アスリートのための機能性食品と効率的な摂取法を詳述!フィジカルからメンタル強化まで,競技に即した食品も紹介!食品メーカー各社の話題の素材について解説!

機能性スポーツフードの開発
Development of Functional Sports Food

商品概要
個数

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略称
スポーツフード
商品No
bk7420
発刊日
2013年01月01日(火)
ISBN
978-4-7813-0674-2
体裁
B5判,214頁
価格
62,700円 (本体価格:57,000円)
送料
当社負担(国内)
発行
シーエムシー出版
問い合わせ
(株)R&D支援センター TEL:03-5857-4811 MAIL:info@rdsc.co.jp
監修
矢澤一良
著者
矢澤一良   東京海洋大学 特定事業「食の安全と機能(ヘルスフード科学)に関する研究」プロジェクト 特任教授

久保村大樹  焼津水産化学工業(株) 研究開発部 主任

川本和久   福島大学 人間発達文化学類 教授

内藤裕二   京都府立医科大学 大学院医学研究科 消化器内科学 准教授

山田豊文   杏林予防医学研究所 所長

浜岡隆文   立命館大学 スポーツ健康科学部 教授

黒澤裕子   立命館大学 総合科学技術研究機構 研究員

藤岡正子   立命館大学 総合科学技術研究機構 研究員

折茂肇    公益財団法人 骨粗鬆症財団 理事長

岡﨑和伸   大阪市立大学 都市健康・スポーツ研究センター;大阪市立大学 大学院医学研究科 運動環境生理学 准教授

石垣尚男   愛知工業大学 経営学部 教授

長岡功    順天堂大学 大学院 医学研究科生化学・生体防御学 教授

鈴木良雄   順天堂大学 大学院 スポーツ健康科学研究科 先任准教授

澤木啓祐   順天堂大学 特任教授

青井渉    京都府立大学 大学院生命環境科学研究科 健康科学研究室 助教

吉川敏一   京都府立医科大学 学長

杉浦克己   立教大学 コミュニティ福祉学部 スポーツウエルネス学科 教授

鯉川なつえ  順天堂大学 スポーツ健康科学部 准教授

松本恵    日本大学 文理学部 体育学科 准教授

石井好二郎  同志社大学 スポーツ健康科学部 教授

伊藤静夫   公益財団法人 日本体育協会スポーツ科学研究室 室長

三浦綾子   浜松大学 健康プロデュース学部 健康栄養学科 准教授

田中誠一   浜松大学 健康プロデュース学部 健康鍼灸学科 教授

高岡なつみ  東京海洋大学 大学院海洋科学技術研究科

馬場星吾   (株)明治 健康事業商品企画部

前渕元宏   不二製油(株) 蛋白加工食品カンパニー 開発部門 開発研究所 蛋白素材開発室 主任

王堂哲    ロンザジャパン(株) ニュートリション事業部 事業部長

田辺康治   ロンザジャパン(株) ニュートリション事業部 セールス・マーケティング

藤井健志   (株)カネカ QOL事業部 幹部職

坪井誠    一丸ファルコス(株) 開発部 執行役員 開発部長

中川格    (株)カネカ QOL事業部 上席幹部職
発刊にあたって
多くの研究機関や企業開発研究者がしのぎを削って特徴的なスポーツヘルスフード素材の研究がなされてきた。

 狭義のスポーツ栄養であれば、特殊な食品やドリンクを摂取したトップアスリートが鮮やかなパフォーマンスを披露し、その因果関係を明らかにできないまま、メディアや口コミで伝わるようなケースもあり得る。しかし本書では、科学的なエビデンス、機能のメカニズムの理論的根拠と安全性を有する機能性食品、すなわち「ヘルスフード科学」にフォーカスをあてて、スポーツ機能を向上し、それに止まらず生活習慣のなかで健康の維持増進に役立つような食品・食材の有用性を概説したい。

 体は意識して重力に逆らいながら動かさないと動かなくなり、筋力は衰える一方である。食べるものも意識して選択しないと健康の維持・増進にならないばかりか、逆効果となることもある。バランスの良い食生活は基本であるが、それにさらに「ヘルスフード」を取り入れることにより、その効果が相乗的に改善され、効果的な生活習慣病やメタボリックシンドローム予防、さらにはスポーツパフォーマンスを向上させることが期待できる。

