自動車内装材のトレンドと製造技術および質感向上【LIVE配信】
※本セミナーはZOOMを使ったLIVE配信セミナーです。会場での参加はございません。

セミナー修了後、受講者のみご覧いただける期間限定のアーカイブ配信を予定しております。

※受付を終了しました。最新のセミナーはこちら

セミナー概要
略称
自動車内装材【WEBセミナー】
セミナーNo.
210391
開催日時
2021年03月12日(金) 13:00~17:00
主催
(株)R&D支援センター
問い合わせ
Tel:03-5857-4811 E-mail:info@rdsc.co.jp 問い合わせフォーム
価格
非会員:  49,500円 (本体価格:45,000円)
会員:  33,000円 (本体価格:30,000円)
学生:  49,500円 (本体価格:45,000円)
価格関連備考
会員(案内)登録していただいた場合、通常1名様申込で49,500円(税込)から
 ★1名で申込の場合、33,000円(税込)へ割引になります。
 ★2名同時申込で両名とも会員登録をしていただいた場合、計49,500円(2人目無料)です。
会員登録とは?⇒よくある質問
定員
30名 ※現在、お申込み可能です。満席になり次第、募集を終了させていただきます。
備考
資料付き【PDFにて配布いたします】

【Zoomを使ったWEB配信セミナー受講の手順】
1)Zoomを使用されたことがない方は、こちらからミーティング用Zoomクライアントを
  ダウンロードしてください。ダウンロードできない方はブラウザ版でも受講可能です。
2)セミナー前日までに必ず動作確認をお願いします。Zoom WEBセミナーのはじめかたに
  ついてはこちらをご覧ください。
3)開催日直前にWEBセミナーへの招待メールをお送りいたします。当日のセミナー開始
  10分前までに招待メールに記載されている視聴用URLよりWEB配信セミナーにご参加
  ください。

