―実用化に向けた研究開発の最前線を4名の講師が解説します―

エンジン効率向上に向けた燃料改質技術の研究開発動向
エンジン効率向上の一手として、自動車メーカ各社および国家プロジェクトでの研究開発が進められている「燃料改質技術」
本セミナーでは、その基礎、要素技術、実用化に向けた課題と検討が必要な項目について、研究開発の最前線で活躍する4名の講師が議論します。

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セミナー概要
略称
燃料改質
セミナーNo.
st170319
開催日時
2017年03月28日(火) 10:30~16:10
主催
サイエンス&テクノロジー(株)
問い合わせ
Tel:03-5857-4811 E-mail:info@rdsc.co.jp 問い合わせフォーム
開催場所
きゅりあん 4F 第1特別講習室
価格
非会員:  55,000円 (本体価格:50,000円)
会員:  52,250円 (本体価格:47,500円)
学生:  55,000円 (本体価格:50,000円)
価格関連備考
54,000円 (会員受講料 51,300円)
定価:本体50,000円+税4,000円
会員:本体47,500円+税3,800円
【2名同時申込みで1名分無料(1名あたり定価半額の27,000円)】
  ※2名様とも会員登録をしていただいた場合に限ります。
  ※同一法人内(グループ会社でも可)による2名同時申込みのみ適用いたします。
  ※3名様以上のお申込みの場合、上記1名あたりの金額で追加受講できます。
  ※受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
備考
※資料・昼食付
※講義中の録音・撮影はご遠慮ください。
※講義中のパソコン使用はキーボードの打音などでご遠慮いただく場合がございます。
講座の内容
プログラム

第1部 燃料改質技術の基礎と実用化に向けた必要技術・検討項目(10:30~11:40)


<趣旨>

 燃料改質により得られる改質燃料のおいしさを、化学反応を交えながら解説するとともに、排熱で燃料改質を行う場合の基本事項の確認を行う。

<プログラム>

 1.はじめに

 2.熱平衡計算から推測する改質燃料成分
 
 3.改質燃料成分が自着火及び層流燃焼速度に及ぼす影響

 4.模擬改質燃料が機関性能に及ぼす影響~ガソリンエンジンを例に~

 5.実用化に向けて必要な技術
 
 6.まとめ


  □ 質疑応答 □


第2部 ガソリン燃料改質によるエンジン性能の改善と改質触媒に関する研究(12:20~13:30)

<趣旨>
 
本講演では、ガソリンエンジンにおいて、EGR配管経路中に改質触媒を持つオンボード燃料改質システムを考案し、原理確認を行なった研究について、改質ガス成分をガソリン混合気に混ぜた素反応計算や単気筒エンジン実験を行なうことにより、水素だけでなく水素以外の成分が燃焼性能に与える影響について考察いたします。
 また、講演の後半では、上記の研究と同時に行なった改質触媒の耐劣化性向上に関する検討および、実際の改質器を備えた単気筒エンジン実験の結果を踏まえ、燃料改質ガソリンエンジンが成立する可能性を解説いたします。

<プログラム>
 1.研究の背景と概要


 2.排気熱を利用したガソリン改質エンジンの概要

 3.改質ガスによる燃焼改善効果① 耐ノッキング性
   3.1 改質ガス添加による平均オクタン価の変化
   3.2 水素添加が耐ノッキング性へおよぼす影響
   3.3 実際の改質ガスがエンジン性能へおよぼす影響

 4.改質ガスによる燃焼改善効果② 耐EGR性
   4.1 素反応解析による改質ガス成分の層流燃焼速度におよぼす影響
   4.2 外部添加による改質ガス成分のエンジン性能へおよぼす影響
   4.3 実際の改質ガスがエンジン性能へおよぼす影響

 5.改質触媒の耐劣化性向上の検討
   5.1 改質触媒とその単体評価方法
   5.2 性能低下メカニズムの推定
   5.3 改質触媒の耐劣化性向上の検討

 6.まとめ

  □ 質疑応答 □
 


第3部 含水エタノール燃料を用いた燃料改質エンジンの研究開発の取り組み(13:40~14:50)
 (株)日立製作所 島田 敦史 氏

<趣旨>
 エンジンは、その燃焼熱の半分以上は排熱となり、動力に利用することが難しい。本テーマである燃料改質は燃料の吸熱反応による化学的排熱回収と、燃焼改善によるサイクル効率向上を同時に実現できる手法である。
 本講座では、比較的低温にて改質可能である含水エタノールの燃料改質を利用したエンジンシステムを中心に、筆者らが行った研究結果を論じる。

<プログラム>
 1.エンジンの排熱回収法の比較

 2.燃料改質による排熱回収手法の概要

 3.含水エタノール燃料の特徴

 4.含水エタノール燃料の改質エンジン試験結果

 5.その他の燃料改質手法について

 6.まとめ


  □ 質疑応答 □
 

第4部 燃料改質によるHCCIエンジンの運転領域拡大に向けた研究開発(15:00~16:10)
 (株)本田技術研究所 葛岡 浩平 氏

<趣旨>
 着火性の異なる2燃料によるHCCI燃焼は高い熱効率と低エミッション性能が得られる燃焼として注目されているものの、着火性と揮発性が高いHCCI燃焼に適した燃料の供給は課題の1つとなっています。
 本講演ではその解決策の1つとして、エタノールから高着火性燃料ジエチルエーテルをオンボード改質によって得る技術について紹介します。また燃料の筒内成層化によりHCCI運転領域を更に拡大する燃焼技術に関しても解説いたします。

<プログラム>
 1.研究背景と概要
   1.1 HCCI(Homogeneous Charge Compression Ignition)燃焼の概要と性能ポテンシャル
   1.2 2種類の燃料を用いたHCCI燃焼の概要と求められる燃料

 2.HCCI燃焼のための燃料改質
   2.1 酸触媒によるエタノールからのジエチルエーテル改質概要
   2.2 触媒単体試験結果
   2.3 エンジン排気熱を用いた改質システム

 3.HCCI燃焼運転範囲拡大のための筒内成層化
   3.1 HCCI燃焼の課題(運転範囲の限定)
   3.2 筒内成層化によるHCCI運転範囲の拡大

 4.まとめ

  □ 質疑応答 □

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