本書は、多方面にわたる応用性・実践性の高い内容になっている事が特徴と言える。

本書「巻頭言」より抜粋
書籍の内容
序章 スポーツフードの開発動向   矢澤一良

1 疲労の構造 ―肉体的疲労と精神的疲労―

2 疲労の要因と食品による改善



〔第1編 素材〕

第1章 疲労に対するアンセリンの効果   久保村大樹

1 はじめに

2 抗疲労効果

2.1 実験動物による検討

2.2 足上げ負荷による検討

2.3 日常疲労に対する効果検討

2.4 その他の報告

3 抗疲労効果と関連する生理機能について

3.1 抗酸化機能

3.2 自律神経との関わり

4 食品への利用性について

4.1 体内動態と安全性

4.2 物性について

5 まとめ



第2章 アスタキサンチン摂取の効果   川本和久

1 アスタキサンチン摂取はミドルパワーを向上させるのか

2 アスタキサンチン摂取は間欠的無酸素

性運動の持続に効果があるのか

3 アスタキサンチン摂取はコンディショニングにどう関わるか



第3章 スポーツと抗酸化栄養素   内藤裕二

1 はじめに

2 急性運動負荷とフリーラジカル生成

3 バイオマーカーによる急性運動負荷時の酸化ストレスの検出

4 抗酸化成分は急性運動負荷による酸化ストレス軽減に有効か?

5 急性運動負荷後の免疫能低下,遅発性筋損傷

6 おわりに



第4章 スポーツ栄養学におけるマグネシウムの重要性   山田豊文

1 はじめに

2 スポーツ中の突然死とマグネシウムの関連性

3 マグネシウム不足が引き起こす肉離れ

4 視力向上にもマグネシウムが働く

5 痛みの緩和にもマグネシウムは有効

6 未精製穀物の玄米や豆類はマグネシウムの宝庫

7 不足しがちなマグネシウムをサプリメントで補う

8 おわりに



第5章 筋力および運動パフォーマンス増強素材   浜岡隆文,黒澤裕子,藤岡正子

1 はじめに

2 タンパク代謝とその変動要因

3 レジスタンストレーニングとアミノ酸摂取

4 レジスタンス系トレーニング選手のタンパク所要量

5 クレアチン摂取とその効果

5.1 クレアチン摂取の安全性

5.2 クレアチン摂取の倫理およびドーピング

6 カテキンおよび緑茶抽出物とその効果

6.1 カテキンのエネルギー消費および脂質利用の亢進および体重減少作用

6.2 カテキンのマウスのランニング運動パフォーマンス増強作用

7 おわりに



第6章 骨の健康と食生活   折茂 肇

1 はじめに

2 骨をもろくする食品,サプリメント

2.1 蛋白質

2.2 カフェイン

2.3 砂糖

2.4 炭酸飲料

2.5 アルコール

2.6 食塩

3 骨を強くする食品,サプリメント

3.1 カルシウム

3.2 マグネシウム

3.3 亜鉛

3.4 ビタミンB群

3.5 ビタミンK

3.6 ビタミンD

3.7 果物と野菜

3.8 植物性エストロゲン(イソフラボン,リグナン,クメスタチン)



