照明やディスプレイだけでなく、新しくヘルスケア分野などへの用途展開にも期待感が高まる有機エレクトロニクス。
実用化加速の鍵を握る、容易で安価なデバイス形成技術の最前線と、ディスプレイ・照明・RFID・ウェアラブルデバイス等の種々の分野におけるビジネス事情を俯瞰し、商機を見だす

有機エレクトロニクス技術最前線とビジネス活路・戦略
~技術進展とディスプレイ・照明・RFID・ウェアラブルデバイスへの活路~

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セミナー概要
略称
有機エレ
セミナーNo.
st150406
開催日時
2015年04月20日(月) 10:30~17:30
主催
サイエンス&テクノロジー(株)
問い合わせ
Tel:03-5857-4811 E-mail:info@rdsc.co.jp 問い合わせフォーム
開催場所
きゅりあん 6F 中会議室
価格
非会員:  55,000円 (本体価格:50,000円)
会員:  52,250円 (本体価格:47,500円)
学生:  55,000円 (本体価格:50,000円)
価格関連備考
54,000円 ( 会員受講料 51,300円 )
​​【2名同時申込みで1名分無料(1名あたり定価半額の27,000円)】
  ※2名様とも会員登録をしていただいた場合に限ります。
  ※同一法人内(グループ会社でも可)による2名同時申込みのみ適用いたします。
  ※3名様以上のお申込みの場合、上記1名あたりの金額で追加受講できます。
  ※受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
備考
昼食・資料付
講座の内容
プログラム

第1部:有機エレクトロニクスデバイスの技術最前線と産業応用への展望

(10:30~14:20  ※途中休憩は12:00~12:50)
<趣旨> 溶液塗布による簡便な手法で、移動度が10-20 cm2/Vsの単結晶有機半導体薄膜を4インチ以上の大面積にわたって均一に形成する手法が開発され、フレキシブルディスプレイのみならず、RFIDタグやウェアラブルデバイス用論理回路への応用が実用化研究の段階に来ている。本セミナーでは、高価な真空装置を必要としない容易で安価な手法で、有機半導体デバイスを形成する手法の魅力とプロセスの詳細について解説し、すでに試作されている従来の8倍速で駆動する液晶ディスプレイなどの実デバイスの製作についても紹介する。さらに、本プロセスによって最高の性能の有機トランジスタを実現した、化学合成による新規材料開発研究、及び電子キャリアの伝導メカニズムの物性の基礎学術的基盤についても明らかにしたうえで、今後の有機エレクトロニクスのさらなる発展への見通しを示す。

1.有機エレクトロニクス
 1.1 はじめに
 1.2 有機エレクトロニクスデバイスの高性能化への期待

2.有機トランジスタについて
 2.1 有機半導体材料 
 2.2 有機トランジスタの原理
 2.3 様々な有機トランジスタとその性能

3.有機単結晶トランジスタ
 3.1 有機単結晶トランジスタの開発とその桁違いの性能
 3.2 有機半導体の本当の実力について
 3.3 有機トランジスタの性能の決定要因

4.塗布法による有機単結晶薄膜トランジスタ
 4.1 溶液から成長する有機単結晶トランジスタ
 4.2 塗布型有機単結晶トランジスタの特性
 4.3 塗布型有機単結晶トランジスタの電子伝導機構
 
5.塗布法による大面積有機単結晶薄膜トランジスタマトリックス
 5.1 印刷法による塗布型有機単結晶のアレイ化
 5.2 印刷法による8倍速液晶ディスプレイパネル
 5.3 印刷法による高速有機トランジスタ
 5.4 印刷法によるCMOS回路とRFIDタグ
 
6.今後の有機エレクトロニクスデバイスの高性能化と産業応用への展望
 6.1 ウェアラブルデバイス応用について
 6.2 今後の展望

  □質疑応答・名刺交換□

≪得られる知識≫
 有機エレクトロニクス、有機トランジスタ、有機半導体材料
≪キーワード≫
 プリンテッドエレクトロニクス、フレキシブルディスプレイ、ウェアラブルデバイス、CMOS回路


