2020年09月11日(金)
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建物の設計・施工・メンテナンス・苦情処理などに関わっている技術者の方。
吸音・遮音関連の材料に関連する業務の方。
鉄道・自動車関連で音と振動に関連する業務に関わっている方。
振動・騒音問題で何らかのトラブルでお困りの方。
建物の居住空間,鉄道・自動車などの移動空間等で音・振動に関する様々な問題を扱う際には、その発生から伝搬・感知に至る現象がどういうものかを理解しておくことが必要です。その過程で材料の持つ吸音・遮音・力学的性質がどのように関係し、その特性をどのように把握するか、本講座ではこの点を中心に「音響に関する初心者でも理解できる」に重点を置いて、多くの事例を交えて解説します。また、情報処理技術の発達によりほとんどの音響計測とその解析が高価な計測機器を使わずに簡単に自前でできるようになりました。その際必要となる、パソコンによるデジタル処理の基礎についても解説します。
1.身の回りの音と振動の実態
2.音の基礎事項
2-1 音の物理と心理的効果
2-2 音って何?
2-2-1 音の大きさ
2-2-2 音の高さ
2-2-3 音色
2-3 音の反射・吸収・透過
3.吸音の基礎理論
3-1 吸音率とインピーダンス
3-2 吸音のメカニズム
3-2-1 多孔質型吸音
・なぜ吸音する?
・吸音を表現するモデル
3-2-2 板・膜振動型吸音
・なぜ吸音する?
・吸音を表現するモデル
・通気性の影響
3-2-3 共鳴器型吸音
・なぜ吸音する?
・孔あき板吸音構造とスリット型吸音構造
3-3 微細穿孔板(MPP)の吸音
3-3-1 吸音を表現するモデル
3-3-2 板振動の影響
3-3-3 MPPの応用
3-4 吸音率の測定
3-4-1 菅内法
3-4-2 残響室法
3-5 吸音による減音効果
3-5-1 残響理論
3-5-2 インパルス応答
3-5-3 残響理論に基づく吸音の減音効果
4.遮音の基礎理論
4-1 振動と音の伝搬
4-2 遮音のメカニズム:隙間のない壁体をなぜ音が透過する?
4-3 空気音の遮音
4-3-1 一重板の遮音理論
・音の透過を表現するモデル
・どうしたら遮音性能を上げられるか
4-3-2 二重板の遮音理論
・音の透過を表現するモデル
・空気層があることによる新たな問題
・どうしたら遮音性能を上げられるか
4-3-3 空気音の遮音性能測定と評価
4-4 個体音の遮音
4-4-1 個体音とは?
4-4-2 個体音の実態と対策(防振の原理)
4-5 床衝撃音
4-5-1 床衝撃音の実態と対策
4-5-2 床衝撃音の測定と評価
5.防振の基礎理論
5-1 振動伝達の簡易モデル
5-2 防振の考え方
5-3 ダンピングの測定理論
6.音の測定と信号処理の基礎
6-1 音響測定一般
6-2 信号処理の基礎
≪質疑応答≫
10:30~11:50 講義1
11:50~12:40 昼食
12:40~13:50 講義2
13:50~14:00 休憩
14:00~15:10 講義3
15:10~15:20 休憩
15:20~16:30 講義4
※進行によって、多少前後する可能性がございます。
※質問は随時チャット形式で受け付けます。休憩前や終了時に音声でも可能です。
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