2020年11月26日(木)
13:00~17:00
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非会員:
47,300円
(本体価格:43,000円)
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お1人様受講の場合 43,000円[税別]/1名
1口でお申込の場合 56,000円[税別]/1口(3名まで受講可能)
※ セミナーテキストは、当日配布の印刷資料のみで、
PDFでの請求には応じることはできません。
近年,「質感」は心理学や脳科学における大きなテーマの一つとなりつつあると同時に,「ものづくり」にまつわる多くの分野において広く注目を集めている.本講演では,質感に関心のある研究開発者向けに,質感の研究やその成果の利用のための基本的な考え方,質感知覚を支える脳情報処理の概要,質感研究において必須となる画像特徴解析手法の入門,心理データの計測・分析方法の基礎,を様々なデモや錯覚,研究事例を交えて解説する.
1. 基礎編
・視覚情報処理の概要
意識下の情報処理
画像の符号化,画像特徴の解析,低次から高次へ,「どこ」と「なに」
・質感研究の枠組み
質感の物理,照明の構造,コンピュータ・グラフィクス,反射・屈折・散乱
現実世界における画像の複雑さ,古典的視覚理論の限界,ヒューリスティクス
・質感研究の事例
画像特徴の利用
光沢の知覚,透明感の知覚,凹凸の知覚,照明の役割,質感の錯覚
質感から感性へ,画像の質感,絵画の質感
魅力的な質感とは,自動的な嗜好と嫌悪の反応
・画像統計量とその情報処理機構
自然画像の統計的規則性,生態光学と画像統計量
画像統計量の符号化メカニズム,統計的把握を支える情報処理の原理
2. 実績編
・こころ・精神への研究アプローチ
心理学・脳科学に関する誤解,神経活動と行動・主観
情報処理という枠組み,ブラックボックス
・質感と感性の解析方法
心理物理学実験の基礎,装置,心理物理学的測定法,自然画像の扱い,
ソフトウェア
基本的な画像処理,生物学的に妥当な画像特徴,色空間,空間周波数,統計量
画像特徴と心理データの関係を解析する
知覚の予測と理解
・質感と感性の人工的操作
画像統計量の操作,テクスチャ合成,スタイル変換