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~パテントから暴く、新潮流分野の技術開発動向とビジネス戦略シリーズ【有機デバイス編】~

第2部:有機エレクトロニクスデバイス技術にみる、ビジネスへの展開と事業戦略

(14:30~17:30)
<趣旨> 有機エレクトロニクスデバイス技術は世界的にも注目されている。本セミナーでは、RFIDタグやウェアラブルデバイス用論理回路への応用だけでなく、フレキシブルなディスプレイや照明についても、特許からみた技術開発動向を紹介する。そして、有機EL照明ビジネスについて、「有機エレクトロニクスデバイスへの取り組み」と「ビジネスモデル構築」の関係を考察する。有機EL照明ビジネスの考察に基づき、有機エレクトロニクスの今後のビジネス展望を俯瞰する。さらには、世界の企業/研究機関の技術開発/特許出願に関する動向分析から、有機エレクトロニクスデバイスが主役となれる有望分野は、「ヘルスケア&医療診断」や「介護&見守り用の使い捨て可能な人体健康情報センサー/デバイス/システム」の領域と捉えられることも紹介する( Koninklijke Philips、GE Healthcare、Apple、Samsung、Qualcomm、・・・)。人体に近接する健康情報センサー/デバイスには、MBAN/BAN(Medical Body Area Network/Body Area Network)との連携が必須であり、ICT業界を巻き込んだ「人間の皮膚表面争奪戦」となる。

1.はじめに    
 1.1 企業における知的財産 ~企業経営視点からみると・・・
 1.2 企業における特許の役割 ~「時空を超えた発想」が必要

2.「企業が取得すべき特許」とは何か?
 2.1 強い特許の取得 ~「当たり前」こそ、最強の特許
 2.2 特許をもてば,何ができるのか? ~「ビジネスモデル構築」に役立つ
 2.3 企業では、コスト意識をもつことが重要! ~特許にするには100万円!
 2.4 「企業が保有すべき特許件数」の目安 ~「質」を前提とした「量」

3.企業に必要な戦略的特許マネジメント
 3.1 技術だけでは、企業間競争に勝てない! ~本格的事業は基本的特許権利期間満了後
 3.2 特許の価値と強みを維持する工夫 ~「相対的優位性」の持続化
 3.3 医薬品特許にも、大量特許出願はある! ~「常識」を疑え!
 3.4 特許訴訟はいつ起こる? ~事業を支えるのは「改良発明」!
 3.5 知財収益化の方法論 ~MOT:Monetization of Patent

4.NEDOの取り組み:特許情報分析で俯瞰
 4.1 竹谷先生を中心とする、NEDOの取り組み ~参画企業の狙いは?
 4.2 特許情報:技術開発動向はどこまで把握できるか? ~特許出願前調査が重要!
 4.3 特許情報検索の活用法 ~特許分類*技術用語、そして・・・
 4.4 「特許出願戦略の要諦」に学ぶ:特許情報検索 ~競合の「日本公開系特許」に注目!
 4.5 塗布型結晶化法:高移動度有機半導体作製法特許(大阪大学)
 4.6 高移動度有機半導体材料:特許(JNC+大阪大学)
 4.7 ソース/ドレイン低抵抗コンタクト構造:特許(大阪大学+大阪府立産技総研)
 4.8 特許が示唆:温度センサーへの取り組み ~特許出願は未公開段階(?)
 4.9 RFIDアンテナ:特許(トッパン・ムアーズ)
 4.10 無電解メッキ:特許(日本エレクトロプレイテイング・エンジニヤース+大阪大学)
 4.11 デンソー ~特許からみた参画の狙いは?
 4.12 富士フイルムの取り組み ~有機薄膜COMイメージセンサー特許
 4.13 富士フイルムと組む,パナソニック ~有機薄膜CMOSセンサー対応回路特許

