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1.研究開発テーマ・マネジメントを取り巻く環境
1)21世紀の日本企業が置かれている現実
-アジアの新興国企業の追撃(化粧品、航空機の事例)と彼らの戦略「日本に学び、日本を抜く」
-アジアの新興国企業の脅威:「Low Hanging Fruit (低い所にぶら下がっているおいしい果実)」
-アジアの新興国企業の更なる脅威:「High Hanging Fruitでも台頭」
-革新的なテーマの創出・評価の必要性
2)日本企業の研究開発マネジメントの現状
-研究開発テーマを創出・評価する仕組みに目が向けられてこなかった
-対象テーマは顧客、業界や競合が提示してくれた
-革新的テーマ(High hanging fruit)について革新的テーマは不確実性高く、そもそも評価できないというあきらめ
-そのため、熱意を過度に重視
-「Garbage in, Garbage out.(どんなに研究開発者が強い熱意をもっていても、テーマが悪ければ悪い成果しか生まれない)」
3)日本企業の研究開発テーマ・マネジメントに必要なこと
2.日本企業の研究開発テーマの適性の見極めのマネジメントの3つの代表的問題
1)評価者の属人的な評価尺度(化学会社の例)
2)研究者の熱意を過度に重視する(無線機器メーカー・食品メーカーの例)
3)不確実性を軽視した評価(オフィス機器メーカーの例)
3.『木』の議論:様々な研究開発テーマ評価法:具体的内容、特徴、良い点・悪い点
<非財務法>
1)直感法(スティーブ・ジョブズ、井深大、シャープの例)
2)対話法(化学会社の例)
3)スコア法
a. BMO(Bruce Merrifield & Ohe)法
b. リスク-リターン法
c. STAR(Strategic Technology Assessment Review)法
d. 演習1:スコア法演習(「AテーマーBテーマ、どちらのテーマを選ぶべきか?」)
<財務法>
4)ディスカウント・キャッシュフロー法
a. NPV(正味現在価値)法
b. IRR(内部収益率)法
c. 演習1~5(NPV・IRRの算定と意思決定)
ディスカウント・キャッシュフロー法を使う上での注意点・前提
5)回収期間法
6)ECV(期待経済価値)法(演習6)
4.『森』の議論(1):良い研究開発テーマ評価システムの要件
1)個別の研究開発テーマ評価法の限界:「一つの評価法では、正しい評価はできない!」
2)研究開発テーマ評価の基本フレームワーク:不確実性・複雑性を所与とした評価システム
3)良い研究開発テーマ評価システムの要件
a. 不確実性・複雑性に対処しながらも分かり易い評価体系
b. 評価者・担当者の間で納得感・信頼感がある
c. 事業・製品で成功するための重要なポイントをきっちりおさえている
d. 革新的なテーマを正しく判断し意思決定ができる:多数決は機能しない
5.『森』の議論(2):全体評価体系としてのステージゲート・プロセス
1) ステージゲート・プロセスとは?
-良い研究開発テーマ評価システムの要件に対処したプロセス
-ステージゲート・プロセスは方法論ではない!ステージゲート法という命名は誤り!
-皆さんの会社のプロセスを含め、全てのプロセスは、そもそもゲートとステージのあるプロセスになっている!
2) ステージゲート・プロセスの11の工夫
3) ゲートでの評価体系・評価項目例
4) ゲートでの正しい意思決定法
6.最後に
【質疑応答】