2013年02月07日(木)
10:30~16:30
Tel:03-5857-4811 E-mail:info@rdsc.co.jp
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非会員:
52,360円
(本体価格:47,600円)
会員:
49,500円
(本体価格:45,000円)
学生:
11,000円
(本体価格:10,000円)
・1名につき47,250円(税込、資料付き)
※大学生、教員のご参加は、1名に付き受講料10,500円です。(ただし、企業に在籍されている研究員の方は除きます。)
・2名同時にお申し込みいただいた場合、2人目は無料(2名で49,980円)※ただし、2名とも案内登録をしていただいた場合に限ります。
30名 ※満席になりましたら、締め切らせていただきます。早めにお申し込みください。
高分子や複合材料の成形加工において、レオロジーが関係している分野は多い。また、塗料・化粧品・食品など、材料の変形や流動が重要となる分野も多い。これらの分野の技術者がレオロジーを使って研究・開発をしようとしても、レオロジーのみかけの難しさ(まず数式、その他測定上の約束事項など経験的な部分)のため、特に初心者にはレオロジーそのものが大きな壁になっている。本講習会では、ほとんど数式をもちいず(使うのは掛け算・割り算だけ)、レオロジーの基礎事項と測定方法をやさしく解説する。
高分子を中心とする各分野の技術者が、レオロジーを使いこなすための必要事項を、実際の測定データにもとづいてわかりやすく説明する。単体高分子・高分子ブレンド・高分子コンポジットの溶融物(メルト)や固体の測定データについて、分子運動や凝集構造と粘弾性の関係をわかりやすく解説する。特に構造と粘弾性の関係については、X線CTによる三次元構造や電子顕微鏡 (TEM, SEM)、原子間力顕微鏡 (AFM) を駆使した、目で見るミクロ・ナノ構造と粘弾性の関係を明らかにする。
高分子の成形加工CAEに関しては、粘弾性データと粘度曲線・法線応力差の関係、伸長粘度とブロー成形性・発泡成形性の関係、ダイスウェルと法線応力差の関係など、レオロジーと直接関係する内容をわかりやすく述べる。また、結晶化過程の粘弾性の変化についても実例を挙げて説明する。
エマルション(液体中の液滴分散系)、サスペンション(液体中の固体粒子分散系)、ゲル(ゲル化過程)の粘弾性についても、実例をあげてわかりやすく解説する。以上、全て測定データにもとづいてわかりやすく説明し、技術者が「業務に使えるレオロジー」を習得できるようにする。
1.粘弾性の基礎:全て図解
1-1.応力とひずみ(力と応力の違い、変位・伸びとひずみの違い)
1-2.粘性・弾性・粘弾性
1-3.緩和時間とは(粘度÷弾性率なんだけど)
1-4.測定法の基礎(測定時の注意点、データをどうまとめるか)
1-5.時間-温度の重ね合わせとは
2.高分子メルトの粘弾性と流動性
2-1.単体高分子の粘弾性(データをどうみるか、どう使うか)
2-1-1. 高分子のからみ合いと粘弾性
2-1-2. 粘度と法線応力、法線応力効果とダイスウェル
2-1-3. 伸長粘度と成形性の深い関係
2-1-4. 結晶化過程の粘弾性変化
2-2.高分子ブレンドの粘弾性
2-2-1.海島構造と粘弾性
2-2-2.溶融混練による分散相サイズの制御
2-2-3.粘弾性から分散相平均サイズ・界面張力を求める
2-2-4.共連続構造と粘弾性
2-3.高分子コンポジットの粘弾性
2-3-1.ナノカーボン、セラミックス微粒子、金属微粒子の分散制御
2-3-2.単体高分子中での微粒子の分散状態と粘弾性
2-3-3.高分子ブレンド中での微粒子の分散状態と粘弾性
2-3-4.ナノカーボンのネットワーク形成と粘弾性
3.高分子固体の粘弾性
3-1.粘弾性の温度依存性から何がわかるか
3-2.粘弾性データによるブレンド状態の評価
3-3.粘弾性データによる延伸物の高次構造評価
3-4.衝撃破壊と粘弾性
4.エマルション・サスペンション・ゲルの粘弾性
4-1.エマルションと高分子ブレンド(海島構造)の深い関係
4-2.サスペンションにおける固体粒子の分散状態と粘弾性・流動挙動
4-3.ゲル化過程の粘弾性変化
4-4.粘弾性によるゲル化点の求め方とネットワーク構造
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