1. はじめに
(1)コア技術設定の難しさ
- クレハ・富士フイルムの例
(2)コア技術の設定はなぜ難しいか?
- コア技術は未来志向で考えなければならないから
- 市場(既存・新)×技術(既存・新)で考える5つの方向性
(3)コア技術は未来志向で設定する
- 花王の例
(4)コア技術設定上の注意点
- 技術戦略策定そのもの
- 未来志向と広い価値創出の視点で設定するもの
- 機械的に設定できるものではない
2. コア技術とは
(1)コア技術の対象分野(5つの方向性)
(2)『既存技術領域』の強化
(3)新市場への『既存技術領域』の展開
(4)『既存技術領域』を進化させ新市場に展開
(5)「既存技術(領域)」の『代替技術』
(6)既存市場での顧客価値拡大のための『新技術領域』
3. コア技術の重要な5つの意味
(1)企業の屋台骨としてのコア技術
(2)「範囲の経済性」実現手段としてのコア技術
(3)事業戦略のドライバーとしてのコア技術
(4)トップマネジメントによる技術マネジメントのツールとしてのコア技術
(5)『価値づくり』実現手段としてのコア技術
4. コア技術設定の企業事例
(1)コア技術設定の企業事例
- 3M/クレハ/富士フイルム
(2)基盤技術とは
(3)コア技術のその他の定義
5. コア技術の選定軸
(1)コア技術の選定軸
(2)コア技術の選定軸の背景:収益実現の3要素
(3)「自社の独自性追求」軸の設定の注意点:
「技術の成熟度」×「自社技術の水準」
6. コア技術設定の全体プロセスと注意点
(1)コア技術設定の全体プロセス
- ステップ1:技術棚卸の大分類の設定
- ステップ2:技術棚卸素案の設定
- ステップ3:各部門でのマクロ環境分析と技術棚卸素案の各部門での修正と評価
- ステップ4:各部門での追加・評価の統合と全社視点でのマクロ環境分析の補強
- ステップ5:ステップ4に基づくコア技術の設定
(2)注意点
- その1:自社保有技術を広く俯瞰する
- その2:コア技術は未来志向で設定する
- その3:長期的な全社の継続的成長の視点を持つ
7. ステップ1:技術棚卸の大分類の設定
(1)技術の棚卸のための大分類の設定の目的
(2)技術の棚卸の大分類の設定事例
- 大手機械メーカーA社/3M/電子部品メーカーB・C社/エレクトロニクスメーカーD社例
(3)「技術を『機能』で表現する」について
8. ステップ2:技術棚卸素案の設定
(1)技術の棚卸設定のワークシート
(2)ステップ2はあくまで叩き台
9. ステップ3:各部門でのマクロ環境分析と技術棚卸素案の各部門での追加・修正と評価
(1)ステップ3を構成する3つのタスク
(2)タスク1:マクロ環境分析
(3)タスク2:棚卸技術の追加・修正
- M(市場)→P(製品)→T(技術)で考える
(4)棚卸技術の評価
- 評価項目A:顧客提供価値の大きさ
・ 顧客価値拡大の網羅的視点:VACESモデル
- 評価項目B:適用範囲の広さ
- 評価項目C:公式の技術戦略上の位置付
- 評価項目D:技術水準
・ 自社の技術水準を評価する視点
・ 注意点:自社の技術水準はあくまで参考(将来強くすべき技術がコア技術故)
- 評価項目E:技術成熟度
・ 技術成熟度評価のガイドライン
10. ステップ4: 各部門での追加・評価した技術の統合と全社視点でのマクロ環境分析の補強
(1)全社の評価が一覧できる表の作成
(2)各部門が行ったマクロ環境分析の統合と全社視点での補強
11. ステップ5:ステップ4に基づくコア技術の設定
(1)コア技術設定の2つのタスク
(2)タスク1:グループ化によるコア技術候補の設定
- グループ化の視点
- 未来志向の重要性
- 技術の重複についての考え方
- 機械的作業ではない
(3)タスク2:コア技術候補の評価・選択
- 評価軸:「コア技術の選定軸」
(4)ステップ5の実施体制
12. コア技術を利用した製品アイデア発想法(参考)
技術機能展開法について
13. コア技術の強化法
(1)発信・取込・活動・共有化モデル:BIRDSモデル
(2)コア技術の情報発信<発信>
- 富士フイルムの例
(3)オープンイノベーションの実現<取込>
- 既存コア技術をオープンイノベーションで強化
オリンパス/GEの例
- 新しいコア技術をオープンイノベーションで獲得
独コンチネンタル
(4)積極的なコア技術利用製品・事業の展開<活動>
(5)組織横断的共有・強化活動<共有化>
- 3M/村田製作所/東レの例
14. (演習)技術の棚卸と技術の評価:自転車を例に
【質疑応答・名刺交換】