回転機械の振動診断と振動対策

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セミナー概要
セミナーNo.
121001
開催日時
2012年10月30日(火) 10:30~16:30
問い合わせ
Tel:03-5857-4811 E-mail:info@rdsc.co.jp 問い合わせフォーム
価格
非会員:  66,000円 (本体価格:60,000円)
会員:  49,500円 (本体価格:45,000円)
学生:  11,000円 (本体価格:10,000円)
価格関連備考
・1名につき47,250円(税込、資料付き)
※大学生、教員のご参加は、1名に付き受講料10,500円です。(ただし、企業に在籍されている研究員の方は除きます。)
特典
・2名同時にお申し込みいただいた場合、2人目は無料(2名で49,980円)※ただし、2名とも案内登録をしていただいた場合に限ります。
定員
30名 ※満席になりましたら、締め切らせていただきます。早めにお申し込みください。
講座の内容
趣旨
【習得できる知識】
(1) 質量-ばね-ダンパよりなる1自由度振動系の知識を十分に復習し、複雑な系(実際の機械振動)でも、一貫して1自由度系の延長で理解する力を涵養する。
(2) 回転機械において、通常の軸振動と翼などの回転構造物の振動の相違を理解し、系全体としての共振条件ならびに振動特徴周波数分析法を理解する。
(3) ロータ振動の解析器(FFTなど)の裏側に潜む信号処理数学の極意を学ぶ。
(4) 異常振動の波形を実際に観察し、異常現象の特徴を分析する直感力を養う。
(5) FFTやMatlabなどの使用体験。

【必要な予備知識】
(1) 振動波形に直に物差しを当て、振動周期や振幅が計測できる程度の知識。
(2) 1自由度運動方程式を知っている。

【講座の趣旨】
回転機械の実務者にとって、ロータを安定にかつ高速に回転させる技術が肝要である。系として安定と不安定の作用力の差は紙一重であるが、設計力には大きな差が潜む。日頃より、明快な解析力でロータを設計し、しっかりとした理解力で運転せねばならない。ロータ振動の設計、計測、診断までを実用的な見地から、事例を基に説明する。実際のシミュレーションHIL波形が理解を加速すると期待する。ISO準拠の振動診断士の入門編に関しても概説する。
プログラム
1日目(10/30)
回転機械の振動解析と振動対策
~ロータ振動問題に対する実用的なアプローチを学ぶ~

1.回転軸の減衰固有振動について
  1-1.単振動系の固有振動数と減衰比測定 
  1-2.ジャイロ効果とふれまわり運動
  1-3.多自由度系の振動解析
  1-4.モード質量測定
2.ロータ振動の共振
  2-1.共振周波数と共振倍率 
  2-2.強制振動のふれまわりモード解析
3.静止座標系から回転座標系へ
  3-1.座標変換
  3-2.ふれまわりと波動伝搬
  3-2.振動周波数の変移
4.翼・羽根車系の固有振動解析と共振
  4-1.固有値解析と固有モード
  4-2.共振条件
5.ロータ系の安定性
  5-1.内部減衰
  5-2.非対称ロータ
  5-3.磁気軸受による振動低減化
6.v_BASE(振動問題の解決事例)に学ぶ振動対策
7.ISO振動診断士認証制度紹介と試験試行

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2日目(10/31)
ロータ振動HIL(Hardware In the Loop)と振動診断
1.ロータ振動HILについて
回転機械振動をシミュレーションし、実際と似たような振動波形を発生させるHIL(hardware In the Loop)技術について,HIL手法の動機とツールならびに効能を概観する。
2.振動現象のメカニズム
  2-1.不釣合い振動のメカニズム(共振、バランシング、熱変形)
  2-2.クロスばね効果(前向き及び後ろ向きモードの安定化と不安定化)
  2-3.流体力に起因する不安定振動
  2-4.AMB(磁気軸受)による振動制御(FB制御とFF制御)
  2-5.内部減衰による不安定振動
3.ロータ振動の信号処理
  3-1.PLL(Phase Locked Loop)回路
  3-2.ボード線図とナイキスト線図
  3-3.FFT(離散フーリエ変換)とスペクトル
  3-4.フルスペクトル
4.ロータ振動HILと振動診断
  4-1.インパルス応答試験
  4-2.不釣合い振動とバランシング
  4-3.各種バランシング演習
  4-4.クロスばね効果いろいろ
5.HILシミュレーション演習
 与えられた課題に対してMATLABプログラムを共同で作成し、HILツールにて異常振動を発生させ、FFTで分析を行なう。
 課題候補:軸剛性の異方性による振動、接触振動、玉軸受振動包絡線処理 など
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