機能性農業用フィルムの開発と市場
Development and Market of Functional Film for Agriculture
★成長が続く農業用フィルム市場!
★紫外線カット、赤外線カット、高光透過性、防曇性・・・世界が注目する日本の高機能性フィルム!
★最新の研究開発情報に加え、マーケット情報をまとめた1冊!
商品概要
- 略称
- 機能性農業用フィルム
- 商品 No.
- bk7651
- 発刊日
- 2017年12月20日(水)
- ISBN
- 978-4-7813-1313-9
- 体裁
- B5判・190頁
- 価格
- 93,500円(本体価格:85,000円)
- 送料
- 当社負担(国内)
- 発行
- (株)シーエムシー出版
- 問い合わせ
- Tel:03-5857-4811 E-mail:info@rdsc.co.jp 問い合わせフォーム
- 著者
- 西村安代 高知大学
茶谷克裕 タキロンシーアイ㈱
江口義昌 AGCグリーンテック㈱
田渕国広 東亜機工㈱
太田 泉 (国研)農業・食品産業技術総合研究機構
後藤大介 大日本印刷㈱
木村隆夫 宇都宮大学
渡邊康之 諏訪東京理科大学 - 発刊にあたって
- 日本では、施設園芸の発展とともに、施設の外張りフィルムとして、耐候性の向上に加え、紫外線カット、赤外線カット、高光透過性、防曇性など栽培環境をコントロールする機能を備えるなど、多種多様な特性を有した機能性農業用フィルムが発展していった。より高度な環境制御を可能とし、省エネ、環境保全、並びに安全な農作物づくりに寄与する機能性フィルムの開発は、消費者に年間を通し新鮮な作物を届けることを実現し、食生活にも大きな影響を及ぼしている。
植物工場をはじめ、農家の大規模経営が普及しつつある昨今、高機能性農業用フィルムはますます注目されていくことが予想される。また近年、日本の高機能性農業用フィルムは海外からも注目され、輸出が増加しており、今後もますます成長していくことが推測される。一方で、原油の高騰による生産コストの増加、異常気象、地球温暖化、農業従事者の減少など課題も多くある中で、さらなる多様な機能を有する農業用フィルムの開発が求められる。
本書は、機能性農業用フィルム・被覆資材等の開発動向と、近年の市場の動向について最新の情報を解説している。TPPの実施に向け、政府は「攻めの農林水産業」を政策に打ち出し、農業が大きな転換期を迎える今、農業用フィルムの開発に携わっている企業・研究者の方、機能性農業用フィルムを利用されている方に加え、異業種から農業への進出をご検討の企業の方にもぜひ一読していただき、今後の研究開発、普及の一助となることを期待する。
(「刊行にあたって」より抜粋) - 書籍・DVDの内容
-
【第Ⅰ編 農業用フィルム・被覆資材の開発動向】
第1章 機能性農業用フィルム
1 はじめに
2 機能性農業用フィルムの種類と特性
2. 1 散乱光型(梨地)フィルム
2. 2 近紫外線カット(除去)フィルム
2. 3 赤外線カット(遮熱)フィルム
2. 4 波長(光質)変換フィルム
2. 5 高保温,高断熱フィルム
3 今後の農業用フィルムについて
第2章 農業用ビニルハウスフィルムに求められる性能,配合設計と評価方法
1 はじめに
2 求められる性能
2. 1 防滴性
2. 2 保温性
2. 3 透明性
3 配合設計と評価方法
3. 1 防滴性
3. 2 保温性
3. 3 透明性
4 今後期待されているフィルム性能
4. 1 光学特性
4. 2 省エネ性
5 まとめ
第3章 超耐久性農業用フッ素樹脂フィルム「エフクリーンⓇ」について
1 はじめに
2 フッ素樹脂フィルムとは
2. 1 フッ素樹脂
2. 2 農業用途フッ素樹脂フィルムの歴史
3 フッ素樹脂フィルムの現状
3. 1 農業用フッ素フィルムの固定方法
3. 2 植物工場への導入利用
4 農業用フッ素樹脂フィルムの課題
4. 1 フッ素樹脂フィルムの防汚性/洗浄
4. 2 農業用フッ素樹脂フィルムの開発取組み状況
5 日本の施設園芸を取り巻く環境について
5. 1 園芸用使用済プラスチック適正処理
5. 2 施設園芸に対する補助金
5. 3 農地集積バンク(農地中間管理機構)について
6 おわりに
第4章 サトウキビ残渣を主原料とした農業シート
1 はじめに
2 サトウキビ残渣の農業シートの利点
3 サトウキビ残渣を主原料とした農業シートの製法
第5章 紫外線カットフィルムを用いた病害虫防除技術
1 はじめに
2 紫外線カットフィルムを用いた病害虫防除の実例
3 紫外線カットフィルムによる害虫防除のメカニズム
4 紫外線カットフィルムに関する留意点
5 おわりに
第6章 光反射と耐久性に優れた農業用フィルム
1 はじめに
2 製品コンセプトと特徴
3 DNP反射フィルム・リフレモⓇの性能
3. 1 フィルムの分光特性
3. 2 防汚性
3. 3 その他
4 DNP反射フィルム・リフレモⓇの耐候性
5 DNP反射フィルム・リフレモⓇの効果検証例①
6 DNP反射フィルム・リフレモⓇの効果検証例②
