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化粧品の基本的な規制は統一化されつつあるが、日常的に使用する消費財であるためにその国や地域の文化的背景、習慣及び科学的な安全性の背景から独自の規制があるし、開発途上の国や地域では整備の途中であるのも現状である。日本の化粧品各社も数多くの国/地域と輸出入しているので、その違いを正しく理解して輸出入することが発展に繋がる。
本セミナーでは日本が主として輸出入している国/地域(EU,米国、アセアン、中国、韓国、台湾、インド、オーストラリア、南米諸国、カナダ、その他)の化粧品規制を分類、届出/許可、名称/効能表現、表示内容/全成分表示、成分/生産規制等の考え方を日本での実際と比較しながら考察し、輸出入における注意点を概説する。
化粧品の開発時点においては輸出相手国に日本の処方がそのまま輸出できるか否かも極めて重要である。したがって、各国/地域での配合禁止成分/配合制限成分/配合可能成分(色素・防腐剤・紫外線吸収剤)も同様に比較概説し、その背景や最近の動向を演者の経験してきたエピソードもまじえて紹介する。
安全性に対する認識や科学の進歩により化粧品規制の内容は常に変化している。上記内容について現在の状況を理解いただくとともに今後の化粧品規制の方向を理解することを目的とする。なお、本セミナーでは2016年1月末時点での最新情報に基づいて概説することをお断りしておきます。