第1部 グラフェンスーパーキャパシタ開発動向と今後の展望
1.はじめに
2.スーパーキャパシタとは
2-1.電気二重層キャパシタ
2-2.スーパーキャパシタの構造と特徴
2-3.電気二重層キャパシタ応用例
3.エネルギー密度向上の課題及びグラフェン材料の開発
3-1.グラフェンとは
3-2.グラフェンの作製方法
3-3.高性能キャパスター用グラフェン電極材料の作製
3-4.グラフェン電極材料と電解液の反応
4.グラフェン複合材料による高エネルギー密度キャパシタの開発
4-1.CNTとグラフェンの積層化による電極構造
4-2.グラフェン複合材料の評価
5.開発成果
5-1.グラフェン複合材料スーパーキャパシタの作製
5-2. グラフェン複合材料スーパーキャパシタの特性評価
5-3.グラフェン複合材料スーパーキャパシタの応用
CO2削減に効果的な電気自動車を普及させるには、蓄電デバイスの高性能化が必要である。都市型電気自動車には、ブレーキエネルギー回収率の高いキャパシタがバッテリーよりも適しているが、蓄電できるエネルギー密度が低いという欠点がある。本セミナーでは、キャパシタの原理から分類・応用など基本知識を概論する同時に、キャパシタの大容量化の現状と将来展望に関して、開発した電解液イオンの吸着量が大きいグラフェンと導電性の大きいカーボンナノチューブを複合化させて高エネルギー密度キャパシタの事例を踏まえて、わかりやすく、かつ詳細に解説する。
第2部 次世代カーボンナノチューブキャパシタの開発動向と応用展望
1.電気二重層キャパシタ(EDLC)概要
1-1.EDLCの原理と市場要求
1-2.EDLCのサイズ別分類とその用途例
1-3.次世代キャパシタ材料
2.キャパシタ電極用カーボンナノチューブ(CNT)
2-1.CNT利用の特長
2-2.スーパーグロースCNTを用いたキャパシタ開発(NEDOプロジェクト)
2-3.スーパーグロースCNTのキャパシタ電極材料としての特長
2-4.CNT電極作製技術
3.CNT電極を用いた電気二重層キャパシタ(CNTキャパシタ)の基礎特性
3-1.各種初期特性
3-2.寿命特性
本講演では、ナノカーボンの一つであるカーボンナノチューブ(CNT)をEDLC電極材料として用いたCNTキャパシタについて、その開発経緯や従来活性炭電極材料を用いた場合との比較や特徴を発表する。特に、弊社が参画したNEDO委託プロジェクト「カーボンナノチューブキャパシタ開発プロジェクト」の内容を中心に説明する。
第3部 リチウムイオンキャパシタの特性と今後の展開
1.はじめに
2.リチウムイオンキャパシタ(LiC)
2-1.蓄電デバイスの分類
2-2.リチウムイオンキャパシタの原理
2-3.リチウムイオンキャパシタの特徴、特性
3.リチウムイオンキャパシタモジュール
3-1.モジュール機能
3-2.モジュールの種類
3-3.モジュールの特徴
4.適用事例
4-1.負荷平準化装置
4-2.小型電気自動車
5.課題と今後の展開
大電力充放電に優れ、寿命も長い、リチウムイオンキャパシタの用途拡大が期待されています。講演ではリチウムイオンキャパシタの原理と各種モジュール、適用事例の紹介や今後の展開について紹介をします。