・セミナー資料は開催前日までにお送りいたします。
 無断転載、二次利用や講義の録音、録画などの行為を固く禁じます。
講座の内容
習得できる知識
・自動車内装材の動向及び製造技術
・質感を向上させる手法
趣旨
 自動車内装材・住宅・医療・食品包装材・農ビ等には、従来塩化ビニル樹脂が用いられてきた。塩化ビニル樹脂は可塑剤を混ぜて軟質塩ビ(塩化ビニール)にして用いられることが多い。可塑剤にはアレルギー物質として懸念されているオルトフタル酸エステル(Ortho Phtalate)が主に用いられてきたが,最近ではオルトフタル酸エステル以外の可塑剤に代替えが進んでいる。軟質塩ビは熱により容易に分解して,低温では硬化するためポリオレフィン系熱可塑性エラストマーやウレタン合成皮革に代りつつある。最表層にはDMF等を含んだ溶剤系表面処理剤が塗工されてきたが,最近では水系が多く用いられ,乾燥方法も熱風から赤外線に代わっている。
米国カリフォルニア州ではZEV(Zero Emission Vehicle)プログラム,EUではCO2排出量規制,中国でも深刻な大気汚染対策のため内燃機関からの脱却(電動化)が急ぎ進められている。自動車内装材も燃費に寄与するため軽量化が重要な観点となっている。ウレタンレザーは高強度のため薄肉化が可能で,軟質塩ビや本革の約半分の重量で自動車規格をクリアーする。
高級車は本革が主流だったが,米国でのPETA(People for the Ethical Treatment of Animals)の動物保護活動によりEVのテスラーモータースは本革からウレタンレザーに代えている。英国を中心にVEGANが広まっているためドイツの高級車も本革からウレタンレザーに変化している。
運転操作がスマートフォンのようにタッチパネル化さるため,インストルメントパネルの構造が平坦になり,コックピットと言われた複雑な構造が不要になっている。またCASE(ケース:Connected・Autonomous・Shared&Service・Electric)やMaaS(マース:Mobility as a Service)の普及により自動車は個人が所有保管するものでは無くなってきているため耐汚染性対応が必要で、またCOVID-19対応として抗菌性・耐消毒薬性(耐エタノール性等)も新しい課題となっている。
本セミナーでは自動車の変化を的確に捉えて、未来の車の内装材を紹介する。
プログラム
1.はじめに
  1.1 チャイナプラス2019(広州),上海・東京モーターショー2019,
     CES2020(Consumer Electronics Show  in Las Vegas)等の展示会情報をもとに
     自動車の未来を考える
  1.2 人や環境への配慮
    ReachやRoHS規制に呼応して欧州のOEKO-TEX等の業界団体が自主規制を
    設けている。
    塩素・臭素等のハロゲンフリー,VOC(ボラタルオーガニックコンパウンズ)
    ・SVOC(セミボラタルオーガニックコンパウンズ)の低減,臭いの低減,
    軽量化,アニマルフリー化(VEGAN)が進んでいる状況を把握する
2. 自動車内装材に用いられる主なプラスチック
  2.1 塩化ビニル系
  2.2 オレフィン系(TPV,p-TPV,r-TPO,POE,PP, PE等)
  2.3 ウレタン系
  2.4 スチレン系(SEBS等)
  2.5 エステル系
3.自動車内装材の部位別動向
  3.1 自動車メーカー(OEM),部品メーカー(Tier1)の動向
  3.2 内装表皮材メーカー(Tier2)の動向
  3.3 インパネの質感と価格:射出成形,インモールドグレイニング(IMG),
     PUスプレー,パウダースラッシュ成形(SPM)等
  3.4 インストルメントパネル・ドアトリム詳細
   3.4.1 TPO
    3.4.1.1  工程概要:配合 (安定剤処方等),
         フィルム成形(押出成形,カレンダー成形),
         表面活性化処理(コロナ,プラズマ)、
         表面処理(表面処理剤と処理機の選定,水性化)
    3.4.1.2 TPOへの電子線照射
    3.4.1.3 電子線架橋ポリプロピレン発泡体製造技術
   3.4.2 ハンドラップ用レザー
  3.5 座席表皮(シートカバー)
    3.5.1 本革:クロムの使用,臭い,重い,動物保護団体対応
    3.5.2 塩ビ:カレンダー法,キャスティング法
    3.5.3 ウレタン
     3.5.3.1 ウレタンレザー (合成皮革,人工皮革) の動向   
     3.5.3.2 合成皮革 (スキン層有り) 
      3.5.3.2.1  溶剤タイプコーティング法:
            ハイソリッドタイプによる溶剤低減
      3.5.3.2.2 水性タイプコーティング法:発泡層の形成方法
      3.5.3.2.3 ホットメルトコーティング法:発泡層の形成方法
      3.5.3.3   人工皮革 (スキン層無し:スェード):
            環境に優しいマイクロファイバー
    3.5.4 新規レザーの動向:ポリエステルレザー,シリコーンレザー
    3.5.5 新しい難燃化技術 : ハロゲンフリー,アンチモンフリー
4.質感向上手法
  4.1 高級感のある本革
  4.2 照り感のある本木(ほんもく)
  4.3 絞模様:絞ロールの製造方法,3Dプリンター
  4.4 ステッチ(Stitch)
  4.5 パーフォレーション(Perforation):日本では穿孔,パンチングとも言う
  4.6 精密多色柄印刷:ロータリースクリーン印刷,インクジェット印刷
  4.7  射出成形部品の高級化:水圧転写,IMT(In-Mold Transfer),
     IML(In-Mold Labeling),IMF(In-Mold Forming),
     OMD(Out Mold Decolation),射出型内絞・絵柄転写,
      塗装+レーザーアブレージョン(Laser ablation)
  4.8 発光:未来感
  4.9 曲面タッチパネルディスプレイ:未来感
  4.10 モーフィングスイッチ(Morphing switch):
      ステルススイッチ(Stealth switch)やステルスボタン(Stealth button)とも
      言う。未来感
5.これから
  CASE(Connected・Autonomous・Shared&Service・Electric)や
  MaaS(マース:Mobility as a Service)の普及と自動車内装材:抗菌性、
  耐汚染性の付与方法、洗濯可能な座席クッション素材等
キーワード
オートモーティブ,樹脂,高級,使用,触感,熱可塑性,WEBセミナー,研修
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