★ 酸化防止,光安定,金属不活性化などプラスチックの機能を維持する添加剤を解説!
★ 難燃,透明化,機械的強度,柔軟性向上,帯電防止など新たな機能を付与する添加剤も解説!
★ さらに生産,需要,メーカー,価格など高分子添加剤の市場動向を解説!

高分子添加剤の技術と市場2018
Technology & Market of Polymer Additives 2018

商品概要
個数

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略称
高分子添加剤
商品No
bk7671
発刊日
2018年05月31日(木)
ISBN
978-4-7813-1332-0
体裁
B5判、288ページ
価格
93,500円 (本体価格:85,000円)
送料
当社負担(国内)
発行
(株)シーエムシー出版
問い合わせ
Tel:03-5857-4811 E-mail:info@rdsc.co.jp 問い合わせフォーム
著者
幸野俊則  ㈱ADEKA
西村大  ㈱ADEKA
山崎秀夫  BASFジャパン㈱
根岸由典  ㈱ADEKA
石川慎一  ㈱ADEKA
綾部敬士  ㈱ADEKA
大野康晴  東亞合成㈱
仙石忠士  ㈱ADEKA
堀越隆裕  ㈱ADEKA
大直子  ㈱ADEKA
山中克浩  帝人㈱
新川桂太郎  クラリアントケミカルズ㈱
石塚智也  クラリアントケミカルズ㈱
出野貴  クラリアントジャパン㈱
鈴木敏弘  埼玉化成技術研究所
倉久稔  BASFジャパン㈱
徳永浩信  三洋化成工業㈱
吉川公夫  理研ビタミン㈱
重松広信  三協化成㈱
発刊にあたって
 プラスチックは軽量かつ加工性,成形性に優れ,衣料,日用品,建材,電子材料,自動車材料,医療用材料など多くの分野で応用されてきた。プラスチックを利用するためには,様々な加工技術とともに耐候性,耐久性を高める添加剤が必要である。また,加工に際しても多くの添加剤が必要である。更に分野によっては耐熱性,導電性,熱伝導性などの特性も求められる。
 この目的を達成するために,多くのプラスチック添加剤が開発されてきた。添加の目的は,一般的に次のように大別されている。①加工性の改良:安定剤,可塑剤,滑剤,②耐候性,耐久性の向上:酸化防止剤,紫外線吸収剤,光安定剤,③耐火性,耐熱性の向上:難燃剤,架橋剤,④界面性能の改良:帯電防止剤,滑剤,⑤特殊な機能の付与:発泡剤,硬化剤,抗菌・防カビ剤。
 これらは,プラスチックの物性低下や外観不良などを抑える安定剤と,プラスチックの用途に応じて物性,性能などを改善するための改質剤とに大別できる。これらの添加剤は,プラスチックの種類や用途によって異なるが,プラスチック材料やプラスチックフィルム,成形品などの製品の需要・生産動向に大きく左右される。
 2017年のプラスチック材料の生産高は,前年比3%増の1,107万4,508トンとなった。
 本書は高分子添加剤の技術と市場をまとめ,添加剤メーカーや樹脂メーカーの方々に最新の情報を提供することを目的とした。技術編は各分野の第一線でご活躍中の方々にご執筆いただいた。市場編は弊社で統計資料や各種記事を収集し,さらに関連メーカーの方々にご教示いただきまとめた。
 本書が高分子添加剤やプラスチックおよびプラスチック加工関連の方々のお役に立てれば幸甚に存じます。

2018年5月
シーエムシー出版
書籍の内容
【技術編】

第1章 高分子用添加剤概論
1 はじめに
2 プラスチック用添加剤の種類
3 高分子用安定剤の種類
 3.1 塩ビ用安定剤
 3.2 高分子材料用安定剤
4 プラスチック機能付与剤
 4.1 塩ビ用可塑剤
 4.2 核剤・透明化剤
 4.3 難燃剤
 4.4 帯電防止剤
 4.5 滑剤

[安定化]

第2章 塩ビ用安定剤
1 はじめに
2 PVCの劣化
3 PVC安定剤
4 熱安定剤
5 安定化助剤
 5.1 ホスファイト
 5.2 ハイドロタルサイト
 5.3 βジケトン
 5.4 酸化防止剤
 5.5 エポキシ化合物
 5.6 ポリオール
6 安定剤の市場動向
7 おわりに

第3章 フェノール系酸化防止剤
1 はじめに
2 プラスチックの酸化劣化と酸化防止剤
 2.1 酸化劣化のメカニズム
 2.2 酸化防止剤の種類と役割
3 フェノール系酸化防止剤
 3.1 フェノール系酸化防止剤の構造と特徴
 3.2 フェノール系酸化防止剤との相乗効果
 3.3 フェノール系酸化防止剤の使用上の注意点と対策
4 最近の酸化防止剤の開発動向
5 おわりに

第4章 過酸化物分解剤―リン系酸化防止剤,イオウ系酸化防止剤―
1 はじめに
2 自動酸化と過酸化物分解剤
3 リン系酸化防止剤
 3.1 成形加工時の安定化
 3.2 使用時への影響(耐候性向上)
4 イオウ系酸化防止剤
 4.1 高温使用下での安定化
5 まとめ

