2025年7月31日(木)発刊!

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はじめに
第1章  故障を発生させないための信頼性技術の考え方
 1 信頼性工学と信頼性保証
  ~使う立場と作る立場の信頼性~
 2 バスタブカーブと故障率
  2.1 バスタブカーブと故障の種類
  2.2 品質の要求レベルのアップと故障率評価の課題
 3 信頼性は常に脅かされている
  3.1 製品の軽薄短小化密閉化への課題
  3.2 商品を取り巻く環境の変化への課題
  3.3 課題を解決するためには
 4 キーとなる故障メカニズム
  4.1 故障メカニズムと故障の芽
  4.2 故障/故障モード/故障メカニズム
  4.3 故障メカニズムの分類と対応
  4.4 故障メカニズムの各分野共通性
  4.5 信頼性解析は故障メカニズムを知らないとできない
  4.6 故障メカニズムは難しいか
  4.7 故障メカニズムが信頼性保証活動の中心
  4.8 開発/設変/新規部品採用は故障メカニズムとの戦い
 5 信頼性保証加速試験と故障の芽解析の進め方
第2章  故障メカニズム
 1 熱ストレス
  1.1 拘束応力
  1.2 拡散、変態、軟化
  1.3 状態変化(融解、蒸発、沸騰、凝縮、凝固)
 2 湿気ストレス
  2.1 水の三体 
  2.2 空気中の水分量
  2.3 結露
  2.4 水の極性と吸湿/透湿
  2.5 水溶性 
 3 応力ストレス
  3.1 不均一応力 応力集中
  3.2 持続的応力
  3.3 繰り返し応力
  3.4 クリープと疲労の組み合わせ
  3.5 微摺動摩耗
 4 ガスストレス
  4.1 製品の外部環境と内部環境
  4.2 樹脂とガス
  4.3 高分子の加水分解
   4.3.1 高温で起こる加水分解
   4.3.2 常温で発生する加水分解
  4.4 環境応力割れ
  4.5 ブリード性
  4.6 腐食
   4.6.1 (電気)化学腐食──酸化剤による腐食
   4.6.2 異種金属接触腐食(ガルバニック腐食)
   4.6.3 濃淡電池
   4.6.4 選択腐食
   4.6.5 孔食
  4.7 応力腐食割れ(応力ストレスとガスストレスの組み合わせ。
    SCC:Stress Corrsion Cracking)
  4.8 水素脆性(応力ストレスとガスストレスの組み合わせ。
    HE:Hydrogen Embrittlement)
  4.9 銀(Ag)と硫化
 5 電気ストレス
  5.1 ジュール熱
  5.2 耐圧劣化
  5.3 絶縁劣化
   5.3.1 電解腐食
   5.3.2 陰極腐食
  5.4 電界拡散
 6 エレクトロケミカルマイグレーションの伸長メカニズムと対策
  (Electro-Chemical Migration:ECM)
  6.1 はじめに
  6.2 Ag、Cu、SnのECM例
  6.3 ー極からの伸長、+極からの伸長の基本原理
  6.4 金属イオンの溶出に必要な水分とペア
  6.5 ECMの伸長形態の電流による変化
  6.6 ペースト溶剤中で発生する高温ECM
 7 ウィスカ(Whisker)の伸長メカニズムと対策
  7.1 はじめに
  7.2 ウィスカはなぜSnとZnだけか
  7.3 ウィスカを理解するためのSnの特性
  7.4 Snウィスカの各種伸長メカニズム
   7.4.1 粒界に下地金属浸入によるウィスカ
   7.4.2 腐食(酸化)によるウィスカ
   7.4.3 温度サイクルウィスカ(空気中、窒素中、真空中)
   7.4.4 押圧によるウィスカ
   7.4.5 Inによるウィスカ伸長メカニズム
  7.5 亜鉛めっきウィスカ
   7.5.1 亜鉛めっきはめっき時に圧縮応力が発生する
   7.5.2 ウィスカ発生の温度依存性
   7.5.3 めっき時の圧縮応力原因と対策
 8 無機りん(赤りん)系難燃剤による故障メカニズム
  8.1 はじめに
  8.2 赤りんによる難燃剤とは
  8.3 赤りん難燃剤による故障事例
  8.4 発生する故障メカニズムの基
  8.5 成形と無機りん系難燃剤の粒
  8.6 絶縁劣化から起きる故障メカニズム
  8.7 ホスフィンガスから起きる故障メカニズム
第3章  信頼性保証加速試験
 1 試験を加速させる考え方
  1.1 部品材料の寿命判定には機能寿命と特性寿命がある
  1.2 試験を実施する前に
  1.3 早く結果を出すことと加速試験
  1.4 加速させ方の基本の5つ
  1.5 加速試験で通常使用時を推定するときの組み立て
 2 加速を決めるストレスと故障メカニズム進展の関係
  2.1 α型(増加型)のモデル式を活用した加速評価
  2.2 β型(最適値型)のモデル式を活用した加速評価
  2.3 γ型(減少型)のモデル式を活用した加速評価
 3 試験結果はストレスの組み合わせ方や順序で変わる
  3.1 加速させるための要素を選ぶ
  3.2 加速させるため律速過程を選ぶ
   3.2.1 故障メカニズムをフローで描く
   3.2.2 律速過程を選ぶ
  3.3 多種類同時ストレス
  3.4 多種類順次ストレス
  3.5 ストレスは全行程を考えること
  3.6 熱/湿気/振動ストレスの加える順序は
  3.7 複数の要素のある製品の加速試験
  3.8 ステップストレス試験
 4 わからない故障は市場ストレスを参考に決める
  4.1 市場のストレスを把握すると再現できた例
  4.2 市場のストレスを無視したため失敗した例
 5 故障メカニズムのフローを工夫する加速方法
  5.1 小さいストレスをカットするする方法
  5.2 ストレングスを弱くする方法
  5.3 ある程度劣化させた試料で試験をする方法
  5.4 劣化要因を明確にして強化する方法
  5.5 試験環境を特化させる方法
  5.6 故障判定を厳しいところに設定
  5.7 要素による加速
 6 湿気加速試験
  6.1 金属の腐食
  6.2 樹脂と85 ℃85%環境の意味
  6.3 樹脂の透湿は蒸気圧法
  6.4 85 ℃85%試験のデータが温度試験データによく間違われている例
  6.5 湿気加速試験の注意事項まとめ
  6.6 線形累積損傷則の湿気ストレスへの応用
  6.7 高温高湿試験が加速試験か、耐力試験か、参考試験かの見分け方
 7 環境変化とサイクル試験
  7.1 高温通電試験
  7.2 温度サイクル試験のストレス源には種類がある
  7.3 温度サイクル試験と熱容量
  7.4 温湿度サイクル試験
  7.5 温湿度サイクル試験と熱容量
  7.6 頻度を高くする方法の注意点
  7.7 低サイクル疲労
あとがき
  アイリングモデルが泣いている