第1部 製品の高級感を感じる要素と開発事例
10:30~12:15
≪受講対象≫
・製品の外観評価に自信がないあるいは、見方がわからないと思う方
≪必要な予備知識≫
・特に予備知識は必要ありません。
≪習得できる知識≫
・製品の外観を評価するための見方を習得できる。
≪講演の趣旨≫
同じ機能の製品でも高級品に見えるものと見えないものがありますが、それは
なぜでしょうか?高級に見えたものにはデザインによる工夫があるはずです。デ
ザインには形、色、材質など様々な表現方法があり、それぞれに見る人の気持ち
に働きかけるのです。
最近は一つの機能のものでも複数の企業で様々なデザインが造られる時代です
から、売り場において、第一印象で欲しいと思わせる工夫が必要なのです。欲し
いと思わせる中で、高級感というキーワードは重要です。価値を高く感じてもら
うことで多少の高い価格でも買ってもらえるからです。
この講義では高級感のある魅力的な製品を、事例を挙げながら解説をしていきます。
また、講演者の豊富なデザイン経験と感性工学を用いた研究も紹介していきます。
≪プログラム≫
1.商品開発の中のデザインの役割
1)商品開発のプロセス
2)デザインコンセプトの設定
3)高級感について
2.人の感情の構造
1)感情は感覚から
2)感情の構造を知る
3)感情をはかる
3.高級感のあるデザイン要素
1)高級感に関わる感性品質の洗い出し
2)形と高級感
3)色と高級感
4)素材と高級感
4.高級感に関する研究と開発事例
1)事例1 2)事例2
------------------------------------------------------------------------------------
第2部 CMFで表現する高級感と製品開発への応用
13:15~14:45
≪受講対象≫
・経営戦略担当、マーケティング戦略プランナー
・ものづくり関係者
・ベンチャー企業、関係者の方
・製品デザイン担当者、責任者の方
・素材メーカー担当者、責任者の方
・加工メーカー担当者、責任者の方
≪必要な予備知識≫
・工業デザインに興味がある方
≪習得できる知識≫
・この講座でものづくりに対する考え方が変わります!
・すべての開発はこの手法で乗り越えられます!
・実践講座ですので、会社にとって有益な情報です!
・新しい価値観を創出するには、どのような開発と手法が必要か学べます。
・トレンドによる製品デザインの方向性、検証!
・実際の現場での体験記
≪講演の趣旨≫
IBM、サムスン、ソニーでCMFデザイン、新規商品開発、デザイン戦略に約20年
ほど、携わった経験の中から、現場のものづくりをわかりやすく解説いたします。
製品をデザインするのに社内内部のノウハウや市場がどの様に動いているか?
他では学べないノウハウも習得できます。高級感とCMFとの結びつき、商品ブランドと
会社ブランドをわかりやすく解説いたします。
≪プログラム≫
1. 会社紹介
1-1 日本IBM、サムスン、ソニー、CMF Design Lab 設立
2. サムスンでの開発ストーリー
2-1 全米でシェアをとった、テレビで採用されたCMFデザイン。
二色成形を採用するまでの開発ストーリー
3. ソニーでの開発ストーリー
3-1 イヤーホンの金属化、開発ストーリー
3-2 外装に採用した柄、開発ストーリー
3-3 ライティングロットを採用したスピーカー、開発ストーリー
4. トレンド分析から学ぶCMF開発
4-1「トレンド分析からの商品開発法」の紹介
4-2 製品開発事例紹介
5. 質疑応答
------------------------------------------------------------------------------------
第3部 高級感を表現するための色彩と質感の評価
15:00~17:00
≪受講対象≫
・製品企画者、技術者、デザイナー
≪習得できる知識≫
・高級感などのコンセプトと色彩の関係が理解できる。
≪講演の趣旨≫
プロダクト・デザインやパッケージ・デザインにおいて、素材と加飾表現の
技術開発が進んでいる。しかし、「どのように色彩とテクスチャーを組合せれ
ば、その製品にとって最適となるか」を明確に示した方法が確立しているわけ
ではない。そこで、色彩感情研究を元に開発された感性評価手法を用いて、色
彩と質感の整理の仕方について解説する。
さらに、高級感などの製品コンセプトを色彩と質感によって表現する方法と表
現パターンについて考察する。最後に、事例研究としてコスメパッケージの色彩と
質感について、ユーザー(Z世代)が高級感などをどのように評価しているかを報告する。
≪プログラム≫
1. 色彩と質感・素材感表現の感性評価における課題
2. 色彩に関する感性評価の方法
2-1.色彩感情をベースとした感性評価
2-2.配色をどのように整理するか
3. 質感評価における視覚と触覚の役割
3-1.質感と基本的な触感次元
3-2.視覚と触覚の共通性
4. 質感・素材感の感性的評価法
5. 様々な高級コンセプトと表現
6. コスメパッケージを例として
6-1. 市場におけるコスメパッケージの見え方
6-2.Z世代によるコスメパッケージの評価
7. 質疑応答