人間工学の視点から語られる、優れた自動車シートにあるべき条件
歴代の名車を振り返りながら、将来の方向性を提言
いすやシートに座る姿勢は、身体に負担をかける無理のある姿勢であり、人体に相応しい姿勢とはいえない。 仮に機能的なシートがあっても、着座時間には限界があり、2時間30分程度である。そこで、シート設計の基礎 として、人間工学の視点からこれまでの着座調査や実験結果をもとにシートの在り方を概説する。
1.人間工学の意味と生活との関わり
2.生活姿勢と身体負担
3.座姿勢における身体構造
4.座作業から立ち作業への移行傾向
5.椅子のプロトタイプ 寸法・角度
6.クッションの三層構造
7.クッション材と姿勢保持
8.シートの評価法
9.シートに具備すべき条件
10.いす・シートへの苦言
11.座育のすゝめ
12.その他
□ 質疑応答 □
自動車室内は機能性、快適性と共にデザイン性が重要な役割を持つ。 歴代の名車を俯瞰し、年代毎の様式と照合しながら将来の方向性を探る。 また環境、社会変化、テクノロジーの進化に合致した室内造形、素材開発、カラーコーディネート手法について 研究内容を紹介する。
1.自動車を中心とする移動空間の発生から
今日に至る変遷を下記4項目について探る
(1) 年代毎のデザイン様式と移動空間デザインの関連について
(2) 移動空間全体と座席空間の占める割合について
(3) 構成素材の変化及び色彩コーディネーションについて
(4) シート構造の変遷と将来の方向性について
2.将来の移動空間の方向性と展開について
(1) カラーマテリアルの方向性とコーディネート手法
(2) 造形、カラー開発手法の研究
□ 質疑応答 □