1 「日程マネジメント改善」では、負荷と能力の調整を図った妥当性のある「中日程計画」を作成し、日々の計画業務・飛込み業務を見える化した「小日程計画」で日程統制を図ります。
①リーダーが新製品開発の主要イベント(DR、構想設計完了、詳細設計完了、部品表出図、図面出図、等)の日程を明確にした中日程計画(いわゆる開発計画)を作成する。
②担当者は、リーダーが作成した中日程計画を基に、さらに業務を分解して小イベント(例えば構想設計の中の電源部構想設計完了、制御構想設計完了、駆動機構構想設計完了、等)を設定する。
③計画していた業務以外の飛び込み業務(例えば製造からの修理依頼、営業からの不良対応依頼等)ができた場合も、小日程計画に書き込み、見える化を図る。
④担当者は毎週末、小イベント日程を遵守するための次週1週間の計画(小日程計画)を作成・見える化し、予実管理を行う。
⑤予実差異が生じる可能性がある時、および生じてしまった時は、対応策をリーダーと担当者で検討し、次週の小日程計画に盛り込む。
2 「業務プロセス改善」では、あるべき姿に向けた業務プロセスの設計と現状のムダを顕在化し、徹底的に排除する仕掛けを構築します。
①担当者の日常業務で発生した問題(設計ミス、日程遅延、等)は、原因分析を行い、再発防止策を立案し、対応策を組織で共有する。…N改善(担当者中心に行うボトムアップの改善)
②現状では問題は発生していないが「あるべき姿(あるべき設計プロセス、あるべき設計支援ツール、等)」に向けて行う改善案を立案し、実行する。…A改善(役職者中心に行うトップダウン改善)
③部門間で利害が相反する問題を「部門間検討会」を定期的に開催し、全体最適の見地から解決を図る。
④N改善、A改善、部門間検討会を3本柱としてムダの徹底排除を図る。