架橋の導入法、架橋密度、複雑な相図の読解法、分子構造と物性の予測…etc.
高分子の粘弾性などの物性制御に役立つ1講

高分子の研究開発力を上げる!“架橋”の基礎と物性制御のコツ

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セミナー概要
略称
架橋
セミナーNo.
st151112
開催日時
2015年11月19日(木) 10:30~16:30
主催
サイエンス&テクノロジー(株)
問い合わせ
Tel:03-5857-4811 E-mail:info@rdsc.co.jp 問い合わせフォーム
開催場所
きゅりあん 4F 研修室
価格
非会員:  49,500円 (本体価格:45,000円)
会員:  47,025円 (本体価格:42,750円)
学生:  49,500円 (本体価格:45,000円)
価格関連備考
48,600円 (会員受講料 46,170円 )
定価:本体45,000円+税3,600円
会員:本体42,750円+税3,420円
【2名同時申込みで1名分無料(1名あたり定価半額の24,300円)】
  ※2名様とも会員登録をしていただいた場合に限ります。
  ※同一法人内(グループ会社でも可)による2名同時申込みのみ適用いたします。
  ※3名様以上のお申込みの場合、上記1名あたりの金額で追加受講できます。
  ※受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
備考
※資料・昼食付
講座の内容
習得できる知識
【知識】架橋の種類と性質,ゲルとゲル化点に関する基礎知識,ゲル化メカニズム,ゲル化点の同定法,ゲルの粘弾性,ゲルの強度解析
【技術】架橋の導入法,複雑な相図の読解技術,粘弾性データの読み取り方,分子構造から物性を予測する方法
趣旨
 架橋は高性能・高機能高分子材料を得る方法の一つである.架橋により高分子は他材料にみられない特徴的な物性や運動性を示すようになる.本講座では,未架橋高分子系,特に高分子溶液の特性に簡単に触れ,架橋による液体から固体への変化をゾル-ゲル転移の視点から捉える.構造上の変化(ネットワーク形成)と運動性の変化(粘弾性)の相関に注目しながら,高分子の物性制御を行う上で基本的な概念を説明する.それらの知見をもとに,複雑な架橋構造を有する水素結合ゲル,水溶性ゲル,バイオポリマーゲル,剪断で誘起されるゲル,などの具体的な例を紹介し,新規ゲル材料開発のヒントとする.
プログラム
 1.架橋の生成(Part1)
  1.1 化学架橋と物理架橋
  1.2 多官能性低分子の分岐反応と高分子の架橋反応
  1.3 架橋強度と架橋寿命
  1.4 架橋体の分子量分布と平均分子量(理論解析)
  1.5 水素結合による架橋(低分子ゲル化剤,水素結合性微結晶)
  1.6 疎水凝集による架橋(会合性ゲル)
  1.7 バイオポリマーの架橋(ヘリックス架橋,イオン補足架橋)
  1.8 架橋の独立性と協同性
 
 2.架橋の構造(Part2)
  2.1 ゲルの大域構造と局所構造(構造パラメータ)
  2.2 架橋数(架橋密度)とゲル化点
  2.3 架橋多重度と架橋長(架橋パラメータ)
  2.4 ゲル化点測定による架橋構造の推定(エルドリッジ-フェリー法)
  2.5 架橋の弾性的有効性(スカンラン-ケースの判定条件)
  2.6 架橋を阻害する因子(水和,高分子のコンホメーション変化)
  2.7 高分子の立体規則性と架橋
 
 3.架橋の運動(Part3)
  3.1 外力による架橋点の移動とゆらぎ(アフィン変形と非アフィン性)
  3.2 架橋のすべりとゲルの張力(張力プラトーの出現)
  3.3 高分子の粘弾性に関する基礎概念(複素弾性率,非線型粘度,剪断開始流)
  3.4 架橋の組み替えによる粘弾性の発現
  3.5 架橋の消滅と生成によるレオロジー特性(シニングとシックニング)
  3.6 架橋体の時間依存性流動(流動硬化,応力極大,流動破壊)
  3.7 架橋体の破断強度
  □質疑応答・名刺交換□
※入門部分1.に重点をおき,架橋の導入法,架橋密度,架橋体の構造,運動性などについて,測定原理に時間を十分に配分し,基礎概念の復習を含めて初歩から説明します.一部の進んだ内容(研究最前線のテーマ)については時間の制限により割愛する可能性がございます.
 
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