第5章 紫外線吸収剤UVA
1 はじめに
2 紫外線吸収剤による光安定化機構について
3 各種紫外線吸収剤の特徴と構造
 3.1 ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤
 3.2 トリアジン系紫外線吸収剤
 3.3 ベンゾフェノン系紫外線吸収剤
 3.4 その他の紫外線吸収剤
4 トリアジン系紫外線吸収剤の評価データや応用例
 4.1 PC 2層押出しシートの表層を想定した紫外線吸収剤の選定
 4.2 応用例の紹介
5 おわりに

第6章 ヒンダードアミン系光安定剤の特徴と安定化
1 はじめに
2 作用機構
3 構造と特徴
 3.1 分子量の影響
 3.2 N-置換基の影響
 3.3 添加剤との相互作用
4 HALSの応用例~自動車材料への適用~
 4.1 各種顔料による耐候性
 4.2 HALSによる耐熱性向上
 4.3 HALSの耐ブルーム性
 4.4 HALSの耐フォギング性
5 おわりに

第7章 抗菌・防カビ剤
1 はじめに
2 抗菌・防カビ剤の種類と特徴
 2.1 抗菌・防カビ剤の分類
 2.2 無機系と有機系の特徴
3 銀系無機抗菌剤の特徴
 3.1 抗菌性
 3.2 耐性獲得性
 3.3 安全性
 3.4 変色性
 3.5 ナノシルバーについて
4 抗菌・防カビ剤の作用機構と効果
 4.1 金属系無機抗菌剤の抗菌作用機構
 4.2 光触媒の抗菌作用機構
 4.3 有機系抗菌剤の抗菌作用機構
5 抗菌・防カビ剤の特性・選び方
6 東亞合成の抗菌・防カビ剤
 6.1 無機系抗菌剤ノバロン
 6.2 無機/有機ハイブリッド防カビ剤カビノン

[機能化]

第8章 塩ビ用可塑剤
1 はじめに
2 可塑剤の特徴
3 可塑剤の作用機構
4 可塑剤の特性
 4.1 耐寒性
 4.2 耐熱性
 4.3 耐油性
 4.4 非移行性
 4.5 電気的性質
5 可塑剤の種類と特長
 5.1 フタル酸エステル
 5.2 脂肪族二塩基酸エステル
 5.3 ポリエステル系
 5.4 芳香族多価カルボン酸エステル
 5.5 エポキシ化植物油
 5.6 リン酸エステル
 5.7 その他
6 おわりに

第9章 核剤・透明化剤
1 はじめに
2 核剤・透明化剤とは
3 核剤・透明化剤の種類と特徴について
4 核剤・透明化剤のメリット
5 作用機構
6 核剤・透明化剤の代表例
 6.1 ポリプロピレン(PP)用核剤・透明化剤
 6.2 ポリエチレン(PE)用核剤
 6.3 ポリブテン用核剤
 6.4 ポリエチレンテレフタレート(PET)用核剤
 6.5 ポリ乳酸(PLA)用核剤
 6.6 ポリアミド(PA)用核剤
 6.7 その他
7 核剤・透明化剤による高性能化の動向
 7.1 力学特性改善
 7.2 透明性の改善
8 まとめ

第10章 イントメッセント系難燃剤
1 はじめに
2 イントメッセント系難燃剤の発現機構
3 イントメッセント系難燃剤の改良によるポリオレフィンへの適用
4 イントメッセント系難燃剤と他の難燃剤との比較
5 アデカスタブFP-2000シリーズによる難燃ポリオレフィンの用途拡大
 5.1 屋外用途
 5.2 耐熱用途
 5.3 フィラー充填系

第11章 高度な難燃化を達成するリン系難燃剤の分子設計 「ファイヤガードⓇ FCX-210」
1 はじめに
2 高分子材料の燃焼機構と難燃機構
3 ファイヤガードⓇ FCX-210 の特徴
4 ファイヤガードⓇ FCX-210 の難燃効果
 4.1 スチレン系樹脂への適応
 4.2 アクリル樹脂への適応
 4.3 透明ポリアミド樹脂への適応
 4.4 ポリエステル樹脂への適応
 4.5 バイオプラスチックへの適応
5 難燃性塗料「 ランデックスコート 難燃クリアⓇ」
6 おわりに

第12章 環境適応型リン系難燃剤の開発と応用―ホスフィン酸金属塩と反応型含リンポリオール系難燃剤―
1 はじめに
2 クラリアントケミカルズ社難燃剤EXOLITシリーズの特徴
3 ポリアミド樹脂への応用
4 炭素繊維強化プラスチック(CFRP)への応用
5 反応型難燃剤を用いたウレタンフォームの難燃化
6 最後に

