2021年03月09日(火)
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・ 電子機器開発の経験が浅く、基礎的なことからマスターしたい方
・ 電子機器開発、EMC設計・対策について、ある程度の経験はあるが、全体を整理して理解したい方
・ EMC設計・対策に携わっているが、なかなか思うようにいかないと感じている方など
・ 電子機器のEMC関連の基礎知識、基本メカニズム
・ EMC対策設計の基本的な考え方と要点
・ 機器個別に対応した回路実装設計の実際的手法
・ EMC関連において、見落としやすいポイントの理解
電子機器のノイズ問題に対して、電磁界解析や実験などで得られた対策手法、ノウハウ、ルールなどが蓄積されてきています。それでも、出荷段階で EMC 規格をクリヤできず、苦しむこともあります。この中には、以前は効果があったのに、今回は思うようにいかなかったということもあります。
このような事態にならないためには、ノイズ問題のメカニズムをきちんと理解し、機器個別に対応した設計を行う必要があります。
本講座では、一般論を整理します。次に、応用が効くように回路実装設計における重要なポイント、及び、見落としやすいことなどを重点に、わかりやすく解説します。
1.電子機器のEMC問題と規格の概要
1)電子機器から見たEMC問題
2)EMC規格の構成
3)EMC規格クリヤが難しい規格は?
2.EMC対策 3つの基本的な考え方
1)機器開発のステップ:開発工程の上流で配慮
-開発コスト、期間の最小化のために
2)エネルギーの流れ:ノイズ発生の上流で配慮
-効果的な対策のために全方位、全周波数領域で配慮
3)想定できる個所は、全方位、全周波数領域で配慮
-もぐらたたきにならないために
・想定可能な個所とは
EMS対策で留意するポイント
EMI対策で留意するポイント
3.EMC対策の中心はプリント基板の回路実装設計
1)なぜ、プリント基板の回路実装設計が重要なのか
2)プリント基板で起きる3つのノイズ-SI、PI、EMI
3)最も厄介なEMIノイズそのエネルギーの流れ
4.EMC設計のために必要な電磁気・伝送回路の基礎
1)回路実装設計のために必要な理論
2)回路図を見て思いこまないために
3)デジタル回路特有の電磁界
4)分布定数回路の振舞い
5)意図せずアンテナになってしまうもの-アンテナモデルと放射
5.EMC設計において必須となる8つの基本ルール
1)電子回路を構成する3要素とは
2)デバイスの選択と実装設計―主要なデバイスは大規模LSI
閑話休題:車載マイコンは、どこまで、EMCへ配慮がされているか
3)配線への配慮
4)グラウンド系の強化
閑話休題:グラウンド設計で混乱しないために
6.まとめ