2015年07月22日(水)
10:30~16:30
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廃棄物 / バイオマス発電は、最近設定された2030年度再生可能エネルギー導入目標量の中で比較的大きな割合を占めているが、その目標達成のためには低コスト化と高効率発電等が急務である。廃棄物発電は中大型の一般廃棄物焼却設備を中心に安定的に稼動中であるが、発電効率は平均で10数%と低いのが現状である。本セミナーでは廃棄物発電技術の現状と発電効率の低い原因を整理し、資源リサイクルと環境負荷低減に配慮しながら発電効率・熱効率向上に向けた各種最新設備や新技術を紹介する。バイオマス発電では燃焼・ガス化発電やメタン発酵発電の現状や新技術、事業性の検討事例を紹介する。また、廃棄物 / バイオマスから発酵やガス化合成反応による高純度アルコール(C1,C2,C3)などの製造技術について研究開発状況を交えて紹介する。尚、本セミナーの前半では廃棄物 / バイオマス発電の現状と対策応用の理解がスムーズにいくように、基礎的な事項、原理、技術を丁寧に説明する。
1.廃棄物 / バイオマス発電の基礎
1-1 廃棄物焼却システムの基本
1-1-1 廃棄物処理法
1-1-2 焼却炉の分類
1-1-3 廃棄物焼却処理設備の基本計画概要とプロセス
1-1-4 大気汚染防止法と対策技術の概要
(ばいじん、塩化水素、硫黄酸化物、窒素酸化物、ダイオキシン)
1-1-5 飛灰処理(ダイオキシン対策、重金属溶出対策)
1-1-6 焼却灰の最終処分場
1-2 廃棄物 / バイオマス発電の現状と問題点
1-2-1 廃棄物発電
(1)廃棄物の種類と質、量の推移
(2)廃棄物発電の推移・現況と課題
1-2-2 バイオマス発電
(1)バイオマスの種類と質、量
(2)バイオマス発電の推移・現況と課題
1-3 廃棄物 / バイオマス発電を推進する行政施策と提言例
1-4 各種発電装置の基本原理と特徴
1-4-1 蒸気タービン発電
1-4-2 ガスタービン発電
1-4-3 ガスエンジン発電
1-4-4 複合発電
1-5 ガス化技術の基本原理と特徴
2.廃棄物発電システムの実際
2-1 直接燃焼発電システム
2-1-1 各種炉(ストーカー、流動床、循環流動床)の特徴と課題
2-1-2 資源リサイクル(溶融スラグ、重金属溶出抑制)
2-1-3 高効率発電への取り組み
2-1-4 次世代炉
2-2 熱分解ガス化溶融発電システム
2-2-1 各種炉(流動床炉、シャフト炉、キルン炉)の特徴と課題
2-2-2 高効率発電への取り組み
2-3 ガス変換発電システム
2-3-1 各種炉の特徴・課題
2-3-2 高効率発電への取り組み
2-4 廃棄物発電システムの比較評価と導入調査例
3.バイオマス発電システムの実際
3-1 熱化学的変換技術
3-1-1 直接燃焼発電
3-1-2 ガス化発電
3-1-3 高効率化(省エネ乾燥、潜熱回収)
3-2 生物化学的変換技術
3-2-1 メタン発酵の基礎と実際
3-2-2 食品廃棄物のメタン発酵発電事業性検討例
3-2-3 下水汚泥の高効率メタン発酵発電技術
4.廃棄物 / バイオマスからの高純度アルコール製造技術
4-1 廃棄物ガス化エタノール合成
4-2 草木質系バイオマスからの高効率ブタノール製造技術
【質疑応答・名刺交換】