1.高分子レオロジーの世界観
1-1 弾性と粘性の本質 -粘性・弾性の基本法則を理解する-
1-2 高分子性と緩和時間 -高分子性を定性的に理解する-
1-3 デボラ数やワイセンベルグ数など -高分子成形加工で重要な無次元数
2.高分子成形加工に関係するレオメトリーの基礎
2-1 せん断変形、伸長変形 -成形加工を考える基礎となる変形場-
2-2 線形粘弾性とBoltzmannの重畳原理 -高分子レオロジーの基礎-
2-3 動的線形粘弾性と緩和スペクトル -材料特性をレオロジー的にみる-
2-4 時間-温度換算則 -周波数依存性と温度依存性-
2-5 代表的な緩和時間と弾性率の意味 -絡み合い、ゴム状態、ガラス状態-
2-6 法線応力差の発現 -粘性流体とは違う流れ場になる-
2-7 高分子溶融体の材料特性(せん断流動特性、伸長流動特性)を読む
3.高分子成形加工における均質系場のレオロジー現象
3-1 システム方程式 -保存則と材料特性との関係-
3-2 成形加工におけるせん断流れと伸長流れ -成形法と流動・変形モ-ド-
3-3 牽引流れと圧力流れ -成形加工の支配的な流動場-
3-4 高分子流体のせん断粘度測定 -定常性・等温性・すべり-
3-5 せん断流れ場の法線応力差の影響-ダイスウェル・ワイセンベルグ効果など-
3-6 拡大・縮小流れ場の法線応力差の影響 -渦など-
3-7 自由表面を含む場の法線応力差の影響 -ネッキング、レゾナンスなど-
4.高分子成形加工における不均質系場のレオロジー現象
4-1 温度場が影響する不均一性 -結晶化、ガラス化、フラクチャーなど-
4-2 法線応力・圧力場が影響する不均一性 -気相形成などの発泡-
4-3 粒子密度場が影響する不均一性 -ゴム分散材、ナノコンポジットなど-
5.高分子成形加工のトラブルシューティングに向けて
5-1 流動・変形・温度履歴が残る成形加工について
5-2 界面表面から構造制御する成形加工について