2019年07月08日(月)
10:30~16:00
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非会員:
50,906円
(本体価格:46,278円)
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11,000円
(本体価格:10,000円)
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30名 ※現在、お申込み可能です。満席になり次第、募集を終了させていただきます。
プラスチックメーカー、成形加工メーカー、印刷加工メーカーなどの研究開発・生産製造に携わる方(初心者から中級者まで)。
【第1部】
・ ポリマーの生分解プロセス(酵素分解、自然環境中での分解など)
・ 生分解性ポリマーの特徴
・ 具体的な生分解性ポリマー(ポリアミド4、ポリカプロラクトン、ポリ乳酸、バクテリアポリエステルなどのバイオベースポリマー)
・ 生分解性ポリマーの繊維化、微粒子化、多孔化
・ 生分解にともなうナノ構造の変化
・ 生分解にともなう物性の変化
・ 生分解性ポリマーの改質や表面処理、他の材料との複合化による、高性能化・高機能化
【第2部】
・生分解性高分子の歴史的背景と分類
・生分解性高分子の合成経路と物性
【第3部】
・セルロースの生分解性
・プラスチック包装材の現状
・世界的な環境問題の原因と本質
【第1部】
昨今、深刻な海洋汚染を引き起こすマイクロプラスチックの問題が大きくクローズアップされ、衆目を集めている。この問題を解決するための処方の一つとして、生分解性ポリマーが再び脚光を浴びている。本講では、生分解性ポリマーとはどのようなものであり、どのようなプロセスを経て分解されるか、また、分解にともなって材料物性がどのように変化するか、などの項目について、基礎を解説する。
【第2部】
20世紀末までの高分子工業は石油由来の原料を元にしたものがほとんどで、資源枯渇の問題や廃棄後の焼却や埋め立ての問題がクローズアップされてきた。そのようなことから生物由来、生分解性というキーワードが注目を集めている。
本セミナーでは、生分解性高分子の歴史的背景と分類について整理するとともに、合成手順や分子鎖の構造、物性について述べる。特に今後有望な生分解性高分子として、グルコースをベースとしたポリ乳酸と微生物が菌体内に蓄積するポリ(3-ヒドロキシアルカノエート)について詳しく説明する。
【第3部】
セルロースからなる生分解性フィルムは木材パルプから作られており、プラスチックが開発される以前から存在していた。我々はこのフィルムを環境ニーズに合わせながら着々と進歩させ、新しい次世代フィルムとして世界に展開している。今回はこのフィルムのブランド戦略と昨今の環境問題の原因も解説しながら、この古くて新しい技術を紹介する。
【第1部】10:30~12:00
「ポリマーの生分解メカニズムと生分解性ポリマーの高性能化・高機能化」
1.ポリマーの生分解プロセス
1.1 自然環境中での分解
1.2 酵素分解
2.生分解性ポリマーの特徴
2.1 分子構造の特徴
2.2 具体的な生分解性ポリマー
a)ポリアミド4
b)ポリカプロラクトン
c)バクテリアポリエステル
d)その他のバイオベースポリマー
3.生分解にともなう変化
3.1 ナノ構造の変化
3.2 物性の変化
4.生分解性ポリマーの高性能化・高機能化
4.1 改質や表面処理、他の材料との複合化
4.2 難燃性の付与
5. まとめ
≪質疑応答・名刺交換≫
【第2部】12:45~14:15
「生分解性高分子の合成と物性」
1.生分解性高分子の歴史的背景
2.生分解性高分子の分類
3.ポリ乳酸
3.1 ポリ乳酸の合成プロセス
3.2 ポリ乳酸の結晶構造と物性
3.3 ポリ乳酸の生分解性
4.ポリ(3-ヒドロキシアルカノエート)
4.1 ポリ(3-ヒドロキシアルカノエート)の側鎖による分類
4.2 微生物培養による生合成プロセス
4.3 ポリ(3-ヒドロキシブチレート)の結晶構造と物性
4.4 ポリ(3-ヒドロキシブチレート)の生分解性
≪質疑応答・名刺交換≫
【第3部】14:30~16:00
「セルロースからなる生分解性フィルムの特徴とその包装材料への応用」
1.フィルムのメーカーシェア
2.ベースフィルムの製造方法
3.フィルムのライフサイクル
4.廃プラの処分の現状
5.セルロースの構造
6.セルロースの生分解性
7.フィルムの構造
8.フィルムのバリア性
9.使用事例
10.世界同時「脱プラ」現象はなぜ起こったのか
11.世界的な環境政策の動き
12.国内での環境政策の動き
13.メディアによる世界への影響
14.包装材料はどう対応していけばいいのか
≪質疑応答・名刺交換≫
10:30~12:00 第1部
12:00~12:45 昼食
12:45~14:15 第2部
14:15~14:30 休憩
14:30~16:00 第3部
生分解性,バイオマス,ポリマー,高分子,ポリ乳酸,セルロース,講座,セミナー,講演,研修