5.NEDOの取り組みの競合:どこに?
 5.1 フレキシブルデバイス ~流通温度管理システムの先行事例
 5.2 Thin Film Electronics:ビジョン ~2012年提示の用途/市場
 5.3 Thin Film Electronics:次の一手 ~公表資料からの読み取り
 5.4 フレキシブルメモリー ~特許情報:検索での俯瞰から分析へ
   ・Thin Film Electronics:polymer memory
 5.5 フレキシブルトランジスター ~特許情報:検索での俯瞰から分析へ 
   ・PARC:transistor
     ・ 大阪大学:μ~5cm2/V・s達成
 5.6 フレキシブルセンサー ~特許情報:検索での俯瞰から分析へ
     ・ PST Sensors:printed Si sensor
 5.7 フレキシブルディスプレイ ~特許情報:検索での俯瞰から分析へ
   ・Acreo:printed display
 5.8 フレキシブルバッテリー ~特許情報:検索での俯瞰から分析へ
   ・Imprint Energy:printed battery 
   ・半導体エネルギー研究所:LIB、日本電気:有機ラジカル電池
 5.9 Energy Harvesting(環境発電) ~特許情報:検索での俯瞰から分析へ
   ・EN Ocean ~ビル照明のON/OFF用リモコン電源
 5.10 フレキシブルRFIDとアンテナ ~特許情報:検索での俯瞰から分析へ
   ・Kovio:printed antenna
   ・Thin Film Electronics:Kovio買収の目的は?

6.有機EL照明ビジネスに学ぶ:特許とビジネスモデル構築
 6.1 有機EL照明
 6.2 有機EL照明:基本構造特許 ~国内3社は・・・
 6.3 有機EL照明:韓国企業動向 ~Kodak特許はLGが買収(出光興産も出資)
 6.4 有機EL照明:LGの事業戦略 ~構造特許は4社の争奪
 6.5 有機EL照明:パナソニックとコニカミノルタの動向 ~SID開催時期に公表
 6.6 有機EL照明:発光層の低電圧化の工夫 ~審査官引用特許で、技術開発経緯を知る
 6.7 有機EL照明:ビジネスモデル ~やはりスマイルカーブ!
 6.8 有機EL照明:材料供給ビジネス ~事業化に備えた特許網構築
 6.9 照明ビジネス:デザインとブランドが必須! ~事業化はブランドの確保から
 6.10 照明ビジネス:大手企業は何を狙う? ~世界エネルギー消費の約20%は照明用
 6.11 照明ビジネス:EMSから無線通信規格まで ~DC電源のEMSが重要に 
 6.12 照明ビジネス:覇権を目指す取り組み ~En Ocean v. Qualcomm
 6.13 照明ビジネス:有機ELの悩ましさ ~照明の世代交代は約60年周期

7.有機エレクトロニクスデバイスの今後の展望
 7.1 ゴールイメージを考えてみよう! ~創ったモノの利用先は?
  ・「人間が必要とするもの」のうち、何を?/どう?創る
 7.2 将来事業の狙い目は? ~Health is Wealth!
  ・ヘルスケア用使い捨てセンサー/デバイス/システム
  ・Samsung:ヘルスケアに向け、既に始動
  ・Apple v. Samsung:ヘルスケアでも衝突(?)
 7.3 将来事業の展開策は? ~MBAN/BANとの連携!
  ・Horizon2020に組み込まれたeHealth 
  ・本当に必要なセンサー/デバイス/システムは?
 7.4 ヘルスケアを目指すBAN ~ICTの活用
  ・Koninklijke Philips ~Wearable Medical DevicesとBAN(HealthTech)
  ・GE Healthcare ~Medical BAN専用周波数帯(FCC)
  ・Qualcomm ~「真のHealthcare」に関心!

8.まとめ
  ・発想の転換 ~サプライチェーンに「トライアングル発想」を!
  ・伊藤若冲『芍薬群蝶図』 ~米国特許弁護士の示唆するところは・・・

  □質疑応答・名刺交換□
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