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地球環境問題や化石燃料価格高騰などを背景として,太陽光発電への関心が世界的に高まっています。2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震の結果,我が国でもその積極的導入が改めて議論されるようになりました。燃料が要らない太陽光発電システムは,今後共,普及が加速してゆくと見込まれます。太陽光発電システムには,太陽電池とパワーコンディショナ(PCS)が必要です。
本セミナーでは,まず,太陽電池およびパワーコンディショナの基本動作を具体的に説明します。次に,屋外に設置される太陽電池モジュールは,落雷の危険にさらされていますので,発電システムとして必要な雷害対策を解説します。さらに,パワーコンディショナは電力を高速でスイッチングする,別の言い方をすれば,電力そのものをデジタル処理しているため,エネルギー変換効率は高い反面,ノイズ問題を発生し易い傾向があります。このノイズ問題を解決するEMC対策技術について解説します。
本セミナーでは,太陽光発電システムを設計、開発する技術者,これらの設置工事に携わる技術者,これらを利用する技術者を対象にEMC問題の本質および対策技術について,実践的な立場に立ってわかり易く講義いたします。
1.太陽光発電システム
1-1.太陽光発電システムの回路構成
1-2.太陽光発電システムの運転特性
1-3.太陽電池のセル特性
1-4.太陽電池のモジュール特性
1-5.パネルの方位角,傾斜角と出力
1-6.太陽光発電の導入量と今後の見通し
1-7.直流コンバータの役割
1-8.インバータの役割
2.ノイズと雷害対策の基礎
2-1.放射電磁界ノイズとアンテナ
2-2.デシベル(dB)について
2-3.差動モードとコモンモード
2-4.パルス波の周波数スペクトル
2-5.商用電源の回路方式と接地
2-6.雷サージ
3.太陽光発電システムのノイズおよび雷害への対策技術
3-1.太陽光発電システムのEMC問題
3-2.コモンモード電位変動の発生原因
3-3.コモンモード電位変動による障害
3-4.コモンモード電位変動への対策技術
3-5.太陽光発電システムの雷害対策
【質疑応答・名刺交換】