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関西大学 化学生命工学部 准教授 博士(理学)矢野 将文 氏
【専門】
有機合成化学・構造有機化学
【略歴】
平成10年博士(理学)取得(大阪市立大学)
平成11年日本学術振興会特別研究員(PD)
平成12 年関西大学 工学部 教養化学教室 助手
平成17 年関西大学 工学部 教養化学教室 専任講師
平成22 年関西大学 化学生命工学部 化学・物質工学科 准教授 〜現在に至る
【活動】
エスペック環境研究奨励賞(2024年8月)
「有機化学 1000本ノック 【スペクトル解析編】」(化学同人 2022)などの
「有機化学1000本ノック」シリーズ。
「トコトンやさしい有機化学」(化学同人 2025)
非会員:
55,000円
(本体価格:50,000円)
会員:
49,500円
(本体価格:45,000円)
学生:
55,000円
(本体価格:50,000円)
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こちらは8/7実施WEBセミナーのアーカイブ(録画)配信です。
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セミナー資料の無断転載、二次利用や講義の録音、録画などの行為を固く禁じます。
有機化学や有機材料に関わる企業の研究者・技術者を主な対象とする。具体的には、機能性材料、電子材料、医農薬中間体、化成品、樹脂・添加剤などの研究開発、合成、分析、製造技術、プロセス開発に携わる方に適している。
また、以下のような方に有用である。
・大学で有機化学を学んだが、反応機構に苦手意識がある方
・試薬や反応条件の意味を体系的に理解したい方
・反応の進み方、副反応、生成物の出方を自分で考えられるようになりたい方
・若手技術者の基礎固めや、異分野から有機化学業務に入る方
レベルとしては、大学初級~中級程度の有機化学の知識を前提とするが、反応機構を基礎から整理する内容であり、実務で有機反応を扱う技術者が無理なく学べる構成である。
本講座の受講により、以下の知識・考え方の習得が期待できる。
・有機反応を理解するための基本原理
電子の偏り、電気陰性度、結合の分極、安定性、立体障害に基づいて反応を考える視点
・曲がった矢印による反応機構の読み方・書き方
電子対がどこからどこへ動くのかを追い、反応の途中を論理的に捉える方法
・主要な反応形式の統一的理解
アルケンへの付加、ハロゲン化アルキルの求核置換・脱離、アルコールの置換・脱離、
カルボニル化合物への求核付加・求核置換の基本的な見方
・生成物予測の考え方
位置選択性、反応経路の違い、中間体の安定性から、どの生成物ができやすいかを
判断する視点
・試薬・条件の役割の理解
酸、塩基、求核剤、還元剤、有機金属試薬などが何をしているのかを、機構に
基づいて理解する力
・実務への応用力
合成ルート検討、副反応の予測、条件変更の方向性検討、開発現場での議論の
共通言語として反応機構を使う力
有機反応は種類が多く、個々の反応を個別に暗記しようとすると理解も応用も難しくなる。一方で、実際の反応は「電子の余っているところと足りないところが反応する」「より安定な中間体・生成物に向かう」「立体的に混み合ったところでは反応しにくい」といった、限られた基本原理で統一的に理解できる。本講座では、曲がった矢印による反応機構の読み方を基礎から整理し、付加、置換、脱離、カルボニル化合物の反応を題材に、有機反応を“覚える”対象ではなく“考えて使う”道具として捉える視点を身につける。研究開発、材料設計、合成検討、プロセス改善の現場で、反応を予測し、条件や試薬の役割を理解し、より合理的に設計するための考え方を解説する。
1.反応機構をなぜ学ぶのか
1-1 有機化学は暗記なのか
1-2 反応の最初と最後だけでは見えないこと
1-3 反応機構を理解すると何ができるようになるか
2.曲がった矢印の動かし方を学ぶ
2-1 結合の生成と切断の考え方
2-2 電気陰性度と結合の分極
2-3 電子の余っているところ/足りないところ
2-4 反応経路を読むための基本ルール
3.アルケンへの付加反応の反応機構
3-1 ハロゲン化水素の付加
3-2 位置選択性とカルボカチオンの安定性
3-3 転位を含む反応の考え方
4.ハロゲン化アルキルへの求核置換反応の反応機構
4-1 SN2反応の基本
4-2 SN1反応の基本
4-3 基質構造と反応機構の関係
5.ハロゲン化アルキルからの脱離反応の反応機構
5-1 E2反応の基本
5-2 ザイツェフ則
5-3 E1反応の基本
6.アルコールの置換反応/脱離反応
6-1 アルコールの反応性の捉え方
6-2 酸の役割
6-3 置換反応と脱離反応の基本機構
7.カルボニル化合物への求核付加の反応機構
7-1 カルボニル基の反応性
7-2 アルデヒド・ケトンの基本反応
7-3 還元剤・有機金属試薬の見方
8.カルボニル化合物への求核置換の反応機構
8-1 カルボン酸誘導体の反応性
8-2 加水分解・エステル交換・加アルコール分解
8-3 アルドール反応・クライゼン縮合の基本的な見方
9.まとめ
9-1 有機反応を理解するための共通ルール
9-2 反応を予測・設計するための考え方
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