7 DNP反射フィルム・リフレモⓇの実証例①(オランダ型施設園芸・トマト長期多段栽培)
8 DNP反射フィルム・リフレモⓇの実証例②(オランダ型施設園芸・イチゴ高設水耕栽培)
9 まとめ
第7章 生分解性農業用マルチフィルムの形状崩壊制御技術
1 はじめに
2 生分解性複合フィルムの調製
3 生分解性複合フィルムの機械的性質
4 生分解性複合フィルムの分解試験評価
4. 1 加水分解試験による生分解性評価
4. 2 土壌埋設試験による生分解性評価
5 生分解性複合フィルムが形状崩壊に至る劣化メカニズム
6 おわりに
第8章 農業と発電を両立する光透過型フィルム状有機薄膜太陽電池の開発
1 はじめに
2 発電するビニールハウス開発のためのコンセプト
2. 1 シースルー有機薄膜太陽電池を用いた植物栽培の原理
2. 2 植物栽培に必要な光強度と発電に利用する光量
2. 3 植物栽培に必要な光波長と発電に利用する光波長
3 シースルー有機薄膜太陽電池を用いた植物栽培実証実験
3. 1 屋内栽培結果(太陽光利用型植物工場での実験)
3. 2 屋外栽培結果(ビニールハウスでの実験)
4 発電するビニールハウスのモデル例
4. 1 発電量の試算
4. 2 ハウス栽培用品と消費電力
5 ソーラーシェアリングとの比較
6 事業化に向けて
7 おわりに
【第Ⅱ編 市場編】
第1章 農業用フィルム市場の現状と課題
1 農業用被覆資材の概要
1. 1 軟質フィルム
1. 2 硬質フィルム
1. 3 硬質板
1. 4 ガラス
1. 5 アルミ蒸着フィルム
2 機能性農業用フィルムの概要
2. 1 散乱光型(梨地)フィルム
2. 2 紫外線(UV)カットフィルム
2. 3 赤外線カット(遮熱)フィルム
2. 4 波長(光質)変換フィルム
2. 5 高保温,高断熱フィルム
3 農業用フィルムを取り巻く市場環境の変化
3. 1 海外の施設園芸の動向
3. 2 日本国内における施設園芸の動向
4 農業用フィルムの市場動向
5 日本の施設園芸および農業用フィルム市場の課題
第2章 農業用フィルムの用途別動向
1 温室用フィルム(被覆資材)の用途別製品動向
1. 1 ハウス用
1. 2 トンネル用
2 マルチフィルムの用途動向
2. 1 一般用(耐久性)マルチ
2. 2 機能性マルチその他
2. 3 マルチフィルムの製品動向
3 その他マルチング資材の動向
3. 1 べたがけ資材(不織布)
3. 2 防草シート
4 サイレージフィルム
4. 1 ラップフィルム
4. 2 サイレージシート
4. 3 チューブバッグサイレージ
4. 4 サイレージフィルムの製品動向
第3章 主な農業用フィルム材料の市場動向
1 塩化ビニル樹脂
1. 1 概要
1. 2 製法
1. 3 需要および用途
1. 4 生産・供給動向
1. 5 価格
2 低密度ポリエチレン(LDPE)
2. 1 概要
2. 2 製法
2. 3 需要および用途
2. 4 生産・供給動向
2. 5 価格
3 高密度ポリエチレン(HDPE)
3. 1 概要
3. 2 製法
3. 3 需要および用途
3. 4 生産・供給動向
3. 5 価格
4 エチレン-酢ビ共重合樹脂(EVA)
4. 1 概要
4. 2 製法
4. 3 需要および用途
4. 4 生産・供給動向
4. 5 価格
5 ポリビニルアルコール(PVA)
5. 1 概要
5. 2 製法
5. 3 需要および用途
5. 4 生産・供給動向
6 ポリエチレンテレフタレート(PET)
6. 1 概要
6. 2 製法
6. 3 需要および用途
6. 4 生産・供給動向
6. 5 価格動向
7 フッ素樹脂
7. 1 概要
7. 2 製法
7. 3 需要および用途
7. 4 生産・供給動向
7. 5 価格
8 ポリカーボネート(PC)
8. 1 概要
8. 2 製法
8. 3 需要および用途
8. 4 生産・供給動向
8. 5 価格
9 メタクリル(アクリル)樹脂
9. 1 概要
9. 2 製法
9. 3 需要および用途
9. 4 生産・供給動向
10 生分解性樹脂
10. 1 概要
10. 2 製法
10. 3 需要および用途
10. 4 生産・供給動向
第4章 主要農業用フィルムメーカーの動向
1 国内メーカー
1. 1 三菱ケミカルアグリドリーム
1. 2 タキロンシーアイ
1. 3 積水フィルム(住化積水フィルムホールディングス)
1. 4 アキレス
1. 5 オカモト
1. 6 みかど化工
1. 7 大日本印刷
1. 8 AGCグリーンテック
1. 9 サンデーラ
1. 10 北越化成
1. 11 東罐興産
1. 12 クラレ
1. 13 日東紡
1. 14 ユニチカ
2 外資および海外メーカー
2. 1 BASF
2. 2 ダウデュポン
2. 3 エクソンモービル
2. 4 香港博大東方集団
2. 5 サイアムセメントグループ
2. 6 新疆藍山屯化工股份有限公司
2. 7 中安聯合石炭化工有限公司
2. 8 青島大美媒業股份有限公司
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