2022年10月27日(木)
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腐食でお困りの方(特にガルバニック腐食でなくても構いません)
特に予備知識は必要ありません。基礎から解説いたします。
・腐食が生じて困っている機器や設備の腐食対策ができる。
・設計時に腐食を考慮した材料選択ができるようになる。
省資源,省エネルギーが声高に叫ばれる現代社会において,現在使用している機器や設備の長寿命化は喫緊の課題である。機器や設備の劣化の大きな要因としては二つある。
一つは「疲労」,もう一つは「腐食」である。
本セミナーでは,金属材料の宿命である「腐食」について,なぜ腐食が起こるのか,腐食を防ぐにはどうすればよいのかなど,具体的事例を紹介しながら解説する。
腐食のうち,特に設計段階のときに気を付けるべき腐食として,「異種金属接触腐食(ガルバニック腐食)」がある。異種金属接触腐食のうち,炭素繊維強化プラスチック(CFRP)とアルミニウムや鉄などの従来金属材料とのガルバニック腐食について,講演者らの実験結果をもとに詳細に解説する。CFRPは,近年,航空機や自動車などの構造材料,橋梁や道路などの補修材料としてもその使用割合が増加しており,CFRPに含まれる炭素繊維が電気の良導体かつ電位が貴な材料であるため,接するほとんどすべての金属の腐食を加速する。
講演では,ガルバニック腐食の定量的評価方法,電気化学測定,その防止策についても紹介する。
1. 腐食に関する基本事項
1-1. 社会資本と腐食
1-2. 腐食反応と電気化学
1-3. 腐食の分類
2. 異種金属接触腐食
2-1. 異種金属接触腐食(ガルバニック腐食)の基礎
2-2. アルミニウムとCFRPとのガルバニック腐食試験
(1)材料側要因の検討
(2)環境側要因の検討
2-3. アルミニウムとCFRPとの直接接触腐食試験
2-4. アルミニウム以外の金属とCFRPとのガルバニック腐食試験
3. ガルバニック腐食で注意すべき点とまとめ
【質疑応答】
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