比較的手頃な価格で利用できる3D-CADソフトウェア「FUSION360」を使用し、どのようなCAE解析が可能なのか、CAEの結果を確認する際のポイントなど、身近な機器簡易モデルを通じて説明し、製品開発においてどのような効果をもたらすかを提案いたします。
※本セミナーはZOOMを使ったLIVE配信セミナーです。会場での参加はございません。
※日程が変更になりました。(6/4更新)
6月12日 → 8月6日(火)
0. 講師自己紹介 ならびに 会社紹介
1. CAEの必要性と現状
1-1. 求められる開発の精度,スピード
1-2. 「デジタルツイン」による開発
1-3. フロントローディング
1-4. 5ゲン主義
1-5. CAEの重要性
1-6. FUSION360を利用したCAE
2. CAE手法
2-1. その形状は耐えうるか?
CAE結果を用いた変形/破壊に対する判断方法
<静的応力(線形/非線形)>
(1)曲げCAEの設定および結果の読み方(見るべき個所は?)
(2)材料変更時の結果比較のポイント
(3)形状差分で対策する際の注目点
2-2. 振動時の弱点はどこに?
振動時の破壊個所の予想、対策効果の検証
<モード周波数解析>
(1)CAE後の挙動の見方,系の読み方
(2)対策前後の差分比較(挙動の変化,破壊の有無検証)
2-3. 熱はどのように伝わっていくか?
熱源からの伝わり方・伝え方
<熱解析(伝導、伝達、放射)>
(1)TIM差分による放熱解析の注意点
(2)熱放射での熱の伝わり方,押さえ方の検証
2-4. 強制空冷の効果を知りたい
ヒートシンクや風量など、発熱対策を検証する
<電子デザインの冷却解析>
(1)空間内の空気の流れ・よどみ・逆流を確認
(2)空気移動による冷却を行う際の着目点
2-5. その部品形状・材料は急な変形が起きても大丈夫か?
部品形状の急変影響は準静的解析で経過を読み解く
<準静的イベントシミュレーション>
(1)形状急変に至るまでを時間経過(応力・変形度合い)で確認
(2)時間経過を踏まえた材料選定・形状検討
2-6. その構造は衝撃を与えても耐えられるのか?
複数部品での衝撃影響を動的解析で読み解く
<動的イベントシミュレーション>
(1)例)関節構造部の強度と変形の検証
(2)例)ハンマー衝撃時の材料状態を検証・判断
2-7. 最適な形状を模索する「もっと軽く!強度は変えずに!」
使用に適した部品形状を最適化解析で探しだそう
<シェイプ最適化>
(1)基本形状の性能を維持して軽量化を図る
2-8. 射出成型部品の弱点を解析で探りだそう!
材料流れから見る射出成型部品のウイークポイント
<射出成型シミュレーション>
(1)ゲートやランナー位置による強度差分を確認
(2)ウイークポイント回避のための検討方法
2-9. 防水構造・部品は最適か?
止水パッキンを用いた防水構造の事前検証
<応用編:静的応力(線形/非線形)>
(1)IP規格(推進)における安全率の検証
(2)パッキンの止水性能の判断方法(応力,ひずみ など)
2-10. 落下衝撃に耐える「構造」とは?
大衝撃時の製品・部品の弱点の見方
<応用編:動的イベントシミュレーション>
(1)構造物落下時の変形・破壊を検証(複数の部品変形を追う)
(2)同じ構造モデルを使った多方面の落下時状態検証
(3)衝突面の材質と摩擦力
2-11. 見えない「空気」を制御する!
空気の流れを構造で最適化する
<応用編:電子デザインの冷却>
(1)空気の分布、風量から空気流れ状態を検証
(2)空気を制御するための構造変更ポイント
(3)目標(風速・風量)に沿うためのCAE結果注目点
3. CAEの使いどころ=フロントローディング
3-1. 開発時間短縮
3-2. 製品品質判断
3-3. 比較(コスト、調達性 など)
3-4. 障害検証
3-5. その他 事例
4. まとめ
4-1. 設計者CAEによる客観的判断
4-2. 品質確保の手段
4-3. 総合的な製品保証
4-4. 次の開発ステージへ
【質疑応答】