第7章 体温調節と機能性食品   岡﨑和伸

1 はじめに

2 暑熱環境下での運動時の体温調節応答

3 暑熱環境下での運動時の体液調節応答

4 暑熱環境下での運動時の体液調節と体温調節の連関

5 持久性トレーニングによる体温調節応答の改善機構

6 持久性トレーニングによる血漿量の増加とそれを亢進する機能性食品

7 運動直後の蛋白質・糖質摂取による血漿量増加を介した体温調節応答の向上

8 高齢者の熱中症予防のために

9 まとめ



第8章 DHAのスポーツ選手の視覚機能への効果   石垣尚男

1 はじめに

2 DHAと視力

3 スポーツと視力

4 DHA摂取と視覚機能測定

4.1 被験者

4.2 DHA群とプラセボ群の摂取量

5 DHA摂取による視力と視覚機能への効果

5.1 視力は向上する

5.2 KVA動体視力は向上せず,反応時間も短縮しない

5.3 コントラスト感度も変化しない

5.4 その他の視覚機能へも影響しない

6 まとめ



第9章 グルコサミンの関節に及ぼす効果   長岡 功

1 はじめに

2 サッカー選手と非運動学生におけるバイオマーカーの比較

3 各種バイオマーカーの相関

4 サッカー選手にグルコサミン塩酸塩を投与した際のバイオマーカーの変化

5 まとめ



〔第2編 有効利用と代謝のメカニズム〕

第10章 海外での利用と開発の動向   鈴木良雄,澤木啓祐

1 サプリメント市場

2 サプリメントの使用状況

3 サプリメントに対する評価と研究の状況

4 アスリートが摂取するサプリメントの効果

5 効果ありとされているもの

5.1 スポーツフード

5.2 運動能力に有益なもの

6 海外での開発について



第11章 スポーツにおける抗酸化フードの有効性   青井 渉,内藤裕二,吉川敏一

1 はじめに

2 運動による活性酸素種の生成

3 運動誘発性酸化ストレスが生体におよぼす影響

4 抗酸化フードによる筋損傷抑制効果

5 抗酸化フードによるエネルギー代謝改善作用

6 抗酸化フードの多面性



第12章 アスリートの栄養サポートサプリメント   杉浦克己

1 はじめに

2 サプリメントとは何か

3 サプリメントの種別

3.1 プロテイン

3.2 ミネラル類

3.3 ビタミン類

3.4 分岐鎖アミノ酸

3.5 コラーゲン

3.6 クレアチン

3.7 マルトデキストリン

4 栄養サポート事例

4.1 柔道選手の減量

4.2 長距離・マラソン高地合宿のサポート

4.3 サッカー日韓ワールドカップ

5 おわりに



第13章 競技能力向上におけるEPA・DHA摂取   鯉川なつえ,澤木啓祐

1 EPAとDHA

2 アスリートの競技能力

2.1 持久能力

2.2 動体視力

3 アスリートにおけるEPA・DHA摂取の効果

3.1 長距離ランナーのオメガ3脂肪酸摂取が競技パフォーマンスに与える効果

3.2 高地トレーニングでの魚油濃縮物投与の効果

3.3 DHA摂取が動体視力に与える影響

4 EPAとDHAの可能性



第14章 食後経過時間の糖質・脂質燃焼への影響   松本 恵,石井好二郎

1 はじめに

2 食後の血糖値と血中脂肪酸濃度

3 運動開始時の血糖値と糖質・脂質燃焼比率

4 運動前の食事内容

5 おわりに



第15章 スポーツドリンクの効率摂取   伊藤静夫

1 「水はできるだけ飲むな」という時代

2 「水をできるだけ飲む」という時代

2.1 脱水はパフォーマンスを低下させる

2.2 運動中は脱水になりやすい=自発的脱水

3 「体重減少が2%を越えない水分摂取量」へのシフト

3.1 水の飲み過ぎによる弊害=水中毒

3.2 水分補給量に関するガイドラインの流れ

4 実践的水分摂取量=喉の渇きに応じて

4.1 個人ごとの水分補給量を知る

4.2 喉の渇きに応じた飲水=任意飲水

4.3 任意飲水による軽度脱水はパフォーマンスを低下させない

4.4 体液調節の新たな要=アクアポリン

5 おわりに



第16章 筋回復における栄養とその摂取   三浦綾子,田中誠一

1 はじめに

2 筋グリコーゲン量回復のための栄養とその摂取

3 筋タンパク量回復のための栄養とその摂取



第17章 メンタル管理とムードフード   高岡なつみ,矢澤一良

1 スポーツとストレス

1.1 スポーツにおけるストレス

2 中枢性疲労とスポーツ

2.1 運動ストレスと疲労

2.2 中枢性疲労

3 睡眠とスポーツ

3.1 筋肉増強および疲労回復のメカニズム

3.2 睡眠と筋肉増強の関係

4 ムードフードとスポーツ

4.1 ムードフードとは

4.2 ムードフードとして知られる成分

5 スポーツサプリメント

5.1 スポーツサプリメントについて

5.2 スポーツサプリメントの成分

6 海外でのムードフードの調査

7 スポーツサプリメントにおけるムードフードの今後の展望



第18章 サプリメント,ドリンク,補助食品

1 ホエイプロテインの運動に対する機能 馬場星吾

1.1 はじめに

1.2 ホエイプロテインの筋損傷抑制作用

1.3 ホエイプロテインの体内水分保持促進作用

1.4 ホエイペプチドの抗疲労効果

1.5 おわりに

2 ペプチド   前渕元宏

2.1 はじめに

2.2 大豆ペプチドの易吸収性

2.3 大豆ペプチド摂取による肉体疲労軽減効果

2.4 大豆ペプチド摂取による運動パフォーマンス向上

2.5 おわりに

3 L-カルニチンによる筋肉・疲労のマネジメント   王堂 哲,田辺康治

3.1 はじめに

3.2 L-カルニチンについて

3.3 持久運動能力向上への寄与

3.4 L-カルニチンの筋肉痛抑制効果

3.5 おわりに

4 ユビキノール(還元型コエンザイムQ10)   藤井健志

4.1 はじめに

4.2 CoQ10の作用メカニズム

4.3 ユビキノールとユビキノン

4.4 パフォーマンス向上

4.5 コンディショニング

4.6 活用法

5 ヘム鉄   坪井 誠

5.1 はじめに

5.2 ヘム鉄とは

5.3 ヘム鉄の吸収性

5.4 ヘム鉄の貧血改善と肌への影響

5.5 鉄補給

5.6 保湿性

5.7 肌アンケート

5.8 医師問診・所見・評価

5.9 まとめ

6 甘草グラブラポリフェノール   中川 格

6.1 はじめに

6.2 甘草グラブラポリフェノールのヒトにおける効果検証

6.3 甘草グラブラポリフェノールの体脂肪低減作用機序

6.4 甘草グラブラポリフェノールの筋肉増量作用とその作用機序

6.5 甘草グラブラポリフェノールの安全性とステータス

6.6 おわりに
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