なぜスラリーの挙動は複雑なのか?複雑さを支配している因子は何か?複雑な挙動をどのように評価し制御するか?
0.粉体工学とスラリー工学
1.スラリー工学の現状と課題
1-1.微粒子はなぜスラリーとして扱われるか
1-2.スラリーの挙動はなぜ複雑か
1-3.問題解決の道筋
1-4.材料プロセスで重要な評価項目
2.粒子特性
2-1.粒子径,比表面積,密度
2-1-1.粒子径
2-1-2.比表面積,密度
2-2.粒子径分布,粒子構造
3.粒子と媒液の界面
3-1.粒子と分散媒の親和性
3-1-1.溶媒和(水和)
3-1-2.濡性
3-2.粒子の帯電
3-2-1.帯電機構
3-2-2.電気二重層
3-2-3.ゼータ電位測定
3-3.界面活性剤の吸着
3-3-1.界面活性剤
3-3-2.吸着機構
3-3-3.吸着量の測定
3-3-4.アルミナ粒子とポリカルボン酸アンモニウムの吸脱着挙動
4.粒子間に働く力
4-1.DLVO理論
4-1-1.静電ポテンシャル
4-1-2.ファンデルワールスポテンシャル
4-1-3.全相互作用(DLVO理論)
4-2.疎水性相互作用
4-3.吸着高分子により生じる力
4-4.高分子枯渇作用
4-5.粒子間力測定法
4-5-1.表面間力測定装置(SFA)
4-5-2.原子間力顕微鏡(AFM)
5.粒子の分散・凝集
5-1.親液・疎液性(濡性)
5-2.粒子の接近・衝突
5-2-1.粒子濃度
5-2-2.ブラウン(Brown)凝集
5-2-3.沈降凝集
5-2-4.剪断凝集
5-3.凝集機構と凝集形態
5-3-1.反発力がない場合(急速凝集)
5-3-2.反発力がある場合(緩慢凝集)
5-4.分散・凝集状態の評価
5-4-1.濁度,透過光強度測定
5-4-2.粒子径分布測定
5-4-3.直接観察
6.スラリー流動特性
6-1.流動特性
6-2.流動特性に影響を及ぼす諸因子
6-2-1.粒子濃度
6-2-2.粒子径と粒子帯電の影響
6-2-3.pH,分散剤添加の影響
6-2-4.経時変化
6-3.流動特性評価法
6-3-1.共軸二重円筒形回転粘度計
6-3-2.円すいー平板形回転粘度計
6-3-3.単一円筒形回転粘度計(B型粘度計)と振動粘度計
6-4.流動特性と成形
7.粒子の沈降・堆積挙動
7-1.粒子の沈降挙動
7-1-1.自由沈降
7-1-2.水平方向の運動
7-1-3.遠心場における運動
7-1-4.干渉沈降
7-1-5.成相沈降・集合沈降
7-1-6.回分沈降試験
7-1-7.沈降パターンの観察例
7-2.堆積層の固化
8.粒子の充填特性
8-1.回分沈降試験による評価・解析
8-1-1.目視
8-1-2.沈降静水圧法
8-1-3.充填特性に及ぼす粒子間力の影響
8-2.定圧ろ過法による評価・解析
8-3.流動特性と充塡特性
9.スラリー調製
9-1.スラリー化
9-2.均質化
9-3.スラリー特性の最適化