第13章 エポキシ樹脂硬化剤
1 エポキシ樹脂硬化剤の概要
2 エポキシドの反応性
 2.1 酸触媒開環反応
 2.2 塩基触媒開環反応
3 エポキシ樹脂硬化剤の種類
4 エポキシ樹脂硬化剤の具体例
 4.1 脂肪族ポリアミン
 4.2 ポリアミドアミン
 4.3 芳香族ポリアミン
 4.4 酸無水物系
 4.5 フェノール樹脂系硬化剤
 4.6 三級アミン
 4.7 低温硬化
 4.8 ジシアンジアミド
5 おわりに

第14章 光重合開始剤
1 はじめに
2 光重合開始剤と光硬化組成物
3 光重合開始剤への要求特性と選定の仕方
4 光重合開始剤の種類と特徴
 4.1 ラジカル光重合開始剤
 4.2 カチオン型光重合開始剤
5 おわりに

第15章 帯電防止剤
1 はじめに
2 帯電防止方法の種類
3 低分子型帯電防止剤の種類と特長
4 帯電防止性の評価方法
5 高分子型帯電防止剤の種類と特長
6 低抵抗タイプの高分子型帯電防止剤「ペレクトロン」シリーズ

第16章 滑剤
1 はじめに
2 滑剤の効果
3 滑剤の種類と構造
4 滑剤の評価

第17章 発泡剤
1 はじめに
2 発泡剤の概要
3 化学発泡剤
 3.1 有機系発泡剤
 3.2 無機系発泡剤
 3.3 複合発泡剤
 3.4 その他の発泡剤
4 発泡剤マスターバッチ
5 おわりに

第18章 防曇剤
1 防曇性向上に使用される脂肪酸エステル
2 防曇剤の設計
3 防曇剤の適用
4 防曇性の性能評価
5 法規制

【市場編】

第19章 プラスチック添加剤市場概論
1 概要
2 添加剤の需給動向
 2.1 可塑剤
 2.2 安定剤
 2.3 酸化防止剤
 2.4 光安定剤
 2.5 難燃剤
 2.6 造核剤
 2.7 帯電防止剤
 2.8 耐衝撃性強化剤
 2.9 カップリング剤
 2.10 相溶化剤
 2.11 光重合開始剤
 2.12 導電性付与剤
 2.13 有機発泡剤
 2.14 防曇剤
 2.15 抗菌・防カビ剤

第20章 可塑剤
1 概要
 1.1 フタル酸系
 1.2 リン酸系
 1.3 アジピン酸系
 1.4 ポリエステル系
 1.5 エポキシ系
2 需要動向
3 価格動向
4 メーカー動向
5 環境対応と開発動向

第21章 安定剤
1 概要
 1.1 金属石けん系安定剤
 1.2 有機スズ系安定剤
 1.3 鉛系安定剤
 1.4 安定化助剤
2 需要動向
3 価格動向
4 メーカー動向

第22章 酸化防止剤
1 概要
2 需要動向
3 価格動向
4 メーカー動向

第23章 光安定剤
1 概要
2 需給動向
 2.1 ベンゾトリアゾール系
 2.2 ベンゾフェノン系
 2.3 サリシレート系
 2.4 シアノアクリレート系
 2.5 HALS
3 価格動向
4 メーカー動向

第24章 難燃剤
1 概要
 1.1 臭素系難燃剤
 1.2 リン系難燃剤
 1.3 無機系難燃剤
 1.4 塩素系難燃剤
2 需要動向
 2.1 臭素系難燃剤
 2.2 リン系難燃剤
 2.3 無機系難燃剤
3 価格動向
 3.1 臭素系
 3.2 リン系
 3.3 無機系
4 メーカー動向
5 環境対応

第25章 造核剤
1 概要
2 需要動向
3 メーカー動向

第26章 帯電防止剤
1 概要
2 需要動向
3 価格動向
4 メーカー動向

第27章 耐衝撃性強化剤
1 概要
2 需要動向
3 価格動向
4 メーカー動向

第28章 カップリング剤
1 概要
2 需要動向
3 価格動向
4 メーカー動向

第29章 相溶化剤(ポリマーアロイ化における相溶化剤)
1 概要
2 需要動向
3 価格動向
4 メーカー動向

第30章 光重合開始剤
1 概要
 1.1 光硬化性樹脂と光重合開始剤
 1.2 光重合開始剤の分類
2 需要動向
3 価格動向
4 メーカー動向

第31章 導電性付与剤
1 概要
2 需要動向
 2.1 カーボンブラック
 2.2 炭素(カーボン)繊維
3 価格動向
4 メーカー動向
 4.1 カーボンブラック
 4.2 炭素繊維

第32章 有機発泡剤
1 概要
2 需要動向
3 価格動向
4 メーカー動向

第33章 防曇剤
1 概要
 1.1 食品・非食品用防曇フィルム
 1.2 農業用防曇フィルム
2 需要動向
3 価格動向
4 メーカー動向

第34章 抗菌・防カビ剤
1 概要
 1.1 無機系抗菌剤
 1.2 有機系抗菌剤
2 需要動向
3 価格動向
4 国内メーカーの動向
 4.1 有機系抗菌剤
 4.2 無機系抗菌剤
個数

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