非晶性の高分子フィルムの延伸と構造緩和【アーカイブ配信】
-熱量測定とその解析を主にしたエンタルピー緩和研究-

こちらは2/22(木)実施WEBセミナーのアーカイブ(録画)配信です。期間中何度でも視聴できます

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セミナー概要
略称
フィルム延伸【アーカイブ配信】
セミナーNo.
231195A
配信開始日
2024年02月26日(月)
配信終了日
2024年03月08日(金)
主催
(株)R&D支援センター
問い合わせ
Tel:03-5857-4811 E-mail:info@rdsc.co.jp 問い合わせフォーム
価格
非会員:  49,500円 (本体価格:45,000円)
会員:  46,200円 (本体価格:42,000円)
学生:  49,500円 (本体価格:45,000円)
価格関連備考
会員(案内)登録していただいた場合、通常1名様申込で49,500円(税込)から
・1名で申込の場合、46,200円(税込)へ割引になります。
・2名同時申込で両名とも会員登録をしていただいた場合、計49,500円(2人目無料)です。

◆◇◆10名以上で同時申込されるとさらにお得にご受講いただけます。◆◇◆
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備考
・こちらは2/22(木)実施WEBセミナーのアーカイブ(録画)配信です。
・配信開始日以降にセミナー資料(PDF形式)、閲覧用URL(※データの編集は行っておりません)をお送りします。
セミナー資料の無断転載、二次利用や講義の録音、録画などの行為を固く禁じます。
講座の内容
受講対象・レベル
・プラスチック・樹脂関係の研究開発において、高分子のガラス転移が関係する熱分析(DSC)データの解釈および解析にたずさわる技術者。
必要な予備知識
(1)物質の三体変化と分子の熱運動について、高校物理程度の予備知識。
(2)高分子の定義と分類、重合度と分子量の分布、高分子の集合状態と性質についてある程度の予備知識。
(3)熱分析(DSC)データの解析のために、多種類の数式を使用する。高校卒業程度の数学の知識とスキルを用いてデータ解析する。

これらの知識に乏しい場合でも、随時、質問に答える形式で補足して受講者の理解を促すようにセミナーを進める。
習得できる知識
汎用プラスチクスおよび高分子を対象とした、示差走査熱量計 (DSC)測定によるガラス転移温度の測定手法、解析手法を修得できる。
スライドで示す研究データは、おおむねシアノビフェニルのくし形ポリマーとポリスチレンに限られている。
汎用プラスチクスを広範囲に網羅したものではない事、留意されたい。
趣旨
 多くの高分子材料はガラス転移を示し、冷却によってガラス状態となる。高分子のガラス状態は熱力学的な平衡になっていない凍結状態であり、液体らしい性質、固体らしい性質の両方が現れる。これを示差走査熱量計 (DSC)の方法で観測すると冷却時の条件(温度の履歴で表される)に応じて著しく異なる結果が得られる。とりわけ比熱データ(Cp.カーブ)で測定結果を表わしたとき、試料のサイズ、形態、温度履歴によってガラス転移温度付近で安定したベースラインが得られないなど、しばしばデータ解釈において難題が生ずる。
 本セミナーでは、こうした難題について「ガラス転移は緩和現象の一つ」という観点から取組み、系統的な解析を可能とする実験手法をとり扱う。さらに高分子物理で汎用される数学モデルを基盤としたモデル計算によってCp.カーブを再現する手法について解説する。合わせて、冷却の過程で変形を受けた試料についてCp.カーブの再現を明示して、この分野に関する今後の展望を示す。
プログラム

(1). 緒言 - 高分子のガラス転移

(2). 高分子とは何か、低分子に見られない性質
 2-1. 高分子の定義
 2-2. 重合度と分子量の分布
 2-3. 高分子の集合状態と性質

(3). ガラス状態  
 3-1. 高分子の熱的振る舞い
 3-2. 過冷却状態と仮想温度
 3-3. ゴム状態とガラス状態
 3-4. 高分子のガラス転移温度 (Tg)

(4). 示差走査熱量測定 (DSC)
 4-1. DSC曲線とその表示方法.
 4-2. 基線(ベースライン)の引き方とピーク面積
 4-3. DSC.データからCp.データへの変換法

(5). ポリスチレンのエンタルピー緩和
 5-1. 温度履歴と構造緩和, エンタルピー緩和
 5-2. 代表的な三種の温度履歴
 5-3. 緩和したエンタルピーとその平坦値   
 5-4. 緩和関数の算出と換算変数による解析
 5-5. 他の高分子との比較  

(6). 重ね合わせの原理
 6-1. ガラス転移と粘弾性  
 6-2. 粘弾性の温度依存性と
 6-3. 時間-温度換算則とWLF.式

(7). くし形ポリマーのエンタルピー緩和
 7-1. 温度履歴とエンタルピー緩和
 7-2. エンタルピー(内部エネルギー)の減衰
 7-3. 活性化エネルギースペクトルによる解釈.

(8). ポリスチレンのエンタルピー緩和と緩和を示す数学モデル
 8-1. 数学モデルと緩和量の予測
 8-2. Cp.データのモデル計算の詳細解説
 8-3. 計算データと実測データの比較ならびにデータフィッティング
 8-4. モデルパラメータとCp.データの関係     
 8-5. 適正なモデル計算のために

(9). ポリスチレンの物理エージングとエンタルピー緩和
 9-1. 冷却と延伸による物理エージング
 9-2. 延伸試料のDSC測定
 9-3. 延伸とTg の関係

(10). 結言 - エンタルピー緩和の研究から学べること 

キーワード
高分子,フィルム延伸,ガラス転移,DSC,エンタルピー,セミナー,講演,研修
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