2019年08月28日(水)
10:30~16:30
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よくある質問
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30名 ※現在、お申込み可能です。満席になり次第、募集を終了させていただきます。
・機器測色と視感
・質感に関する光学的な背景及び基礎概念
・色彩及び質感に関する機器計測の実際
(積分球計測、多角度計測、表面アナライザー、分光イメージング)
・メタリック・パール色の特徴と計測
・肌の特徴と計測
・蛍光色の特徴と計測
・色彩・質感とCG再現
・色彩・質感の管理
・最近の色彩・質感関係の計測機器
・色彩・質感の計測評価と国際規格の最新動向
インダストリアルデザインに於ける質感の重要性が謳われて久しい.最近の工業製品や工芸品は,特殊な光学特性を備えた材料や複雑な表面加工・処理を施す事によって,多様な質感を表現している.このような背景の中,デザインや製造上の品質管理には,質感に関連する高次元の情報を簡単に計測できる機器が必要となり,統合アピアランス計測の関心が高まっている.このような背景の中,質感や色彩の基本的な理解と,測定技術の確立が必要不可欠である.
本講演では繊維やプラスチックといった一般材料から,特に自動車業界に多くみられる光学異方性を備えたメタリック・パール色や,人肌,及び蛍光色を含めた物体色全般にわたる測定対象を,モノづくりの視点を含めて俯瞰し,測定システムを利用する,あるいは構成する上での留意点を解説,正しい計測と評価につなげていく為の基本的な概念と知識の習得を目指す。また,最新のCG技術とのコラボレーションや,合理的なデザインや評価環境の構築について解説する.
更に最近の計測機器について,その原理や多くの計測例を紹介,その中で,測色システムと光学幾何条件,及び質感との関係や,材料と表面構造に関する最近のトピックを取り上げる.特に自動車塗色に関しては,マルチアングルのポータブル分光光度計、更には分光イメージング装置を持ち込み,計測の実際を理解して頂くと共に,質感に関する計測のアプローチについて,工業生産の側面に立って解説を行う.特に分光イメージングでは、自動車外装色の光輝感や、人肌の質感などを計測対象に取り上げる。
モノづくりとデザインに於いて、CMFは一つの重要なキーワードであり,デザインと製造の両側面からの統合的な解説を実施し,現状の問題点の把握と共に,将来のシステム構築への展開,展望を考察する.
1.色彩・質感の基礎
1-1.視感と色彩・質感
1-2.質感の基礎と物理的な背景
1-3.工業製品と色彩・質感
2.物体色計測の基礎と測定対象の特徴
2-1.物体色計測の為の機器構成
2-2.測定対象の質感バリエーションと特徴
2-3.測定対象と光学幾何条件
2-4.質感計測の実際(表面アナライザーによる実機実演)
3.変角測定とメタリック・パール色
3-1.メタリック・パール色の構成材料と発現機構
3-2.変角分光光度計に求められる特性
3-3.計測の実際と計測上の留意点
(マルチアングル機器による実機実演)
3-4.自動車塗色分布に見る質感と傾向
3-5.自動車の白とデザイン
4.蛍光色の測定
4-1.蛍光色の特徴と発現機構
4-2.蛍光色測定の基礎
4-3.各種測定方法と2分光器型分光光度計
5.分光イメージング
5-1.分光イメージングとは
5-2.分光手段と計測方法
(自動車外装色と人肌を用いて計測実演)
5-3.分光イメージングの注意点
6.品質管理の為の色差式の特徴と応用
6-1.各種色差式の特徴
6-2.メタリック・パール色の色差判定
DIN 6175-2とAudi2000色差式
7.3D-CGレンダリングへの展開
7-1.BRDF計測とCGレンダリング
7-2.調色シミュレーションとの連携と展開
8.今後の色彩計測の方向と将来予測
8-1.世界における日本のモノづくりの位置づけ
(特に色彩管理、色彩計測に関して)
8-2.物体色計測の方向性と将来
8-3.CIEの最新動向
(2019年ワシントン大会の TC会議報告)
色彩、測色、質感、計測、測定、評価、CMF、デザイン、メタリック、パール、自動車