グラフト化の方法論から、合成・実験方法の具体例、グラフト鎖の評価、炭素材料表面へのナノ粒子の固定化、環境負荷の少ない合成法、分散性制御と分散性を活かしたポリマーグラフトナノ粒子の応用、多彩な機能付与、応用展開までを図や具体例を交えて分かりやすく解説します。

ナノ粒子への表面グラフト化による機能付与と分散制御技術【WEBセミナー】
~抗菌・防かび性や生体親和性、難燃性などの機能付与と分散性制御~
~セルロースナノファーバー/セルロースナノクリスタルの表面疎水化への応用まで~

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セミナー概要
略称
グラフト化【WEBセミナー】
セミナーNo.
st220501
開催日時
2022年05月19日(木) 13:00~17:00
主催
サイエンス&テクノロジー(株)
問い合わせ
Tel:03-5857-4811 E-mail:info@rdsc.co.jp 問い合わせフォーム
価格
非会員:  35,200円 (本体価格:32,000円)
会員:  33,440円 (本体価格:30,400円)
学生:  35,200円 (本体価格:32,000円)
価格関連備考
定 価 :1名につき 35,200円(税込)
会員価格:1名につき 33,440円 2名の場合 44,000円、3名の場合 66,000円(税込)

※上記会員価格は受講者全員の会員登録が必須となります。
※同一法人内(グループ会社でも可)による2名同時申込みのみ適用いたします。
※他の割引は併用できません。
※セミナー請求書は代表者のメールアドレスにPDFデータを添付しお送りいたします。
備考
資料付き
※講義中の録音・撮影はご遠慮ください。
※開催日の概ね1週間前を目安に、最少催行人数に達していない場合、セミナーを中止することがございます。

【ライブ配信(Zoom使用)セミナー】
・本セミナーはビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
 PCやスマホ・タブレッドなどからご視聴・学習することができます。
・お申し込み後、接続確認用URL(https://zoom.us/test)にアクセスして接続できるか等ご確認下さい。
・後日、別途視聴用のURLをメールにてご連絡申し上げます。
・セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
講座の内容
受講対象・レベル
高分子化学の予備知識があった方が望ましい。
習得できる知識
・ナノ粒子の表面グラフト化処理の方法論を理解し、粒子表面の機能設計と分散制御技術が習得できる。
・習得した技術を、最近注目のセルロースナノファーバーやセルロースナノクリスタルのグラフト化への展開する能力が得られる
趣旨
 カーボンナノチューブやグラフェンなどのナノカーボン、及びシリカなどのナノ粒子表面へのポリマーのグラフト化反応の方法論についてまとめる。ついで、いくつかの具体例をあげて、ナノ粒子表面へ導入した官能基をベースとするポリマーグラフトナノ粒子の合成例や実験方法の実際と、その表面評価技術について解説する。また、ナノ粒子表面への抗菌性ポリマーのグラフト化や生物忌避性物質などの固定化によるナノ粒子表面への多彩な機能付与について述べる。炭素材料表面へのナノカーボンの固定化とその新規材料としての可能性や、表面グラフト化によるナノ粒子の分散制御技術についても解説する。さらに、ナノ粒子グラフト化技術のセルロースナノファイバーやセルロースナノクリスタルの表面疎水化への応用についても述べる。
プログラム

1.はじめに
 1.1 なぜ、グラフト化?
 1.2 ナノカーボンとナノ粒子の特徴
  1.2.1 カーボンブラック
  1.2.2 カーボンナノチューブ
  1.2.3 炭素繊維、気相生長炭素繊維
  1.2.4 フラーレン
  1.2.5 グラフェンと酸化グラフェン
  1.2.6 シリカナノ粒子
 1.3 セルロースナノファイバーとセルロースナノクリスタルの特徴
 
2.グラフト化の方法論〜育毛法と植毛法
 
3.表面から毛(ポリマー)を伸ばす〜育毛法

 3.1 ラジカル重合、リビングラジカル重合
 3.2 イオン重合
 3.3 デンドリマー合成法の応用
 
4.毛(ポリマー)を植え付ける〜植毛法
 4.1 表面官能基の利用
  4.1.1 表面官能基と末端反応性ポリマーとの反応
  4.1.2 リビングポリマーとの反応
  4.1.3 ポリビニルオキサゾリンの利用
  4.1.4 シランカップリング剤の利用
 4.2 グラフト反応の起点としてのナノカーボンの芳香族環(グラフェン構造)
    4.2.1 芳香族環の反応性〜酸化処理による官能基導入
    4.2.2 ナノカーボンはラジカルを捕捉する〜ラジカル捕捉能の利用
    4.2.3 芳香族環とフェロセンとの配位子交換反応の利用
    4.2.4 π-π相互作用の利用
 
5.炭素材料表面へのナノ粒子の固定化
 5.1 配位子交換反応の利用
   5.1.1 炭素材料表面へのナノカーボンの固定化
   5.1.2 炭素材料表面へのナノシリカの固定化
 5.2 ポリビニルオキサゾリンの利用
 
6.環境負荷の少ないグラフト反応〜大量合成を目指して
 6.1 溶媒を用いない乾式系における大量合成
 6.2 イオン液体を用いるグラフト重合
 
7.グラフト反応の実際〜実験方法は簡単〜
 7.1 実験方法の具体例
 7.2 グラフト率の評価方法
 
8.ナノ粒子表面グラフト鎖の評価技術
 8.1 表面分析機器による評価法
 8.2 熱分解GC-MSによる評価法
 
9.ポリマーグラフトナノ粒子の分散性
 9.1 表面ぬれ性の制御
 9.2 グラフト鎖による分散性制御
 9.3 分散性を生かしたポリマーグラフトナノ粒子の応用展開
 
10.ナノ粒子表面への機能物質の固定化
 10.1 機能物質の固定化の意義
 10.2 生体親和性の付与
 10.3 生物忌避性の付与
 10.4 抗菌・防かび性の付与
 10.5 難燃性の付与
 10.6 その他
 
11.機能物質をインターカレートした層間化合物の利用
 11.1 安全で安心なフィラー〜添加剤の溶出とブルーミングの抑制
 11.2 インターカレーションとは?〜層間に機能物質を挟み込む
 11.3 リン系難燃剤のインターカレーション
 11.4 酸化防止剤のインターカレーション
 11.5 カプサイシンのインターカレーション〜安全で安心な船底塗料
 
12.セルロースナノファーバー(CNF)やセルロースナノクリスタル(CNC)へのグラフト化の応用展開
 12.1 CNFとCNC表面官能基変換
 12.2 TEMPO酸化CNF(TOCN)表面グラフト化
 12.3 CNCの表面グラフト化
 12.4 CNFとCNCへの機能付与 
 
13.おわりに


□質疑応答□

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