2020年09月10日(木)
13:30~16:30
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・入社5~6年までのプラスチック製品設計者
・プラスチック製品の設計方法を学びたい材料メーカー、材料商社等の担当者
・プラスチックへの材料変更を検討している金属部品設計者
・プラスチック材料全般の基礎知識
・プラスチックと金属材料の違い
・設計業務において考慮すべきプラスチックの材料特性
プラスチックは低コストで様々な特性を付与することができるため、身の回りの多くの製品で使われています。近年は、金属をプラスチックに代替する動きがさらに活発になってきており、これまで金属材料をメインで使ってきた設計者にとっても、プラスチックと無縁でいることが難しい状況になっています。一方、プラスチック製品のトラブルが市場で数多く発生しています。多くがプラスチックの材料特性をよく理解しないまま、製品に使用したことが原因です。金属材料と同様の考え方で設計をしてしまうと、トラブルを防ぐことは難しいといえます。本セミナーは、数多くのプラスチック製品の設計を手掛けてきた講師が担当します。実務で得た様々な経験をベースに、プラスチック材料特性の基礎知識から設計実務ノウハウに至るまで分かりやすく解説します。
1. プラスチック材料の基礎知識
1.1 プラスチック材料を選定するメリットと主な用途
1.2 プラスチック材料の分類と知っておきたい特性の違い
(1)熱硬化性プラスチック/熱可塑性プラスチック
(2)汎用プラスチック/エンジニアリングプラスチック
(3)結晶性プラスチック/非晶性プラスチック
1.3 プラスチック材料と金属材料の違い
(1)材料特性の決定プロセス
(2)ストレス・ストレングスモデル
1.4 配合剤
1.5 再生材
2. 物性表から読み解くプラスチックの材料特性
2.1 物理特性
(1)比重
(2)成形収縮率
(3)MFR/MVR他
2.2 機械特性
(1)引張特性
(2)曲げ特性
(3)衝撃強さ他
2.3 熱特性
2.4 電気特性
2.5 光学特性
3.物性表にはほとんど載らないプラスチックの材料特性
3.1 温度特性
3.2 粘弾性特性
(1) 力学モデル
(2) クリープ
(3) 応力緩和
3.3 劣化
(1) 様々な劣化要因(熱/水分/紫外線/その他)
(2) アレニウスの式を使った寿命の推定
(3) 劣化スピードの経験則「10℃2倍則」
(4) RTI(相対温度指数)
3.4 耐薬品性
3.5 疲労
4.トラブルを防ぐための設計実務ノウハウ
4.1 要求事項の整理
(1)使用温度範囲の設定
(2)製品の使われ方の明確化
4.2 材料特性のばらつきと下限値の推定
4.3 安全率設定の際に考慮すべきこと