2)フラッシュ紡糸(Herbert Blaze, 1957)
 2.5 剛直性高分子の液晶紡糸(S. L. Kwolek, 1965)
 2.6 屈曲性高分子のゲル紡糸(A. J. Pennings, P. Smith and P. J. Lemstra, 1980)
 2.7 溶融紡糸型極細繊維―海島型複合紡糸(Alvin Leonard Boleyne, 1964)
 2.8 溶融紡糸型極細繊維―分割・分離型複合紡糸(David Tanner, 1964)
 2.9 炭素繊維(UCC, 1954)

3.21世紀の繊維・不織布における破壊的イノベーション
― 新しい可能性を秘めた繊維・不織布の新規素材・技術とは?
 3.1 ナノファイバー
  1) 非ノズル式電界紡糸(エレクトロスピニング)ナノファイバー
    a) Nanospider®/Elmarco(チェコ)
      b) エレクトロバブルスピニング/廣瀬製紙
  2) 遠心力紡糸(フォーススピニング)ナノファイバー…FIBERIO(米)
  3) 超多島型海島複合紡糸ナノファイバー…ナノフロント®/帝人
  4) セルロースナノファイバー(CNF)…TEMPO酸化セルロースナノファイバー他
 3.2 繊維・不織布素材におけるグリーン・イノベーション…資源循環型社会へ
  1) 地球環境・資源・廃棄物問題…地球はなぜ廃棄物で埋もれなかったのか? 
  2) 日本バイオプラスチック協会(JBPA)識別表示制度…グリーンプラ(生分解性)とバイオマスプラ(植物由来)
  3) ポリ乳酸(PLA)繊維・不織布…テラマック(TERRAMAC)®(ユニチカ)ほか
   ・繊維…モノフィラメント、長繊維、短繊維、ショートカット、芯鞘複合繊維、サイド・バイ・サイド複合繊維
   ・不織布…スパンボンド、メルトブローン、サーマルボンド、湿式、スパンレース、ニーパン 
   ・完全bio-PET繊維には望めない6つの高機能性
    ①生分解性、②安全・衛生性、③抗菌・防カビ性、④防炎性、⑤耐候性、⑥吸・放湿性
  4) 完全バイオPET(bio-PET)繊維
   ・原料モノマーEG…サトウキビからのバイオEG生産技術(IGL社、Greencol社)
   ・原料モノマーTPA…炭水化物から遺伝子組み換え酵母を用いイソブタノールを生産、
    さらにパラキシレンを経る製造技術開発(Gevo社(米)、2012年)

4.これからのイノベーションの種:第二世代ポリ乳酸時代の幕開けと本格的実用化
― ポリ乳酸繊維・不織布は破壊的イノベーション足り得るか?
 4.1 ポリ乳酸の基本特性と選択される理由…2段階2様式の特異的な生分解機構
   →長期使用が可能な耐久性構造材料と生分解性を生かしたバイオリサイクル材の両面で展開が可能
 4.2 第一世代ポリ乳酸(1.4% < %D)
 4.3 第二世代ポリ乳酸の登場…高L組成ポリ乳酸(High %L PLA), %D < 0.5%
  1) NatureWorks社Ingeo®…New High Performance Grades 
  2) 海生生物材料股份有限公司(HISUN)REVODE®…高光学純度グレード
  3) Corbion社…PLLA
 4.4 第二世代ポリ乳酸繊維・不織布に期待される改良効果…D体含量(共重合比, %D)が結晶化挙動や
   熱的・機械的特性に及ぼす影響
  1) 寸法安定性の向上(熱収縮率の大幅低減)…メルトブローン他全ての繊維
  2) 耐熱性と融点の向上(約10℃)…サーマルボンド(芯鞘複合糸)他
  3) 強度やタフネスの向上…スパンボンド他
 4.5 ポリ乳酸繊維・不織布固有の高機能性を生かした用途/市場開発動向
  1) 生分解性…農林・園芸・土木資材、生活・衛生資材、シェールガス採掘用目止材
  2) 安全・衛生性…飲用フィルター(ティバッグやコーヒー・フィルター)等
  3) 抗菌・防カビ性…エアフィルター、ワイパー、ナプキン、浴用タオル等
  4) 防炎性…インテリア、壁紙・天井材、寝具・椅子の詰め綿やクッション等
  5) 耐候性…農林・園芸・土木資材、工事用シート・カバー、広告・宣伝用媒体
  6) 吸・放湿性…カジュアル・制服・作業着、壁紙・天井材
  7) エコ・ファッション性・その他:エコバッグ、生ごみ水切り袋、3Dプリンター

  □質疑応答・名刺交換□
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