知らなかったでは済まない。事故が起きてからでは遅い。防げる事故・失敗をきちんと防ぐための知識強化に、
さらには真空材料やその加工、真空機器と部品、真空システムの設計から運転保守まで、
より効率的に稼働させるための知識強化にお役立てください。

真空技術の基礎と正しい真空システムの設計&活用法【WEBセミナー】
~真空システムの設計・製造・運転・保守におけるトラブル解決のヒントを提供~
~無駄なく効率的に稼働させるためにチェックすべきこととは~

アーカイブ配信付

セミナー概要
略称
真空技術【WEBセミナー】
セミナーNo.
st250620
開催日時
2025年06月27日(金) 10:00~17:00
主催
サイエンス&テクノロジー(株)
問い合わせ
Tel:03-5857-4811 E-mail:info@rdsc.co.jp 問い合わせフォーム
講師
大学共同利用機関法人 高エネルギー加速器研究機構 応用超伝導加速器センター
フェロー 工学博士 加藤 茂樹 氏

【専門】
真空工学 (特に超・極高真空、加速器真空)、 原子層成長法等薄膜工学、
プラズマ工学、表面物理学、表面分析学、超伝導加速空洞工学、ナノ工学、電子源
【その他活動】
企業の研究テーマを取り上げた社会人大学院生教育、委託研究、真空装置の設計・製造コンサルタント
価格
非会員: 48,400円(税込)
会員: 46,200円(税込)
学生: 48,400円(税込)
価格関連備考
定 価 :1名につき 48,400円(税込)
会員価格:1名につき 46,200円 2名の場合 60,500円、3名の場合 90,750円(税込)

※上記会員価格は受講者全員の会員登録が必須となります。
※同一法人内(グループ会社でも可)による2名同時申込みのみ適用いたします。
※他の割引は併用できません。
※請求書は主催会社より代表者のメールアドレスにご連絡いたします。
特典
アーカイブ(見逃し)配信について
視聴期間:6月30日(月)PM~7月4日(金)
※アーカイブは原則として編集は行いません
備考
※資料付
※講義中の録音・撮影はご遠慮ください。
※開催日の概ね1週間前を目安に、最少催行人数に達していない場合、セミナーを中止することがございます。

【ライブ配信(Zoom使用)セミナー】
・本セミナーはビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
 PCやスマホ・タブレッドなどからご視聴・学習することができます。
・お申し込み後、接続確認用URL(https://zoom.us/test)にアクセスして接続できるか等ご確認下さい。
・後日、別途視聴用のURLをメールにてご連絡申し上げます。
・セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
講座の内容
受講対象・レベル
真空業界での実務経験が1年以上ある事が理想
習得できる知識
低真空から超高真空まで真空度を問わず「普段、トラブルが多い」「歩留まりが低い」「そうなる原因も理屈も理解できない」等々で困っている場合は、ズバリその悩みを解決できます。
趣旨
 本講座では、真空システムの設計・製造・運転および保守を行う上で、何に気を付けるとトラブルと失敗を避け、無駄なくそのシステムの性能を発揮できるようになるか、その背景にある真空の基礎物理を学び、トラブルと失敗の症状、原因、および対策を解説する。
プログラム

1.基礎の無理解とブラックボックス化がトラブルと事故を起こす!  
 1.1 基礎の無理解が引き起こした真空作業の大事故例

この章の主なキーワード
・蒸留塔、MRI、液体窒素容器などの爆発事故例 
・事故時の担当者に欠けていた基礎物理を確認する問題例
・リスクマネジメントとハインリッヒの法則

 
2.無駄なトラブルと事故を避けるため、2時間で学ぶ真空物理の基礎のキ! 
 2.1 気体分子運動論と気体の性質
 2.2 気体の流れと真空排気
 2.3 真空排気の理想と現実
 2.4 油と水、どっちが真空の厄介者?
 2.5 ぜひ覚えてほしいガス放出速度とは

この章の主なキーワード
・真空容器内のガス分子 ・真空度と分子密度 ・気体の流れの分類 ・気体の速度分布 
・気体分子の平均自由工程 ・気体分子の入射頻度 ・真空の領域区分 
・有効排気速度とコンダクタンスの合成 ・真空排気を邪魔する5つのガス源  
・排気の方程式 ・理想的な真空表面 ・表面への気体の入射頻度と吸着 
・表面における気体の滞在時間と脱離

 
3.真空材料の選定と加工・表面処理法
 3.1 真空材料とその特性
 3.2 材料特性を無視した材料選び(使用して後悔する材料)
 3.3 デタラメな機械加工や接合にダマされない目利きになろう
 3.4 理想の真空表面に近付くための表面処理の3ポイント
 3.5 低真空用でも無視できない表面処理・表面改質
 3.6 低真空用でもベーキング・プリベーキングはご利益あり

この章の主なキーワード
・真空材料に必要な諸特性 ・SUS304と316の違いと使い分け 
・真空用マシーナブル・セラミックス ・真空用エンジニアリング・プラスチック 
・真空材料の機械加工法・接合法 ・アルプス山脈と加工変質層 
・実用表面の初期状態と加工変質層 ・真空機器の洗浄と表面処理 
・真空機器加工発注時の重要なポイント ・本当にバフ研磨で十分?
・知らなかったでは済まされないリークテストの順番

 
4.真空機器構成部品
 4.1 各種真空ポンプの原理と特徴
 4.2 各種真空計と残留ガス質量分析計の原理と特徴
 4.3 その他の真空システムアクセサリー

この章の主なキーワード
・製品の油汚染に要注意、油回転ポンプや油拡散ポンプ
・ドライポンプ、オイルフリーポンプのキャッチコピーを疑え!
・丈夫で長持ち、かつ、今時なルーツポンプ
・多様化で選択肢が増えたターボ分子ポンプ ・真空計の校正はどうする? 
・どんな真空計も汚れる程、良い真空を示す! ・ポンプと真空計の最新トレンド

 
 5.真空システムの設計・製造・運転・保守におけるトラブル事例と解決法
 5.1 真空容器・部品の設計上、絶対やってはいけない擬似リーク
 5.2 恐ろしい排気ポンプと真空計の選択ミス
 5.3 折角のポンプ排気速度が無駄になる真空配管
 5.4 排気系のオイルフリーとリューブリカントフリーは違う!! その落とし穴
 5.5 ケチってはいけない真空システムアクセサリー
 5.6 後の祭りに成り易い 周辺機器・設備
 5.7 その操作ではせっかくの真空システムが汚れてしまう!  正しい排気系の起動法
 5.8 排気系以外にも大いに気配りを 真空装置の正しい扱い方のあれこれ
 5.9 大気開放時に大気をそのまま導入ならば反SDGs!!
 ​5.10 こんな所にも真空技術!!
 5.11 皆さんも多いに真空を利用しよう!!

この章の主なキーワード
・至る所にある汚染の機会 ・真空装置や部品をすでに触るとどう悪いか? 
・めざせスマートファクトリー ・窒素ガスベントを使おう
・手抜かりのない仕様書と指示書でトラブルと事故を避ける

 
6.まとめと質疑応答

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