「装置の中でどのように運動しているか」や「運転パラメーターを扱い原因と結果を体感していただけます!

乾燥・粉砕・造粒の基礎と各装置の選定法/スケールアップ、新しいトラブル対策
~「アクリル製小型粉体挙動実演モデル」シリーズを用いて解説~
  ★高速攪拌型「混合造粒機」   ★バスケット型「押出造粒機」
  ★傾斜皿形「転動造粒機」    ★2次元「流動層」デモ用モデル
  ★高速衝撃式「ピンミル」;粉砕機  ★回分式「流動層乾燥機」/「流動層造粒機」デモ用モデル
  ★均一ピッチ、スクリュー・フィーダー デモ用モデル  ★粉体用、振動フィーダー デモ用モデル

※受付を終了しました。最新のセミナーはこちら

セミナー概要
略称
乾燥・粉砕・造粒
セミナーNo.
170246
開催日時
2017年02月27日(月) 10:30~16:30
主催
(株)R&D支援センター
問い合わせ
Tel:03-5857-4811 E-mail:info@rdsc.co.jp 問い合わせフォーム
開催場所
江東区産業会館 第5展示室
価格
非会員:  50,906円 (本体価格:46,278円)
会員:  48,125円 (本体価格:43,750円)
学生:  11,000円 (本体価格:10,000円)
価格関連備考
会員(案内)登録していただいた場合、通常1名様申込で49,980円(税込)から
 ★1名で申込の場合、47,250円(税込)へ割引になります。
 ★2名同時申込で両名とも会員登録をしていただいた場合、計49,980円(2人目無料)です。
学校関係者価格は、企業に在籍されている研究員の方には適用されません。

■ 会員登録とは? ⇒ よくある質問
定員
30名 ※現在、お申込み可能です。満席になり次第、募集を終了させていただきます。
備考
昼食、資料付
講座の内容
趣旨
工業界において、固体粒子・液体・気体の混相流体系を扱う分野は少なくない。その中でも、乾燥、粉砕、造粒操作は、行程中にそれぞれの成分組成量、固体粒子の相互作用力関係が刻々と変化し、総合的に材料物性が著しく変化する単位操作である。 そのため、なかなか数値計算でのシミュレーションも容易ではなく、過去の経験と実際にやってみて分かる現象がいまだに多い
固体粒子とそれらの間にある気体、液体の相間関係は、スラリー、キャピラリー、フェニキュラー(Ⅰ、Ⅱ領域)、ペンジュラーと区分され、その特性を研究されている。それによって乾燥原理や、粉砕原理、造粒原理が異なり、装置選定の有力な手がかりとなる。
例えば最終製品である「粉・粒、状の物質」にどのような特性を持たせたいかにより、採用すべき乾燥原理は決まってくる。正しい「合目的製品」を得るには、この原理を使った乾燥設備をプロセスとして採用し、システムを構築しなければならない。この判断を誤ると、液体は分離できて「いわゆる乾燥」は終了したが、製品が目的機能を発揮することができない場合がある。
粉砕操作、造粒操作も、目的は「サイズと形態」であり、粒径がそろっても、形態が異なり目的の機能が発揮されなければ、それぞれの操作を行う意味が無い。
本講習では「合目的」という観点から、それぞれの単位操作の現象と材料に対する影響を考察し、装置選定の考え方を示す。又発生している現象からどのようなパラメーターを使ってスケールアップしてゆくべきか、間違いの無いスケールアップの方法と実際を解説する。
特に現場で起こりうる「粉・粒であるが為のトラブル」を分類し、原因を推測、対策をどのようなタイミングで実行してゆくべきか、「エスケープルート」の考え方で説明する。特にコストパフォーマンスに優れたトラブル対策は、これからの機器運営の効率化と共に、重要な課題である。若いエンジニアが装置を運転する際に経験する「メンテナンスの必要性」に関しても、エスケープルート的トラブル対策は、大きな影響がある。
セミナーの中では「アクリル製小型粉体挙動実演モデル」シリーズを使って、実際に粉砕、造粒中の粉・粒がどのように装置の中で運動しているかを見る。運転パラメーターも聴講者に扱ってもらい、原因と結果を体感していただく。
乾燥、粉砕、造粒操作は、様々な分野を横断する基本的単位操作で有り、1つの分野では当たり前の標準手法が、他の分野では全く新しい試みである事も多い。又、異なる分野で同じ悩みが、同じ様なブレークスルー手法で解決される可能性もある。
多くの若い技術者が「腑に落ちる」ように、整理した形で粉粒に対する考え方を解説する予定である。
プログラム

 1.はじめに
   粉・粒に関わる単位操作全体を俯瞰する。
   業界で扱われている粉体技術の影響、機能性粒子の活躍の状態を一部紹介する。
   なぜ、粉を扱うプロセスにトラブルが多いのか。粉粒の「形状による分離現象」は
   なぜ発生し、それらはどうしたら排除できるのか? コストを抑えたトラブル対策は、
   どのような方法で構築するのか。
 2.乾燥操作  
  2-1 乾燥操作の基本
   2-1-1 乾燥原理の分類
   2-1-2 乾燥カーブと主たるパラメーター
   2-1-3 乾燥装置の分類
   2-1-4 乾燥装置選定の考え方。
     -濃厚懸濁液;スラリーはどう乾燥する?
     -脱水ケーキはどう乾燥する?
     -微細粒子はどう乾燥する?
  2-2 乾燥操作の実際
   2-2-1 スケールアップ;直接乾燥分野
   2-2-2 スケールアップ;間接乾燥分野
   2-2-3 その他の乾燥分野
 3.粉砕操作
  3-1 粉砕操作の基本
   3-1-1 粉砕原理の分類
   3-1-2 粉砕機のパラメーター
   3-1-3 粉砕装置の分類
   3-1-4 粉砕装置選定の考え方
     -硬い物質(摩耗物質)にはどう対応する?
     -ナノオ-ダーにはどう粉砕する?
   3-2-1 回分式粉砕分野
   3-2-2 連続式粉砕分野
   3-2-3  その他の粉砕分野
 4, 造粒操作
  4-1 造粒操作の基本
   4-1-1 造粒原理の分類
   4-1-2 造粒終点と主たるパラメーター優先順位
   4-1-3 造粒装置の分類
   4-1-4 造粒装置の選定。
     -ダマにならず溶けやすい粒の造粒。硬くしっかりした粒の造粒は?
     -目的部位で分散し、粒子機能を発揮するための柔らかい造粒は?
   4-1-5 機能性粒子の創成。表面改質、複合化。
  4-2 造粒操作のスケールアップ。回分から連続操作。
   4-2-1 造粒とバインダー
   4-2-2 歩留まり向上と整粒
   4-2-3 造粒操作をシステムとして考える
 5.粉体機器のトラブル対応
  5-1 トラブルの原因、(複雑な事象ほど、シンプルに分解する)
  5-2 トラブルの分類、実際の例を挙げて一緒に考える。
  5-3 トラブル解決例、答えは一つでは無いが、実例を紹介する。
  5-4 トラブルを予測し対策、エスケープルートの考え方。
  5-5 IT化にともなうトラブルの新しい可能性。
 6.おわりに
  ・これから求められる「粒子挙動の見える化」。 数値シミュレーションの役割。
  ・体験したことを分類して応用が利くようにする為には?
  ・この分野で、技術者が学べること。失敗から学ぶこと。
  ・粉・粒を扱う技術に求められるもの。

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