2015年06月18日(木)
13:00~16:30
Tel:03-5857-4811 E-mail:info@rdsc.co.jp
問い合わせフォーム
非会員:
47,300円
(本体価格:43,000円)
会員:
47,300円
(本体価格:43,000円)
学生:
47,300円
(本体価格:43,000円)
お1人様受講の場合 46,440円(43,000円+税)
1口でお申込の場合 61,560円(57,000円+税)/1口(3名まで受講可能)
「携帯電話の再発明」のコンセプトで2007年に登場したスマートフォンは、民生用クラウド・コンピューティング環境を確立した。そして、その本格化が進む中、OSの覇権争いは自動車に飛び火し、2014年にアップル、グーグルが車載用Infortainment OSをリリースし、それぞれアライアンスを発足させた。その結果、Buzz Word化しつつあった「コネクテッド・カー」が現実味を帯び、さらにその普及を加速させている。一方、日本発のASV(先進安全自動車)コンセプトの中の「ぶつからない車」の話題性が世界的に高まる中、法制化によりFront View、Back Viewカメラの世界的本格搭載が始まったことと絡み、ADAS(先進運転支援システム)の普及が急進している。ADASではカメラモジュールの果たす役割が非常に高いため、カメラ市場規模は今後急拡大すると見込まれている。コネクテッド・カー、ADAS、その本格化の先に見えるのは、自動運転車の実現である。GPSによる位置情報、現在地の確定精度を高める電子地図情報、そして「つながる」ことにより集約されたプローブ情報から得られるリアルタイムの道路情報、ADASによる「ぶつからない車」これら技術の集大成により自動運転車の走行性能がより高まっていく。その普遍化にはカメラ機能始め多数のセンサの自動車への搭載が必須である。そして、行き着く先は、全てのものがインターネットにつながる「IoT社会」の実現である。そして、カメラは「それぞれの“もの”の眼」としてより重要性を増す。その時点で最も重要な特性は「低コスト」の実現である。コストをドラスティックに低減できるカメラモジュールの開発・製造技術がIoTの本格化を左右するのである。
本講座では、ここ1,2年急激に変化している自動車を取り巻く通信インフラ環境、その流れの中益々重要度を高める車載カメラの市場動向、そして今後のカメラモジュールに必要な性能・仕様について解説する。
1.スマホが確立したCloud Computing環境に呑み込まれる自動車
・スマホ登場により確立されたC3(Consumer Cloud Computing)環境
・スマホOSメーカーのInfortainment市場への進出と派遣争いの激化
・C3環境につながるInfortainment車載機器によるコネクテッド・カー本格化への幕開け
・Conventional Telematicsで世界最先端を走る日本のITSの動向
2.カメラモジュールの市場動向と、存在感を増す車載カメラ
・アプリケーション別カメラモジュールの市場動向
・Reference Design進展により開発期間が急激に短縮するスマホ
・Compact-DSCがスマホにより淘汰された理由
・車載カメラの仕様・市場・機能展望
・低価格化により市場拡大が期待される車載用遠赤外線カメラ
3.ADASから自動運転へ、市場拡大が期待される車載用カメラ
・ASV(先進安全自動車)コンセプトの世界市場への広がりの中、法制化で搭載が進む車載カメラ
・「ぶつからない車」が与えたインパクトにより、世界で急拡大するADAS機能搭載車とその精度を
高める「Sensor Fusion」とは
・Telematics/ Infortainment/ ADASの普遍化が進む中、加速される自動運転技術の高度化
・完全自動運転車の公道走行を阻害している法制度と、今後の改正の見込み
・走る「スマホ」、ADAS性能がProgramableにUpDateできるEVの登場
4.車載カメラなどに要求される機能・仕様
・Global Shutter機能搭載CMOSイメージセンサ
・車載用、監視用には必須となるHDR機能
・昼夜兼用暗視感度を向上させたRGB + IRイメージセンサ
・スマホ用微細セルの高感度化を実現したBSI技術の車載用イメージセンサへの展開
・高耐熱、高生産性、低コストを実現するリフローカメラモジュールの車載用への展開
5.まとめ
・C3環境本格化の先に見えるIoTの世界
・部品汎用化の重要性:Space XのRocketは、なぜ1/10のコストで実現できるのか?
・おわりに