e-Axle用フルードの要求特性と技術展望【WEBセミナー】

セミナー概要
略称
e-Axle用フルード【WEBセミナー】
セミナーNo.
stb250905
開催日時
2025年09月17日(水) 10:30~16:30
主催
S&T出版(株)
問い合わせ
Tel:03-5857-4811 E-mail:info@rdsc.co.jp 問い合わせフォーム
講師
GS Caltex Corp. 技術顧問(工学博士)
浜口 仁 氏

略歴
・1972年~1996年:日本鉱業(株)(現ENEOS(株))に勤務
・1975年~1976年:インペリアルカレッジ留学
・1979年に世界初のMoDTC配合油を市販化
・1993年に東京大学より博士号(機械工学)取得
・1994年にJASO 2サイクル油のオンファイルシステム構築
・1996年~2012年:エボニック・ジャパン(株)に勤務
・1997年~2012年:自動車技術会、日本トライボロジー学会などの各種委員会に参画
・1999年~現在:日本建設機械施工協会 油脂技術委員会 副委員長
・2009年~現在:JAMAルブオイルセミナータスクフォース委員会 アドバイザー委員
・2012年~2014年:エボニック・オイル・アディティブス 技術顧問
・2014年~    :GS Caltex Corp. 技術顧問
・2014年に日本トライボロジー学会より功績賞受賞。
価格
非会員: 52,800円(税込)
会員: 46,200円(税込)
学生: 52,800円(税込)
価格関連備考
52,800円 (Eメール案内登録価格:1名46,200円,2名52,800円,3名71,500円)

※Eメール案内を希望されない方は、「52,800円×ご参加人数」の受講料です。
※Eメール案内(無料)を希望される方は、通常1名様52,800円から
 ★1名で申込の場合、46,200円
 ★2名同時申込の場合は、2名様で52,800円
 ★3名同時申込の場合は、3名様で71,500円
 ★4名以上同時申込の場合は、ご参加人数×20,900円
  ※4名以上お申し込みの場合は、ご連絡ください。

※2名様以上の同時申込は同一法人内に限ります。
※2名様以上ご参加は人数分の参加申込が必要です。
備考
<Webセミナーのご説明>
・本セミナーはZoomウェビナーを使用したWebセミナーです。
 ※ZoomをインストールすることなくWebブラウザ(Google Chrome推奨)での参加も可能です。お申込からセミナー参加までの流れはこちらをご確認下さい。

<禁止事項>
セミナー当日にZoomで共有・公開される資料、講演内容の静止画、動画、音声のコピー・複製・記録媒体への保存を禁止いたします。
講座の内容
趣旨
 インバーター、モーター、減速ギヤを一体化したe-Axleは、EVやHEVの駆動系として主流となりつつあるが、その構造・設計はバリエーションが多く、潤滑油に求められる性能・特性も構造・設計による影響を受ける。特に、それぞれの構成要素が異なるパターンで発熱するため、その冷却には細心の注意が必要である。近年のe-Axleは、モーターと減速ギヤをe-Axleフルード(EPTF)と呼ばれる潤滑油で同時に冷却・潤滑する方式が普及しつつあり、潤滑油には、冷却能力を始めとして、潤滑性、電気絶縁性などの多機能性が求められるだけでなく、様々な材料に対する適合性も求められる傾向にある。本講では、将来に向けてインバーターや電池の冷却を潤滑油が担当する場合の問題点などについても解説する。
プログラム

1. はじめに
 ・自動車の脱炭素規制の動向
 ・自動車メーカーのEV戦略
 ・世界のEV販売台数
 ・EVを巡る主な政策と自動車メーカーの最近の動き
 ・自動車のパワートレインとその変遷
 ・e-Axleとは?
 ・e-Axleの構造例/適用例

2. e-Axleの種類
 ・e-Axleの構成要素とそのバリエーション
 ・e-Axleの構成要素とフルードの役割
 ・e-Axleの構造例
 ・市販EVの使用潤滑油
 ・既販e-Axleの仕様比較
 ・e-Axleサプライヤにおける開発の方向性

3. e-Axle用フルード(EPTF)の要求特性
 ・自動車用駆動系メカニズムに採用されている機械要素
 ・従来の駆動系との違い
 ・EPTFが受ける過酷度
 ・低電費
 ・高速対応
 ・油膜保持
 ・低騒音
 ・電気特性
 ・材料適合性
 ・耐久性
 ・低粘度化と処方最適化の事例(文献検索)

4. EPTFの構成基剤
 ・駆動系オイルの構成要素とその働き
 ・潤滑油に用いられる基油とその用途
 ・EPTFに用いられる基油とその物性
 ・冷却性へのフルード粘度/基油分子構造の影響
 ・基油のタイプと熱伝導率・比熱の関係
 ・駆動系潤滑油に用いられる添加剤
 ・粘度指数向上剤の分子量が油膜厚さに及ぼす影響
 ・油膜形成型ポリマーのEHL油膜向上効果について
 ・粘度指数向上剤のタイプが疲労寿命に及ぼす影響
 ・硫黄系添加剤の影響
 ・基油タイプの影響について
 ・EPTFの3つのトレードオフ

5. 潤滑油によるEVの冷却技術
 ・EVの発熱要素とフルードへの要求
 ・電気自動車の発熱箇所と冷却回路
 ・EVのバッテリー冷却システム例
 ・高速走行⇔急速充電の繰返しにおける電池温度推移
 ・間接水冷と浸漬冷却による電池温度の差異
 ・モーターの冷却方法
 ・浸漬油冷と間接水冷によるモーター温度の差異
 ・フルードの冷却性評価法
 ・フルード基剤の分子構造が冷却性能に及ぼす影響
 ・フルードの物性と冷却性について
 ・各種物質の代表物性と熱伝達率
 ・潜熱を利用した冷却

6. EPTFの将来展望
 ・自動車用潤滑油の変化予測
 ・e-Axleの将来展望
 ・e-Axle用フルード(EPTF)のための性能評価技術
 ・基剤タイプの影響を克服するHybrid処方について
 ・EPTFの将来展望

7.まとめ

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