酸化チタン、アルミナ、炭酸カルシウムなどの(ナノ)フィラーからナノ炭素粒子やセルロースナノファイバーの分散・ナノコンポジットの開発動向まで詳解!

フィラーの分散・充填技術およびナノコンポジットの研究開発動向【大阪開催】
~フィラー分散モデル実験から実証、高機能化のポイント~

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セミナー概要
略称
フィラー分散・充填【大阪開催】
セミナーNo.
200346
開催日時
2020年03月04日(水) 10:30~16:30
主催
(株)R&D支援センター
問い合わせ
Tel:03-5857-4811 E-mail:info@rdsc.co.jp 問い合わせフォーム
開催場所
ドーンセンター 4F 大会議室3
価格
非会員:  55,000円 (本体価格:50,000円)
会員:  49,500円 (本体価格:45,000円)
学生:  11,000円 (本体価格:10,000円)
価格関連備考
会員(案内)登録していただいた場合、通常1名様申込で55,000円(税込)から
 ★1名で申込の場合、49,500円(税込)へ割引になります。
 ★2名同時申込で両名とも会員登録をしていただいた場合、計55,000円(2人目無料)です。
■ 会員登録とは? ⇒ よくある質問
■ 学生価格は、教職員や研究員、企業に在籍されている学生には適用されません。
また、当日学生証をご持参ください。
定員
30名 ※現在、お申込み可能です。満席になり次第、募集を終了させていただきます。
備考
昼食、資料付
講座の内容
趣旨
 フィラーとはポリマー(樹脂)の機能を高めるために充填される無機または有機性の微粒子であり、研究対象となるフィラー径はミリからサブミクロンそしてナノオーダーへと超微粒子(ナノ)化している。フィラーをポリマーに高分散充填するにはフィラー表面の電荷反発や立体障害を利用することが望ましいことは知られているが、ゼータ電位等を考慮したフィラー分散モデル基礎実験の活用、そして得られた仮説に基づきポリマー重合スケールでのフィラーの分散を行った報告例はない。
 本講座ではフィラーの分散に関して基礎的知識のみならず、講師が経験した酸化チタン、アルミナ、炭酸カルシウムなどの(ナノ)フィラーのポリマーへの分散モデル実験、そしてポリエステル(PET)重合系でのモデル実験実証テストにつき紹介し、モデルと実際との対応を検証する。さらに、最近活発化してきた機能性ナノフィラー(ナノ炭素粒子やセルロースナノファイバー)の分散、それらの機能性ナノコンポジット(力学特性、導電・伝熱関係)の研究開発動向に関する特許・文献情報、そして筆者の種々のナノフィラー充填機能性複合材料研究をも交えて紹介する。
 
プログラム

1.フィラーの基礎
  1-1.フィラーの変遷とその意義
  1-2.フィラーの種類、特性とその評価法
   1-2-1.フィラーの種類:無機性、有機性、有機・無機ハイブリッド
   1-2-2.代表的フィラーの製法とその特性:炭酸カルシウム、シリカ、酸化チタン
   1-2-3.フィラー径と粒度分布評価法
      a)直接観察法(電子顕微鏡法):簡易な径(フェレ径)の求め方
      b)間接観察(動的光散乱法ほか):測定法の特徴と利用のし易さ
   1-2-4.フィラーの表面特性とその評価法
      a)表面電荷(ゼータ(ζ)電位)と各種測定法
      b)酸・塩基特性
  1-3.機能性フィラー
   1-3-1.機能性フィラー概説
   1-3-2.アンチブロッキング用フィラー
      a)アンチブロッキング技術概説
      b)フィラー特性と易滑平滑性及び透明性との関係
   1-3-3.導電性・熱伝導性フィラー
      a)フィラー特性と導電性・熱伝導性との関係
      b)パーコレーションと関与因子
      c)ダブルパーコレーションと関与因子
      d)パーコレーション及びダブルパーコレーション促進
   1-3-4.フィラー種・形状・径のポリマー(フィルム等)の力学特性に与える効果
      a)易滑・高透明性
      b)耐スクラッチ性
      c)力学特性

2.ポリマーへのフィラーの分散に関する考え方及び分散モデル実験とその実際
  2-1.フィラー分散・凝集に関する基礎
   2-1-1.フィラー分散スラリー調製の考え方
   2-1-2.フィラー分散支配因子:表面電荷と立体効果
   2-1-3.ゼータ電位(フィラー表面電荷)測定法の実際と問題点
   2-1-4.表面処理と分散剤の効果
  2-2.ポリエステル(PET)へのフィラー分散に関するモデル実験と実際
   2-2-1.PET中での酸化チタンフィラーの分散に関するモデル実験とその評価法
   2-2-3.PET重合系における酸化チタンフィラーの分散の実際
  2-3.PETへの各種ナノフィラーの高分散化に関するモデル実験と実際
   2-3-1.酸化チタンナノ粒子充填PET
   2-3-2.アルミナナノ粒子充填PET
   2-3-3.炭酸カルシウムナノ粒子充填PET

3.機能性ナノフィラーとそのナノコンポジットに関する研究開発動向
  3-1.機能性ナノフィラー概説(導電性ナノフィラーを中心に)
  3-2.ナノ炭素粒子(CNT,グラフェン類など)
   3-2-1.ナノ炭素粒子概説
   3-2-2.ナノ炭素粒子の分散に関する考え方と実際
   3-2-3.ナノ炭素粒子充填コンポジット研究開発動向
   3-2-4.演者の(酸化)グラフェン複合体に関する研究の紹介
  3-3.セルロースナノファイバー(CeNF)
   3-3-1.CeNF概説:種類、特性及び研究開発動向
   3-3-2.CeNFの分散に関する考え方と実際
   3-3-3.CeNF充填コンポジット研究開発動向
   3-3-4.演者のCeNF関連研究の紹介
  3-4.課題と対策

4.まとめ

キーワード
フィラー、分散、充填、炭素、セルロース、ファイバー、ナノ、コンポジット
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