非会員:
51,700円
(本体価格:47,000円)
会員:
51,700円
(本体価格:47,000円)
学生:
51,700円
(本体価格:47,000円)
信頼性問題は、現時点で問題の無い製品が使用中に機能を喪失するものである。そのため、限られた試験での確認では発生しないことが多く、故障の発生を予測して未然に防止する活動は欠かせない。
故障の予測は魅力的なフレーズだが、技術的な知識と、過去の事例に基づく故障メカニズムからの知識やノウハウ無しに出来るものではない。信頼性予測の手法は、こうした自社のノウハウを活用して、短期間に信頼性にかかわる技術課題を発見し、改善につなげるものである。
この講座では初心者から推進者を対象に品質保証や未然防止に役立つ信頼性の基本を踏まえた上で、信頼性予測のためのFTAの考え方と活用方法を分かり易く解説する。あわせてFT図を中心に実習を交えて紹介し、その活用に向けた理解を促すものである。
1 品質保証と総合信頼性
1.1 いまさらながら、なぜ品質保証が必要なのか
1.2 「時間依存の品質」の特徴と難しさ
1.3 信頼性からディペンダビリティ(総合信頼性)へ
1.4 ディペンダビリティの概要と要求される理由(事例からの教訓)
2 再発防止・未然防止の基本
2.1 再発防止と是正処置の違い …なぜ対策しただけではダメなのか
2.2 不具合を発生させるプロセスへの注目
2.3 再発防止のための3つの視点とその分析
2.4 未然防止 …想定できない事は防げない
3 基本的なFTAの理解
3.1 なぜ故障が起きるのか
3.2 製品の分解 …信頼性ブロックと機能ブロック
3.3 故障の木(FT図)の意味(故障に至る経緯)
3.4 FTAをやらない理由
3.5 FTAの基本と原理
3.6 なぜFTAが有効なのか、必要なのか
3.7 FMEAとの使い分け
4 FTAの進め方と活用の実際
4.1 FTAの準備(頂上事象とシステムの理解)
4.2 特性要因図や系統図とFT図の違い
4.3 FT図の基本(作り方と記号)
4.4 製品開発の何処でFTAを行うのか
4.5 FT図の作り方とそのポイント<演習>
4.6 FT図からの解析 …FTA
4.7 FTAで出来る事、出来ない事
参考 FTAの国際規格とその概要
補講…安全と信頼性の設計
*安全と信頼性の共通点と相違点
*設計上の注意点
まとめ