グニャグニャの線から、構造式が見えてくる!!

これで分かる!有機化学初心者のためのスペクトル解析講座【LIVE配信】

※本セミナーはZOOMを使ったLIVE配信セミナーです。会場での参加はございません。
【アーカイブ配信:2/25~3/11(何度でも受講可能)】の視聴を希望される方は、こちらからお申し込み下さい。

セミナー概要
略称
スペクトル解析【WEBセミナー】
セミナーNo.
260266
開催日時
2026年02月24日(火) 10:30~16:30
主催
(株)R&D支援センター
問い合わせ
Tel:03-5857-4811 E-mail:info@rdsc.co.jp 問い合わせフォーム
講師
関西大学 化学生命工学部 准教授 博士(理学)矢野 将文 氏
【専門】
有機合成化学・構造有機化学
【略歴】
平成10年博士(理学)取得(大阪市立大学)
平成11年日本学術振興会特別研究員(PD)
平成12 年関西大学 工学部 教養化学教室 助手
平成17 年関西大学 工学部 教養化学教室 専任講師
平成22 年関西大学 化学生命工学部 化学・物質工学科 准教授 〜現在に至る
【活動】
エスペック環境研究奨励賞(2024年8月)
「有機化学 1000本ノック 【スペクトル解析編】」(化学同人 2022)などの
「有機化学1000本ノック」シリーズ。
「トコトンやさしい有機化学」(化学同人 2025)
価格
非会員:  55,000円 (本体価格:50,000円)
会員:  49,500円 (本体価格:45,000円)
学生:  55,000円 (本体価格:50,000円)
価格関連備考
会員(案内)登録していただいた場合、通常1名様申込で55,000円(税込)から
 ★1名で申込の場合、49,500円(税込)へ割引になります。
 ★2名同時申込で両名とも会員登録をしていただいた場合、計55,000円(2人目無料)です。
 ★3名以上同時申込は1名につき27,500円(税込)です。
■ 会員登録とは? ⇒ よくある質問
定員
30名 ※現在、お申込み可能です。満席になり次第、募集を終了させていただきます。
備考
資料付き【PDFを配布いたします】

【Zoomを使ったWEB配信セミナー受講の手順】
1)Zoomを使用されたことがない方は、こちらからミーティング用Zoomクライアントを
  ダウンロードしてください。ダウンロードできない方はブラウザ版でも受講可能です。
2)セミナー前日までに必ず動作確認をお願いします。Zoom WEBセミナーのはじめかたに
  ついてはこちらをご覧ください。
3)開催日直前にWEBセミナーへの招待メールをお送りいたします。当日のセミナー開始
  10分前までに招待メールに記載されている視聴用URLよりWEB配信セミナーにご参加
  ください。

・セミナー資料は開催前日までにお送りいたします。
 無断転載、二次利用や講義の録音、録画などの行為を固く禁じます。
講座の内容
受講対象・レベル
企業の研究者から大学の学生・教員まで、スペクトル測定に関わる幅広い方々を対象としています
習得できる知識
本講座では、スペクトル解析の基礎知識を体系的に学びます。赤外分光(IR)からは官能基の種類、質量分析(MS)からは分子量や分子の断片情報、核磁気共鳴分光(NMR)からは原子同士の結合関係や分子の骨格が読み取れます。これらを組み合わせることで、未知化合物の構造を論理的に推定できるようになります。初めはただ「グニャグニャした線」にしか見えなかったスペクトルチャートが、次第に「ヒドロキシ基がある」「芳香環が含まれている」「この炭素には水素がついていない」といった具体的な情報を示す“言語”として理解できるようになります。そして最終的には、その情報を積み重ねることで、一本の線から分子全体の構造式を描けるようになることを目指します。
趣旨
 有機化学の世界では、スペクトル解析は避けて通れない重要なスキルです。大学では多くの場合、2年生頃に必修科目として登場し、いきなり「このグニャグニャした曲線から目的物の構造を決めてください」という課題が与えられます。初めて取り組むと、ほとんどの人が「何をどう見ればいいのか全く分からない」と感じるのも無理はありません。
スペクトル解析が難しいのは、それが高校や大学で学んできた既存科目の延長線上にはないからです。暗記だけでは太刀打ちできず、「この形を覚えれば解けるだろう」と考えても、分子が変わればスペクトルもまったく異なるため、丸覚えは不可能です。
では、スペクトルを自在に読み解く人はどこが違うのでしょうか。実は、彼らはスペクトルの全てのピークを追っているわけではありません。NMR、IR、MSなど複数の測定法から得られる情報の中から必要な部分だけを抜き出し、論理的に組み合わせて、最短ルートで正しい構造へたどり着いているのです。
本セミナーでは、各分光法が「分子のどんな特徴を測定しているのか」を理解し、スペクトルからどのような情報が読み取れるのかを順を追って解説します。基本的なルールを身につければ、初めて見るスペクトルであっても、合理的に生成物の構造を予想できるようになります。
さらに、理解を深めるために豊富な演習問題を用意しています。最初は簡単な分子式・構造式・スペクトルから始め、段階的に複雑な問題に取り組みます。複数の情報を組み合わせて解く課題を通じて、「どの分光法で何を測っているのか」「スペクトルのどこを見れば構造の手がかりが得られるのか」を常に意識できるようになるでしょう。
このセミナーを通じて、スペクトル解析を“わからない曲線”から“分子の姿を読み解く道具”へと変えていきましょう。
プログラム

1.水素不足指標(IHD)を計算しよう
  1.1 分子式からIHDを計算しよう
  1.2 構造式からIHDを求めよう
2.赤外吸収スペクトル、ここを見よう。
  2.1 そもそもIRスペクトル、何を見てるの?
  2.2 カルボニルある?ない?
  2.3 ヒドロキシ基、アミノ基どこに出る?
3.質量スペクトルから何がわかる?
  3.1 そもそも質量スペクトル、何を見てるの?
  3.2 分子量はどこでわかる?
  3.3 特徴あるピークを見つけて、含まれている官能基を推定しよう
4.13C-NMRから何がわかる?
  4.1 その化合物、何個の炭素が含まれている?何種類の炭素が含まれている?
  4.2 スペクトルから何種類の炭素があるかを読み取ろう
  4.3 各炭素に結合している水素の数を決めよう
    (DEPT、オフレゾナンス、プロトンデカップル)
  4.4 各炭素はどんな環境にあるか決めよう。混成軌道は?隣の元素は何?
    (マスターチャートの読み取り)
5.1H-NMRから何がわかる?
  5.1 その化合物、何個の水素が含まれている?何種類の水素が含まれている?
  5.2 スペクトルから何種類の水素があるかを読み取ろう
  5.3 どの炭素とどの炭素が隣同士かな?(ビシナルカップリング:n+1則)
  5.4 こんな場合もカップリングする
    (ジェミナルカップリング、ロングレンジカップリング)
  5.5 各炭素はどんな環境にあるか決めよう。混成軌道は?隣の元素は何?
    (マスターチャートの読み取り)
6.さあ、構造解析してみよう
  6.1 まずIHDを計算して、大まかなイメージをつかもう。
  6.2 過不足がないように含まれている部品(置換基)をリストアップしよう
  6.3 部品をつないでいこう。端にくる置換基はどれ?真ん中に来る置換基はどれ?
  6.4 異性体の候補を比較して、構造決定しよう。

キーワード
有機,スペクトル,分析,NMR,マス,WEBセミナー,オンライン
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